デリシャスパーティプリキュア22話感想
あまねと皆の組み合わせが一通り終わったところで拓海回。
悩める少年と青少年のお話です。
お節介
前話でらんのお節介とも取れる行動を描いた次の話で、今度は拓海のお節介のお話ということですね。凄い接続だ。
さて、改めてブラックペッパーこと拓海の行動動機について。
彼は13話の最後で『お前の笑顔を守る』と言っており、21話では『助けたいから助ける』とプレシャスを見ながら言っています。つまるところ正義とか使命とかそういうのではなく『ゆいの笑顔を守りたい』という欲求に従って行動しているわけですね。守りたいのは世界じゃなく大切なあの人っていうスケール感がある意味でプリキュアの原点回帰感ありますね。
で、大事なのはブラックペッパーとしての手助けはプリキュアやクッキングダム関係者に頼まれたわけではなく拓海が勝手にやってるということですね。そのため冒頭のウバウゾー戦でむしろ足を引っ張ってしまったことで悩むわけです。勝手にやってて足引っ張ってるって余計なお節介ではないのか?と。
まあこれ、途中参戦が故に情報不足っていうのがあるのでちょっとしょうがない面もあるんじゃないかなーって思いますけれども。なので煽るナルシストルーがマジ性格悪い、でもそういうとこ好きー。
それにしても悩める少年、イケメンで映えますね。
シンプルな白シャツとジーパンでかっこいいのは素材の良さ故ですね。
伝説のクレープ
そんな中、湊さんのために伝説のクレープの味を再現。
再現度がすごかったわけですが、これ地味にとんでもないことやってますよね。凄いのはやはり正確に味や食感を記憶しているゆいでしょうか。食べるの大好きで食べる量も多いのにちゃんと覚えてるの凄いですよね。彼女の記憶なくして味の再現は叶わなかったでしょう。
実際のところ、湊さんの悩みは伝説のクレープが手に入らないというよりは喧嘩したことだったみたいですが。ただ拓海がここまでやってくれたことでそれを無下にできない!となったから覚悟を決めたところあるんですよね。拓海はまたやっちまったと思ってましたが、十分貢献していると思います。
それにしてもクレープ作成中の拓ゆい度合いが半端なかったわけですが、後述します。
感謝
結局のところ、拓海が悩んでいたのって自分の行動は助けになっているのか?というところですよね。ナルシストルーに煽られたから余計なお世話かもしれないとネガティブ方向にいったわけですが、実際はプレシャスは感謝していたわけです。
別に拓海は感謝を求めてやっていたわけじゃないです。
それでも、やっぱり感謝があれば『やってて良かった』と安心できるもの。
このあたりのバランスが妙にリアルで良かったですね。
見返りは求めないけど、見返りがあると嬉しいってやつ。
ゆいと拓海
えーなんというか、この二人が可愛すぎましたね。
ただなんというか、ゆいが罪な女すぎるともなりました。
・拓海と久々のお料理、楽しみ!
→これで皆で作ることに抵抗があった拓海は皆で作る提案に乗った。
・拓海の作ったクレープ美味しいからもっと食べたい!
→これで拓海は『作りすぎたかな』から『じゃあ作るか!』となった。
これを笑顔で言い放つんですよ。そりゃあ好きになっちゃうよ…ってやつです。これを無意識でやるのがゆいの魅力だと思うのですが、無意識が故に拓海に与えている影響に自覚なしなのが本当に罪深い。いや、ゆいは別に悪くないんですが…。天然サークルクラッシャーの素質ありますね、言い方が最悪すぎる。
なんていうか、拓海は絶対尻に敷かれるというかゆいには逆らえないんだろうなあと将来の関係性を勝手に予想してしまいますね。笑顔で頼まれたら絶対断れないやつ。
あまりにも拓海の反応がわかりやすくてあまねにすぐ気づかれたの好きです。
彼が世話を焼くのはゆいだけってこと。
おわりに
ブラックペッパーのバトルも描かれていて良かった。
ゆいを守ることを『ご飯は笑顔を守ってみせる』と表現するのもオシャレでした。
さて、今回は『気持ちを伝える』というところに焦点が置かれていました。
そこからここねの家庭事情に接続していくのがうますぎますね。デパプリ、次回への引きが今話の本筋から無理なく続くのが構成力ヤバいと思います。
ここねの気持ち、そしてそれをうまく伝えられるのか?
楽しみで仕方ありません。