デリシャスパーティプリキュア18話感想 - べぎログ-べぎの感想・考察-

あまねがドチャクソ癖だった件について。

…前と同じような始まり方ですが、気にしないことです。

悩める少女
悪者
過去は変えられない
変身
戦闘
おわりに

悩める少女

ジェントルーであったときは操られていただけ、だから自分に責任はない…とまでいかないもののある程度ジェントルーのしたことと自分の意志とは切り分けできているようです。頭ではわかっている、と言っているのがその証でしょう。

それでも、頭ではわかっていても、自分の手で行ったこと。

その肉体は自身の行動の感触を記憶しています。

ここ結構面白いなーと思ってて『頭ではわかっている』『けど体が忘れていない』っていうのが論理的な判断を下せている一方で感覚的な要素が入っているといいますか。今までだと『私がやったんだ』と全部丸抱えしてることが多いんですけど、ちゃんと操られているときの自分の行いは切り分けた上で、それでも忘れられないっていうのが新鮮でした。そもそも洗脳されてる系があんまおらんけど。

ちゃんと判断できてるけど、それでも切り捨てられないのはやはり彼女の優しさ故なんでしょうね。

…で、この抱え方がクソ真面目すぎるんですよ。

要は彼女はレシピッピや人々を傷つけた自分の手は汚れてしまっていると考えていて、それ故に生徒の代表である生徒会長も、料理への感謝の気持ちから生まれるほかほかハート及びそれにより変身しレシピッピを守るプリキュアのような神聖なものも汚れた自分にはふさわしくないと考えているんですよね。

もうホントそういう真面目でちょっと面倒くさいとこ、大好き。

悪者

さて、今話はナルシストルーが全力でナルシストルーしてました。失敬、全力で悪役やってました。まあそれでこそナルシストルーって感じなのでナルシストルーがナルシストルーしてるってあながち間違いではないと思ってるんですが。

やったこと列挙すると。

・あまねの眼前でジェントルーが素材にした調理器具でモットウバウゾーを召喚。

・あまねを人質にし、プリキュアの攻撃を躊躇させる。

・あまねにプリキュアをボコボコにしてる姿を見せる。

・傷つくのを見たくないというあまねの発言に『ジェントルーだったくせに』という。

・皆を笑顔にしたいというあまねの生き方を『つまらない生き方』という。

特に4つ目が最悪でした。いやお前がジェントルーにしたんやんけ！！！！！と言いたくなるやつ。5つ目も大概です。その直前の『ハッ』とバカにするような笑い方も最悪。

…でもこういうところが悪役しててめっちゃ好きなんですよねえ。

目覚めたあまねに対して『その目、気に入らないな』というのも最高でした。

過去は変えられない

過去は変えられない。

ジェントルーであったことは変えられません。あまねが自身の優しさ故にその行いを変えられないのであれば、それを抱えて生きて行くしかない。

ジェントルーであったときのことを最初はあまねから切り離そうとしていたゆいでしたが、あまねのスタンスを受け入れ『変えられない過去を抱える』としてもその上で『未来は今から変えられる』とおばあちゃんの言葉を交えて説いたのがとても素敵でしたね。明日はどんな自分になりたい？の言い方がとても好きでした。絶妙な息遣い、ゆいという人物が生きてるって感じでした。

さて、あまねがなりたい自分。心から叫んだその想い。

それは皆を笑顔にできるパフェのような人。パフェのような人？え、どゆこと？

幼い頃にパフェを食べて笑顔になっている人たちを見てきっと素敵だなと感じたのでしょう。パフェが皆を笑顔にしている→自分も皆を笑顔にしたい→パフェになるってことなんでしょうね。え？幼あまねちゃんの夢可愛すぎませんか？？？？そんで中学生になった今もパフェみたいな人って言ってるのめちゃくちゃ可愛いんですが？？？

そしてその時のあまねの想いがほかほかハートの結晶となって、それ故にあまねに反応したわけです。

あまねの過去の想いが、今につながってくる展開に心震えました。

そしてこれもまた『過去は変えられない』なんですよ。あまねが『皆を笑顔にしたい』という想いを抱いた過去は変えられません。それがあまねの芯となり、その芯を軸に生きてきたからこそ今の菓彩あまねという人物は存在するわけです。