べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ひろがるスカイプリキュア23話感想

復活回に外れなし。ボロ泣きしました。

 

23話の感想です。

 

 

 

皆それぞれ

 

結局22話であげはが言っていた作戦でシャララを救えたわけですが、救えるかどうかはやってみるまでわかりません。22話で『戦いたくない』となり、もし失敗してしまったら?という恐怖などから立ち止まってしまったのがミラージュペン消失の理由の一端でしょう。ヒーローになる夢というミラージュペン生成の元を『戦いたくない』という気持ちが否定してしまったという感じでしょうか。

 

そして沈んでしまったソラへの対応は各々違っていました。

 

ましろは『今はそっとしておいたほうが』という感じでした。一方ツバサは『仲間なんだから相談してくれても』とちょっと怒り気味でしたね。ツバサの気持ちもとてもわかります。なんとかしたくて行動するのも好ましいと思います。話したらもしかしたら変わるかもしれませんし、何もしなかったら何も起きないと思うのは勿論です。

 

とはいえ沈んでる人への声掛けってめちゃくちゃ慎重にやらないといけないんですよね。ツバサの気持ちもわかるけど、下手したら感情のぶつけ合いになりかねない勢いでした。そこを察知してかあげはが『自分もついていくから心配しないで』と言ったのは流石のバランス感覚だなあって思いました。ましろとツバサの中間ぐらいかな。

 

そしてソラのお母さんとお父さんがめちゃくちゃ素敵な対応だったなと。

お母さんもお父さんも『今のソラ』をちゃんと受け止めて受け入れてくれていて、すごく安心する家族なんだろうなって思いました。ふたりともソラのやりたいことを応援してくれている。いやほんま素敵なご両親ですよ。お母さんが再び旅立つソラに『躓いたらまたいつでも帰っておいで』って言ってくれたのも良かったなあ。

 

一応ツバサの名誉を守っておくと、彼のような対応が必要だったりありがたいときもあります。そして彼もソラのことが大好きだからの行動だということ。今回まじでぶつかりかねなかったけど、そこをあげはとソラのお母さんがうまいことやってたのが作品全体として良いなあと思いました。

 

みんなソラのことが好きだから大切だからの行動なんですよね。

 

立ち止まった背中を押す人は

 

そんなソラが再び歩けるようになったのは、やっぱりましろでした。

 

ましろがソラに贈った手紙は『プリキュアにならなくていい』『戦わなくていい』『ゆっくり休んで元気になって欲しい』とソラのことを想った手紙でした。いやもうこれがいいですよね。”また一緒に”とかいうワードを一切使ってないのがとても良い。今のソラのことを受け入れてソラのことを気遣った手紙でした。

 

そして何より強かったのが『わたしのヒーローさん』という言葉でした。

『ヒーローになれませんでした』と書き置きをしたソラに対して『とっくにヒーロー』ということを伝えるのがまあ破壊力強かったですね。

 

しかもその回想で映しているのはキュアスカイだけじゃありません。

 

出典 ひろがるスカイプリキュア23話

出典 ひろがるスカイプリキュア1話

 

そう、1話でランボーグに立ち向かったソラの背中。

プリキュアであるかどうかは関係なく、ソラ・ハレワタールという人物がましろにとってヒーローだよということを示す1シーン。

 

それだけ自分のことを想ってくれている友達が待っている。

自分が思い描く理想のヒーロー像と今の自分がかけ離れていて、だから自分がヒーローなんかじゃないと思っている。

 

それでも、ヒーローでなかったとしても。

友達が待っているという理由で向かえるのがめちゃくちゃ良かったです。

 

なんだろう、あの瞬間のソラは『ヒーロー』から脱却したことにより『ヒーロー』に近づいた感じがするんですよね。ヒーローとはこうあるべきという衝動からではなく、あくまで『誰かのため』に動いた結果の姿のほうがよりヒーローらしかったといいますか。ヒーローを目指しての行動じゃなくて『ソラ自身の衝動による行動』のほうがよりヒーローに近づいたみたいな感じ。

 

憧れのヒーローになるために行動しているのではなくて、今やりたいことをした結果ヒーローになっていくみたいな流れになったんじゃないかなって。夢に向かって歩いてるんじゃなくて、とにかく歩きつづけた結果ヒーローになっていくみたいな。

 

うまくいえないですが、まあそんな感じです。

 

戦闘シーン

 

いやーすごかったですね。剣避けて蹴って落とさせてからのスカイパンチって流れが美しすぎました。

 

んでフィニッシュへの流れも作画がやばい。

 

出典 ひろがるスカイプリキュア23話

 

めちゃくちゃカッコイイ背中から振り向いて『ましろさん!』と呼びかけ、応じるようにダッシュするましろ。この1カットの表情が絶妙でした。

 

ソラとましろは戦闘シーンでお互いに名前で呼んでたというのもポイント高かったですね。

 

 

おわりに

 

終わってみれば結局ソラましに帰結するんですが、まあそれはわかりきってたことですね。OPで示唆されているように、ソラが立ち止まったときに助けるのは(勿論みんなも色々やるけど)やっぱりましろなわけです。期待している要素を200%ぐらいでお出しされた感じでした。最高ですね。

 

立ち止まるなヒーローガールも印象的。

少し触れましたが、シャララを救う策自体は22話で出ていたまんまだったんですよね。何が違うかって、ソラが実行できたか実行できなかったか。立ち止まらず進むことが重要なんだと思いました。同時に休むことも受け入れていて非常にバランスの高い回でしたね。歩くためには、つかれたときに休むことも必要ってことです。

 

 

…中盤にこんな物凄い回持ってきて大丈夫かとも思うんですが。まあこれ以上のものが見れると期待しておきましょう。

 

おまけ:印象的なシーン

 

出典 ひろがるスカイプリキュア23話

 

晴れ渡る空がソラの心模様を表しているようで非常に印象的な演出でした。