デリシャスパーティプリキュア23話感想
ここね回なのにらんあまの波動を感じる回。
あまねとらんあま
はい、今週もあまねちゃんがめちゃくちゃ可愛かったですね。
家では兄たちに甘えてばかり。
兄たちが甘やかす、のではなくあまねが甘えている。お店の手伝いしたり生徒会長やってるしっかり者の彼女の裏の顔。まああまねのことだから家事をやってもらったりするのを『甘えている』と言ってる可能性がめっちゃ高いんですが。それにしたって破壊力特盛です。
で、そんなあまねを『どんなふうに甘えるの?』といじるらん。
まさかここでらんあまが見れるとは思ってなかったです。こんな風にいたずらっ気ありで聞くのはらんしかいないでしょうね。
とりあえず甘えるあまね見せてくれ。
家族の形
さて、そんな話がなんで出たか?といえばここねから。
久々に会えた両親とうまく話せない。それは緊張してしまうから。個人的に好きなのはゆいの『どうして?』ってところですかね。彼女からしたら親と話すのに緊張するというのがわからないんですよね、こういう人物同士の考え方の違いが出てくるの大好きです。
うまく話せなくなったきっかけはおそらく過去にあります。
ここねがお昼を食べたばかりなのにボールドーナツを食べたいといったことに対して、おねえさん(はつこさんの言い方的にお義姉さんで、しょうせいさんの姉かな?)が言ったことが関係しているのでしょう。
あまり甘やかすとワガママになるとご両親へ。
そしてここねには『困らせないように(ワガママは)ほどほどにね』と。
これ自体は甘やかしとワガママの抑制ってことなので割りと真っ当なことを言っていると思います。でも幼い子どもには『程々』がどれくらいのことなのかがわからない。なのでここねは彼女自身がワガママと考えたことを全て言わなくなったということでしょう。
そこから仕事の忙しさから話す機会も減り、ここねもちょっと遠慮するようになってより話すことも減り、とにかく会話量が減ったということですね。
…それにしても、ここねとうまく話せないからここねの好きそうなものを調べたりここねと楽しそうに話していた大人たちに相談しにくるってちょっとおもしろいですね。この回り道してる感じ、どこか不器用な感じもして親子だなあ…とも思ってしまいます。
コスメのブランド知らんから『それはどんな食べ物なんだ?』と言ってしまうお父さん、妙にリアルで笑ってしまいました。
心に残るもの
思い出とは心に強く刻まれてることなのだとしたら、レシピッピが奪われたことで過去の思い出が消えたことは、はつこさんにとってもずっと忘れられない記憶だったことの証です。一緒に食べてはいないにも関わらず記憶が奪われたというパターンが新鮮でした。もしかしたら今食べたことで大事な思い出になったのかもしれんけど。
いやーそれにしてもやっぱ思い出を奪うっていう今のウバウゾーの特性はとてもいいですね。めっちゃ『ナルシストルー!!!!許せねえ!!!!』って気持ちになるので、プリキュアたちと気持ちが一緒になれます。ここにおける感情移入度はシリーズでも歴代随一じゃないでしょうか、戦士としての使命じゃなく目の前の大事な思い出を取り戻すために日々戦うっていう理由もできたのがよいですね。
ワガママ?
ここねが遠慮がちになったのはワガママも程々にと言われたからです。
この問題を解決するための結論として、自分の気持ちを伝えることはワガママじゃないというのは非常に秀逸だったと思います。
幼いころのここねの言葉は『ボールドーナツ食べたい』と、自分の欲求を素直に伝えたものです。これをワガママと定義づけられたことで、自分の欲求を伝えるということがご両親にうまくできなくなったんですよね。このあたりの論理も含め非常に好きな展開です。
また『アナタのしたことはワガママでなく欲求の伝達』という結論にしたことで、お義姉さんの言葉を否定する形でもなくなってるんですよね。お義姉さんが言ったのはワガママも程々になので、そもそもここねがしたことはワガママではないんだよという結論はとても上手い。ワガママの定義付けをきちんとしてるだけということです。
ご両親は、ここねのことをもっと知りたい。
ここねは一緒に食事をしたい。
お互いにしたいことをちゃんと伝えられて、それ故にちゃんと会話ができたので文句なしの決着だったと思います。お父さんが色々調べてたのも、回り道だったかもしれないけどここねのことを想っている気持ちの裏付けになりましたね。回り道も道ってことです。
おわりに
妖精たちの喧嘩回、どうなるんでしょうね。