べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ノケモノたちの夜 第62夜感想

祝!!!1巻重版!!!!!!!!!

 

はい、ということで作者様のツイートで重版自体は知っていましたが具体的な巻数まで明かされましたね。1巻だけかよ…もっと重版しろ。

 

まあ実際問題、1巻がないとそもそも読み始めることができないので重要ではあります。とにかく初の重版を喜びたいですね。もはや私が何ポジションかわかりませんが。

 

 

重版を全力で喜んだところで、今週の感想に参りましょう。

 

 

 

 

出会うまでに

 

ルーサーは自分のことなど構わず限定解臨を続けるよう求めたにもかかわらず、ダンタリオンは解臨を解きました。当然、そこについての会話はあるわけですが。

 

ルーサーからすれば…。

自分は人間で長く生きても数十年の命。さらには自分の身を省みないような生き方をしている現状、そうそう長くは生きないであろうことを察してるわけで。だからこそ、そんな自分の命を大事にして勝利を捨てたダンタリオンの行動は損が大きいと考えているわけですね。

 

ダンタリオンからすれば…。

ルーサーという最高の相棒に出会うまでに何百年とかかったわけですから、そうそう失いたくはないわけです。いくら勝てる状況下であったとはいえ、敵の本部を落とすという本番ではなく敵の襲撃により起こった戦い。せっかく見つけた楽しみを早々に終わらせる上にルーサーを失う。そんなことは勿体ないわけですね。

 

自分の命を軽く扱う一方で、ダンタリオンの勝利を優先するルーサー。

ルーサーの体を案じ、目先の勝利を捨てたダンタリオン

 

お互いに想い合ってる。これが限定解臨に至った者たちの関係性ですね。

 

それにしてもダンタリオンのセリフ。

 

…そうだな。人間はたかが数十年で死ぬ。

だがお前と出会うまでは何百年もかかった。

 

 

このあたりのセリフまわし、本当に素晴らしいと思います。出会うまでの時間のほうがよっぽど長かった。数十年と何百年を対比させることで、ルーサーとの出会いをどれほど待ち望んでいたかが伝わってくる。

 

やはりこの作品、こういう点でのセンスが抜群なんですよね。単に会話してるだけのシーンでも非常に面白いと思います。

 

 

家族

 

数体もの上位悪魔に憑依された存在を救うことは、現状難しいと描写されています。それは57話のマルバスのセリフからもわかりますし、戦闘員を拘束し憑依した上位悪魔複数体を浄化することが如何に困難なことかは想像に難くありません。

 

だからこそ、団長はウィステリアに問うわけですね。

 

スノウを、家族を殺す覚悟はあるのかと。

 

このシーンの団長のセリフ。『命をかける』『手にかける』が対応していて好きです。やっぱりセリフ回しのセンスありますわ。

 

そして『私にはある』と宣言したことは、団長がスノウやタケナミたち団員を家族同然に思っているという示唆でもあるわけですね。悪魔化した団員たちを救うことは難しいからこそ、殺すしかないと覚悟を決めている。その覚悟の提示の過程で示された、団長の団員たちへの想い。示し方がいいですよね。サラッとやるんだもの。

 

今週の描写でとにかくスノウが優しい人間であり、その優しさはウィステリアにだけ注がれていたわけではないことが描写されました。そして、その性質故に団員から家族のように好かれていたと。

 

その『団員』の中には、長たる団長も含まれているのでしょうね。

 

 

残された騎士団

 

ビビアンちゃん!!!!!!!!

 

はい、一回興奮したのでもう大丈夫です。

 

さて、本部にも当然人員が残っているわけですね。

 

スタンリー隊の2人、シュラとビビアンちゃん!!!!!!

アレックス隊、隊長と同じくマッドサイエンティスト気質のロゼとハオラン。

タケナミ隊、ゴツい図体した老人オーガスト

そして副団長イベルタ=ジャクソン。名前が判明していない3人はジャクソン隊のメンバーでしょうかね。

 

憑依された団員たちに殺されては、仲間に同胞殺しにしてしまうことになる。

 

だからこそ『死力を尽くせ。だが決して死ぬな。』となるわけですね。死ぬなという表現に合わせるように、死力を尽くせという言葉を使うのが美しいですね。セリフ回しのセンスある定期。

 

メタ的に見ると…団長(とマルバスたち)が到着するまで粘るという戦いになると思います。なので悪い言い方をすれば来週から始まるであろう戦いは前座に過ぎないわけです。ただ、副団長の淡々とした言葉が期待値を上げてくれますね。

 

 

おわりに

 

水鏡が黒くなったことで大悪魔と契約者、そして憑依体がきたと示してくれます。

 

正直、タケナミだけでも騎士団壊滅しそうな気がするんですけども。仲間のためにも、騎士団員の奮闘に期待します。

 

…まあ、キャラクターは大事にする作品だと思うのでサックリ死んだりはしないと思います。

 

副団長はなんとなく死にそうですけど。