べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ソラ・ハレワタールについて

誕生日恒例、キャラ記事です。

 

恒例と言いながら書くのはめちゃくちゃ大好きなキャラだけです。

好きすぎてつい書いちゃうんだな…。

 

ということで、ソラ・ハレワタールのことについて語っていきます。

 

 

 

 

その可愛さ

 

敬語が可愛い

 

新シリーズ告知のCMでも彼女は『ソラ・ハレワタールです』と敬語で挨拶してたわけですが、これと活発さがよいミスマッチを起こしているんですよね。元気な子ってどんな相手に対しても物怖じせずいける反面、年上や目上の人に敬語使わずフレンドリーに接する描写も多いです。そういうキャラが多い中で活発かつ敬語というキャラは非常に新鮮でした。

 

素直でまっすぐなとこが可愛い

 

ヒーローを目指す彼女は正道を行きます。

急いでいるときであっても人助けは欠かさないし、明らかな罠であっても疑いもせず信じます。ちょーっとおバカに見えるところも可愛いですね。

 

そしてましろたちの世界のことを知らない彼女はあらゆることが新鮮。ソレに対してのリアクションがいちいち大きくてめちゃくちゃ可愛んですよね。思ったことや感情がストレートに表に出る素直さがすごく可愛いです。

 

顔が可愛い

 

出典 ひろがるスカイプリキュア2話

出典 ひろがるスカイプリキュア7話

 

可愛いです。

 

一方で…。

 

出典 ひろがるスカイプリキュア1話



慈愛に満ちた表情から醸し出される魅力だったり

 

出典 ひろがるスカイプリキュア6話

 

喧嘩を止めるときの凛々しさだったり。

 

とにかく圧倒的に顔が良いです。

 

 

ひろがるスカイプリキュアという物語

 

光と闇

 

ひろがるスカイプリキュアの主人公がソラ・ハレワタールである以上、彼女が物語の中心になります。彼女が目指しているのはヒーロー、それは幼い頃の憧れから来るものでした。ヒーローを目指して幼い頃から鍛錬を繰り返したきたという真っ直ぐさが魅力的ですね。

 

一方で、この真っ直ぐさには危うさも含まれていました。

 

例えばヒーロー手帳。

ひとりぼっちを恐れない、それがヒーロー。

 

この言葉はひとりヒーローを目指した鍛錬を続けている中で友達と一緒に居て楽しそうな友人たちを見て羨む気持ちをまるで振り払うかのようにヒーロー手帳に書き記していました。ヒーローという目標に向かって真っ直ぐに進む姿は好ましく思える一方で、ヒーローになるという最終目標とそこに至る道”以外”に入ることを避けているような危うさもあります。少しでも脇道にそれたらヒーローにはなれないと考えているかのような窮屈さがあるんです。

 

ということで、ヒーロー手帳にも色々闇があるなあと思いました。

 

あとは他人を守るためなら自分はいくら傷ついてもいいと自分のことを大事にしない危うさも若干見受けられましたね。他人が傷つくぐらいなら、自分が盾になって守るタイプです。

 

そして彼女、実際は割と臆病だったりするんですね。

ランボーグ相手に震えながら立ち向かったり、おばけが怖かったり(まあこれはめちゃくちゃ可愛いんですが)。ただ彼女の偉いところはその恐怖を感じながらも一歩踏み出すってことですね。恐れがないんじゃないんです、恐れた上で一歩踏み出してるんです。それこそ本当の勇気だと思います。

 

まあとにかく、光と闇の双方を併せ持つ非常に面白いキャラ造形してるよなあと思います。ただの活発元気ガールじゃないってとこが良いですよね。

 

…こういう元気っ子が曇る展開はすごく需要がありますが、曇る予兆が本人の性質から醸し出されていたのも良いですね。

 

ソラ・ハレワタールと虹ヶ丘ましろ

 

この作品を語る上で、そしてソラを語る上でこの関係性は欠かせません。

後々に『ひろプリはソラがヒーローになる物語』ということを話そうと思いますが、それとは別軸としてこの作品は明確に『ソラとましろのガール・ミーツ・ガール』でありいわゆる『ふたりは』の系譜を継ぐ作品であると思います。

 

ソラにとってましろは友達ですが、ソラの「初めての」友達というとてつもなく大きな存在であることを付け加えてきています。

 

ましろにとってもソラは非常に大きな存在です。

学校に居てソラに会えないときにずーっとソラのことを気にしていました。

 

お互いにとってお互いが大きな存在すぎるんです。互いに巨大感情がすぎる。

しかもこれ、公式でやってるんですよね。そもそもOP主題歌シングルのイラストが『二人のハイタッチ』『ただし2枚買わないと繋がらない』になってる時点で何かがおかしいんです。オタク心わかりすぎやろ。

 

ヒーローとふたりは

 

ひろがるスカイプリキュアというお話は個人的に…

 

・ソラ自身がヒーローを定義し、本当の意味でヒーローになる物語

・ソラとましろのガール・ミーツ・ガール、そこからの変化を描く物語

 

以上の2点が大きな軸だと思います。

 

ソラは『ヒーローになる』を目標に掲げているのですが、ではヒーローってなんでしょうか?そもそも彼女が最初に憧れたのはシャララであり、その姿に憧れて『あの人みたいになりたい』とヒーローを目指している状態でした。憧れた姿を真っ直ぐ目指すというのは非常に好ましい一方で、どこか『それは本当にヒーローになるということなのか?』と疑問に思うところがあります。

 

ソラがなりたいのは『ヒーロー』というより『シャララ』だったのかなと。

 

なので本当の意味でヒーローになるためには、どこかでこの憧れを断つ必要があったように思います。憧れが強烈すぎるからこそ、断たないと本当の意味で『ヒーロー』を目指せないんですよね。『ヒーロー』とは『誰か』ではなく『私が考えるヒーロー』であるべきだと思います。

 

様々な経験をして、ソラなりの『ヒーローとは?』の答えを見つけ、最終的にそれに至る。おそらくそれがひろがるスカイプリキュアという物語。ヒーローとは?の答えはソラが出し、作品テーマのアンサーにする構成であると思います。

 

答えを出すまでの物語はソラの人生でありその時点で面白いんですが、ここに更に『ソラとましろ』を絡めてくるのが凄いんですよね。

 

 

出典 ひろがるスカイプリキュア23話

 

そう、23話です。

 

『わたしのヒーローさん』はある意味で一つ『ヒーロー』を定義したものだと思います。どうあるべきか?というよりかは『誰かにそう思われること』でヒーローになるという一つの答え。あとましろからソラへの巨大感情が凄い。

 

物語の大きな主軸2つがしっかり絡んでいるんですよね。

 

そしてこのめちゃくちゃ面白い物語の中心は勿論、ソラ・ハレワタール。

彼女を描く物語が面白いから、彼女に魅力を感じるんです。

 

 

おわりに

 

最後の方はなんかソラというよりひろプリのことについて語ってしまいましたが、物語の軸と主人公は切っても切り離せないのでこんな形になりました。

 

ソラ・ハレワタールがヒーローになるそのときまでを描く。

ひろがるスカイプリキュアはそんな物語になると思いますが、ソラを描くこのお話をずっと楽しみに生きています。