ノケモノたちの夜 第72夜感想
今週も良かったですね。
なんか段々と感想前の小文も言えることがなくなってきたというか。
心の中が『いい…』で満たされて、もうとりあえず読めばいいんじゃないかな?って気持ちになるんですよね。感想記事の意味とは。
はい、ちゃっちゃと本題いきましょうね。
絶頂の最後
なんかアカンこと言うてる気がする見出しですね。
退屈な長い生を過ごしていた二柱。
それが契約者と出会って変わったわけですね。
限定解臨にまで至ったという点でも非常に似通っていますが、今回の勝負はマルバスに軍配が上がりました。ダンタリオンは死んだ。もう決着が変わりようがないといっていいでしょう。
まあそもそもルーサーを庇って大網に触れたことで満身創痍であったダンタリオンが勝つ道理は流石にないわけですが。
あえてこの勝敗に理由を見出すならば。
『今以上はない』と未来の可能性を捨てたダンタリオンに対し、マルバスは未来を掴もうとしていました。その差ですかね。マルバスが望むのは今この瞬間ではなく、この戦いが終わった後ウィステリアと二人で生き続けることですから。
…ただこれだけは誤解のないように言っておきたいのですが。
この勝敗は生き方の正しさを決めるものではないと思います。
少なくともダンタリオン自身は満足の行く生き方だったと思いますし、その価値観を否定することは彼以外の他者ではできないですね。
…まあその生き方の過程で出た被害が甚大すぎるので、その点は擁護できませんけどね!!!イベルタ…。
しかしまあ絵がだいぶ変わってきてますね。線や塗りがくっきりはっきりしてきてるといいますか。決めゴマでの神々しさがやばいです。悪魔だけど。
悪魔の運命
生前は人間であったことは先週も出ていたんですが、ダンタリオンには人間時代の記憶がはっきりとあるんですね。マルバスやナベリウスはなんかすっかり忘れている感じですが。解臨でのぶつかり合いのときにマルバスがちょっと思い出してましたか。
そして明かされる三ツ目の予言。
我ら、すなわち十三災がソル団長に滅ぼされる運命であったと。
いやーちょっとまって情報の大洪水ですね。とりあえず気になるのは…。
・三ツ目が力を与えたソル団長が十三災を滅ぼすという預言。
・かつての主と三ツ目の関係性。再会の望み?果たしそこねた残滓?
・何故か生きているアスタロト。
といった点ですか。
そしてナベリウスもブラックベル家での戦いで死ぬはずだったということですが、そもそもあの戦いって直系の男子に悪魔が見えるものが生まれなかったのがきっかけともいえて。そして直系の男子が悪魔が見えるようにとブラックベル家が契約したのは三ツ目なんですよね。ナベリウスの死地を生み出すための思惑が見えてこなくもないですよね。めっちゃ回りくどいけど。
預言がわかったら謎が増えた件。なんなんだ一体!!!
…ただまあ、その預言を覆したのが契約者との絆と言うのであればこれほどエモい話もないですが。そうしてもアスタロトの生存は謎ですね。
おわりに
来週はシトリくんのターンですかね。どんどん堕ちていくシトリくん、大好き。
えーそしてですね、いえあえて言わないでおきましょうか。
言ったらまーた実現しなくなりそうなので。