ノケモノたちの夜 第21夜感想
開戦の夜。
客人の二人
スタンリー隊4人が近づいてくることに気づくウィステリア、やはり盲目が故に耳が良いということなんでしょうか。敵が近づいてくることでダイアナの身を案じるウィステリアですが、自分には何もできないしマルバスが手助けすれば対価無しで助けたとなって大網に触れかねません。大網の設定、うまく機能してますね。
さて、まあそれはおいておいて。
マルバスが謝った!?
ウィステリアでも驚いてるの面白すぎるんですよね。
まあマルバスが謝る姿なんて想像できませんからね。
本当にわからない、と種族の違いを示してくるのも好きなのですが。
人間の歩みを待つぐらい苦ではないというのを悪魔の時間感覚から提案してくるのが良いですねー。マルバスが少しずつウィステリアという人間に寄り添ってきてる気がします。人間についてわからないけどわかろうとすることは止めてないんですよね。
これは悪魔と人間の物語。
騎士団の二人
ビビアンちゃんが可愛い。
口数少ないのかなーって思ってましたけど、ルシアのあれこれに一々ツッコミ入れるの面白いですね。
それにしても、大網回避のためにウィステリア囮にして撃たせてから対処っていうのが良かったですね。工夫してる。
貴族の二人
さて、この作品の良さというか作者の星野先生の良さの一つに台詞回しのセンスがあると思うのですが。ダイアナとスタンリーの会話がとても良いですね。
大貴族が来るってことの意味ぐらいわかるよね?という言い方だったり。
19世紀末になってようやくお呼びがかかった私兵集団だった輩風情がと騎士団を罵る350年の歴史を持つ貴族ブラックベル家の長女ダイアナ。
いやー爆裂おもしろいっすね。
そして見えてくるダイアナちゃんの黒いところ。いきがるとかいいながら語尾は丁寧なダイアナちゃんも好きです。
おわりに
ナベリウスがいる時点でたかだか人間二人相手に負けるとも思えませんが、後ほど団長が来るとのことでしたね。まあ団長といっても所詮人間なのでナベリウスがいればどうにかなりますね!!
って思うのが普通だと思うんですが、はてさて。
おまけ:騎士団のペアについて
騎士団って基本ツーマンセルで動いてますけど、その二人は近接タイプと遠距離タイプで構成されている気がしますね。多分そういうルールなんでしょうね。
スノウ(銃)とタケナミ(刀)
ケイト(銃)とタケナミ(刀)
ビビアン(銃)とルシア(剣)
いずれも遠近で分かれているんですよね。合理的な組み合わせで好きです。