デリシャスパーティプリキュア5話感想
更に可愛いを積み上げる女、芙羽ここねの回です。
初めてのおともだち
今までずっと一人だったここねにとって、ゆいは初めての友達。
初めての友達なので、どう接していいかがわからないんですよね。パムパムは『普通に楽しく遊べばいい』といいますが、そもそも『普通』や『楽しく』がここねにとっては未知なわけです。何が普通で何が楽しくなのか、友達が居たことがないここねにはわかりません。
なのでまあとりあえず、他人を見て学んでみよう!
ゆいに挨拶された拓海が『おう』と返事するのを見て、同じく話しかけられたら『おう』と返事するここね。いやめちゃくちゃ可愛いですね??どう返事していいかわからないから、目の前で見たことを真似してるんですよね。『おう』という返答を丸コピしてるのがめちゃくちゃ愛おしいです。
…ところでこのシーン、ゆいがめちゃくちゃ面白い。
なにか視線を感じて、振り返る。殺し屋かなんかですかこの娘は。
芙羽ここね
全体を通して『芙羽ここねという人物』と『友達が初めて出来た人』を非常に丁寧に描写していると思います。
ここの作画とか非常に注目したいところ。
ここねの顔を覗き込むゆい。
これ恐らくここねの視点で見えてるゆいなんですよね。
表現力たっか!となるやつです。
会話劇も非常に面白かったです。
『ゆいはなにか欲しいものはあるの?』
『えっ!?』
『あっ…』
ようやくゆい呼び出来たここね、ゆいからすれば『えっ!?(今名前で呼んでくれた?)』って感じですが、その『えっ!?』がここねからすれば『(え、そんな反応するなんて私なにか間違えた?)』と不安になるんですよね。可愛すぎかこの娘。
あとはここねのセリフ抜き出してみると面白いですね。
『ゆ、ゆ、ゆ』
『えっ?』
『いや』
『あっ、ホリック!行く!』
学校でゆいとの会話で約束するときはほぼ単語でしか会話してないんですけど。
『それならこれはどう?薄いピンクならどんな服装も合うし、他の色と重ね塗りしても立体感が出て可愛いと思う。しっかり色づけたいなら発色がいいこっちがオススメ。あとは』
自分の好きなものに対しては饒舌に話す。コミュ力に乏しい人にありがちなでめちゃくちゃ描写力高いなって思いました。ガチオタがよくやるやつだ。私も気をつけてます。
描写力の高さでここねに共感できた人は結構多かったんじゃないかなって思います。
失いたくない
初めて出来た友達、一緒だから見える今まで知らなかった世界。
だからこそ失いたくない。
…嫌われたくない。
ここねからすれば、嫌われたら友達じゃなくなってしまうって考えだったんだと思います。できないことだらけの自分は嫌われてしまうかも。そういった不安を抱えていたんですね。
でも実際のところ、できないことがあるからって理由で友達やめるとかないと思います。すごく突っ込んだ言い方をすれば、友達の行動だったら多少甘く見ちゃう所あると思うんですよね。赤の他人と友達が同じ行動したら、やっぱり後者のほうが甘く見た評価になると思いますし。
そんな現実的な部分も『わたしたち友達でしょ?』というゆいの言葉に集約されている気がします。しかしできないところも可愛いって言っちゃうの、流石に天然たらしがすぎると思います。どうして桃キュアってやつはみんなこうなんだ。
まあともかく。
ここねが思っている不安を吹き飛ばしてくれたゆいとローズマリーは素晴らしかったです。
おわりに
全体を通して『芙羽ここねという人物』と『友達が初めて出来た人』を非常に丁寧に描写していたと思います。
大事なことなので2回言いました。
それほど完成度が高い5話でした。
最後に細かいところに触れていきます。
らんが味変前の食べ物を食すことができた描写、まさかソフトクリーム1つとスープ一口で終わるとは思いませんでしたね。不憫だ。
声が茅野さんにしか聞こえず、瞳の色もジェントルーとおなじの生徒会長もいましたね。
気になることも山積みですが、一番はいつヤムヤムが生まれるのか?という点。
じっくり待ちます。