ノケモノたちの夜 第20夜感想
この回から少しずつ面白さの片鱗が見えつつありますね。
ブラックベル家
初代のブラックベルが悪魔とした取引、それは『今後のブラックベル家の直系男子は悪魔が視える目を持って生まれるように』とのこと。…いや、願いの範囲がデカすぎますね。初代本人だけならともかく、以後ずっとって…。そんなんありなんか?と思うやつです。
まあともあれブラックベルを継ぐものは悪魔が視えるため、悪魔との交渉役を任されていたと。対価次第でどんな願いも叶える悪魔、王室からしたら脅威ですよね。例えば平民がちょっと王室に恨みを持って、その恨みを晴らすべく悪魔と契約して王族を殺そうとするなど有り得そうな話です。しかもこれ、悪魔側が促してくる補正もあるのでめっちゃ起きそう。
王室からすればどこの誰ともわからないものの恨みを知らぬ間に買って、悪魔という人智を超えた存在からの攻撃を受ける可能性があるなど怖すぎます。だからこそ、悪魔が視える貴族を悪魔への対抗策として公認で抱えているんですよね。
見えない敵を知らせる、故に黒い鈴でブラックベル。
めっちゃオシャレなネーミングで好きです。
誇りをかけた戦い
剣十字とブラックベル家が戦っているということは、スノウとダイアナが戦う可能性があるということ。それを単純に嫌だなと思うのはなるほど普通の想いだと思います。甘いとマルバスに一蹴されますがまあ仕方ないですね。
一方で、ダイアナのことを大切に思っておきながらマルバスへの加勢は要求しません。ダイアナに脅威が迫っていることは間違いなく、マルバスが加勢すれば物凄く助けになるはずです。にも関わらずそれは言わないのはなんでだろう?と思うわけですが。
誇りをかけた命懸けの戦いに、
他人が口出しできることは何一つない。
とのこと。もうなんか、感想が『良すぎる…』しか出てこないですね。
ダイアナがそこまで覚悟している以上、他人が口出しできることなんてなにもないんですよね。彼女は既に選んだからです。決断前ならともかく、決断した後に他者の介入など入る余地がないんです。
このシーン、言葉も良いし語るときのウィステリアの作画も良いし最高です。ウィステリアの主人公としての強さが見えたように思います。
おわりに
ウィステリアを口止めするために手を当てる
↓
マルバスの手に鼻水ベチャア
↓
笑うナベリウスで拭くマルバス
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喧嘩し始める大悪魔たち、それに対して『聞きなさい』と怒るダイアナ
一連のシーンが好きすぎました。
ギャグシーンのセンスも高い。マルバスとナベリウスの子供度に比べてダイアナちゃんの精神年齢の高さよ…。少女の精神年齢が高いのギャップが大好きです。
そんなダイアナちゃんにはナベリウス召喚のために家族を犠牲にした疑惑があるわけですが、果たして真実やいかに。