ひろがるスカイプリキュア24話感想
明確なクールの切れ目。
新たな旅立ちの24話です。
運命の子
エルちゃんの秘密が判明。
エルちゃんは王様王妃様の実子ではなく、天(?)から授けられた運命の子であることがわかりました。滅びの運命にあるスカイランドを救うそうです。
まあでもこれに関しては色々な問題が解決します。
・エルちゃんがやっと家族のもとに居れる状況でソラシド市に戻る理由。
・エルちゃんがプリキュアになるとして急成長は必須だが、育児要素とバッティングする。
なのでまあエルちゃんがプリキュアになるなら『そうなるか』という感じですね。
ところで王様と王妃様が素敵だなと思いました。
仮初めの親であっても精一杯エルちゃんを愛し、それ故に二人はエルちゃんから『パパ』『ママ』と呼ばれるわけですから。
1年と少しという短い時間かもしれませんが、この3人は紛れもなく家族でした。
貴女のヒーロー道
ソラがヒーローを目指したのはシャララがきっかけ。
これは間違いないです。でも今回のお話はそこからの脱却が明確に示されたなあと思います。
23話の時点で『最初に志した夢は折れたけど、また新たに夢が生まれた』かのような表現がソラパパからされていました。実際そうなのかはさておき、ソラがヒーローになるとしてそれは『シャララみたいなヒーローになる』であってはならないと思います。誰かへの憧れがきっかけでいいですが、ソラ自身が考えたヒーローでないとちょっとお話として弱いんですよね。
要はシャララへの憧れから生まれた夢というのはどこかで断ち切る必要があったように思います。それ自体は23話でされたと思いますがシャララ自身の言葉で補強しより明確に示した印象の24話だと思いました。
先導を務めるが、自分に続くのはこれで最後。
ソラはソラのヒーローを目指せ、大切な仲間とともに。
ここまで明確に示してくれるとわかりやすくていいですね。
スカイジュエルのペンダントを返したのも、ソラちゃんのシャララ隊長への強烈な憧れがいい感じに収束したように思えてよかったです。会いたいからずっと持ってるのではなくて、進んだ先できっと会えると信じてるっていうのが精神的に成長したよなと思います。
別離の予兆
今回、家族というのがただの血の繋がりではなく『関係性の深さ』でも定義できるよという表現をされていたように思います。王様と王妃様&エルちゃんが1つ目、ソラやましろたちとエルちゃんが2つ目ですね。
別世界の人間であるソラとましろ(ツバサとあげは)は本来出会うことのない関係でした。見た目は変わらないけど住む世界は違うんだなということをふとした瞬間に感じて、そこから『奇跡みたい』って思うのがなんともエモい。
出会えた事自体は奇跡、だけどきっと運命だったんでしょうね。
そして、ましろが『この奇跡がずっと続くといいな』と言っていて、この奇跡の時間を『それが今はすごく嬉しい』と言ったましろに対してソラちゃんが『今だけじゃありません、これからもです』と付け加えたこと。
確かに全てが片付くまではその『これからも』にあたるのかもしれません。では全てが終わった後は…?
今のところどうなるかわかりませんが、やっぱり最後はお別れになるんじゃないかなーと思います。まあそのほうが物語として美味しいシーンたくさん描けますしね。
おわりに
ソラちゃんが自身の道を歩むということ。
そしてエルちゃんの追加戦士へのフラグ。
明確にクールの区切りで方針を示してきたなあと思います。このあたりの構成は割りと意識してそう。
そんなこんなで次の山場であるエルちゃんプリキュア化が楽しみです。
…さも確定かのように言ってますが、EDの描写からして5人目がいるのはかたいと思います。んで誰が?ってなったらそりゃ、ねえ?