べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ひろがるスカイプリキュア22話感想

いつか来ると思っていたそのとき。

 

 

 

最悪の秘策

 

シャララの再登場はランボーグの素体として。

 

いやー、来てしまいましたねこのときが。

 

出典 ひろがるスカイプリキュア22話

 

憧れたその背中、ソラの夢を与えたその背中が今度はソラに絶望を叩きつけるという見せ方が最高でした。

 

そしてこのシャララボーグの仕掛けも非常に秀逸。ランボーグへのダメージが素体となったシャララに入るのも勿論。アンダーグエナジーがシャララの傷を塞いでいるため、アンダーグエナジーが浄化されればシャララはまた瀕死になります。シャララをランボーグ化から救うことは命を奪うことに繋がりかねません。

 

アンダーグエナジーを浄化しなければシャララを救えない。

アンダーグエナジーがなければシャララは生きることができない。

 

最悪の2択。

バッタモンダーの裏の狙いはアップドラフトシャイニングやタイタニックレインボーによってプリキュアたちにトドメを刺させること。シャララを救おうとした手でシャララにトドメを刺すという最悪のトラップを仕掛けていたわけですね。

 

 

…えーっと、これ一応朝8時半からやってる少女向けアニメなんですがええんか???と思ってしまうえげつなさでびっくりしました。バッタモンダーが歴代でもトップクラスの策を持ってきたなあと感心しました。いやらしさもここまで来たらあっぱれな芸術です。

 

 

立ち止まったヒーローガール

 

憧れた人が傷つくこと、憧れた人がいなくなってしまうことはソラには耐えられない。バッタモンダーの秘策はソラの精神にダメージを与えるには十分すぎました。ありがとう、バッタモンダー。

 

この状況下でソラは戦いたくないとまで言ってしまいますが、すごく気持ちはわかります。精神的につらいときって動きたくないんですよね。ましろたちが声をかけていますが、折れてしまったソラには逆効果。皆の声かけはあくまで『前に進むため』のものですが、今のソラは『進みたくない』んです。

 

歩いて進んだ先には憧れの人を失う未来があるかもしれない。

そんな状態で果たして歩くことができましょうか?

 

ソラの辛さが痛いほど伝わりました。

 

 

…それにしても。

『立ち止まるなヒーローガール』という言葉が守れるか不安だったからヒーロー手帳に書いてなかった。でも前に進む足が止まりそうになってもましろが背中を押してくれるだろう、だから大丈夫だと思って書いた。

 

こんな最強ソラまし展開の直後に『シャララの身にもしものことがあっても自分は進めるのか?』というソラの当初の懸念が最悪の形で出てくるっていう。本当に構成がえげつないです。落差やば。

 

おわりに

 

折れた主人公、そこからの復活、これほど王道の物語はありません。今は折れパート、非常につらいですがそこからの劇的な復活は最高のものになるでしょう。

 

立ち止まったソラ。その彼女を再び歩き出させるのはきっとましろなんでしょう。その示唆はこの回でもされていましたね。OPで示唆されていたように、止まってしまったソラを再び立ち上がらせるのはやっぱりましろなんですよ。

 

ソラとましろ、いわゆるソラましの物語。

そのお話の重要な局面が次回来るかと思うと本当に楽しみです。