ヒーリングっどプリキュア33話感想
大好きな人に会えると語ったのどかが喜んで駆け寄った先には…。
お、おじさん!?
直前のひなたの『恋バナ?』発言のせいで、もう怪しい関係にしか見えなくなりました。大人の汚れた目ってイヤですね。
子供と全く同じ目線では見れないんだなあ…と再認識したところで、今回の感想行きましょう!!
史上最低の感想滑り出しである。
想いの強さ故に
蜂須賀先生は病院をやめてしまった。曰く…
・のどかの病気に対して、医者なのに何も出来なかった。
・無力さを痛感した。
ということ。
まあのどかの病気というか体調異常は『ビョーゲンズの寄生』というファンタジー的存在によるものでオカルト分野なので、医学という科学ではどうしようもなかったとは思いますが。
その点をのどかもわかっているからこそ、珍しく熱くなるんですよね。
というのも蜂須賀先生はこのあと『だから』と話を続けようとしていて、おそらく後ほどのどかに語ったことを話そうとしている。
でものどかは…
・先生はビョーゲンズというどうしようもないものに出会った。
・そしてそのせいで医者をやめようとしている。
と考えてしまったんですね。
だから先生の話を最後まで聞かずに、突っ走ってしまったわけです。
無力さを感じた原因を取り除けば、医者をやめるのを取り消すかもしれないから。
端的に言えばのどかの勘違いなんですけど。しかしのどかがここまで熱くなってしまうなんて。それほど蜂須賀先生への想い(感謝)は強いんだなーと思いました。
実際、目上の人にタメ口で話をしているのどかって新鮮なんですよね。おそらく幼少期で敬語とか知らない時点で触れ合った故だと思うんですけども。そういった点からも、のどかの蜂須賀先生への特別感があるよなーって思います。
手紙は敬語?知らん、そんなことは管轄外だ。
新たなる夢
のどかが突っ走ってしまって伝えられなかったこと。
それは病院を辞めたあとのお話。
蜂須賀先生は確かに何も出来なかったことに対して無力さを感じました。でも『だから医者をやめよう』ではなく『だから原因不明の病気を治す方法を見つけよう』となったわけですね。そのために海外の研究機関に転職するという流れ。キレイな流れですよね。
そして決意を後押ししたのは、のどかの手紙でした。
蜂須賀先生はのどかに『応援』しかしてあげられなかったと自身を責めていましたが、のどかはその『応援』があったからこそ諦めずに頑張れたんですよね。何もしてあげられなくてお礼を言われる筋もないだろうと思っていたのに、そんな患者から贈られた感謝の手紙。これねー、効くと思いますよ。いや本当に。私も経験ある。医者ではないですが。
蜂須賀先生がそれしかできてないと思っていた応援で、のどかは勇気をもらい。
のどかがただ感謝を伝えただけの手紙で、蜂須賀先生は力をもらった。
端的に言うとエモいですね。変な話ですが、お互いに『そんなつもりじゃなかった』んですよね。自分のやったことが、相手にとってそこまでの力になってるなんて思いもしなかった。
でも、そんなもんなんだと思います。のどかはダルイゼンとの対決中に『人は支え合って助け合って生きてる』って言ってましたが、私はこれ正確ではないと思います。何故なら、2人はそれぞれ『何もしていない』と思っていたのに『相手はそれ以上の何かを得ていた』からです。
人は支えられ合って生きてる。
支えとは、他者からの何かを自身の力に変えること。
極論、それは『何か』に籠められた他者の想いも無関係だったりするんですよね。
受け取ったり支えられたりするのは、あくまでも自分の認識なわけです。
なんか哲学じみてきましたね、やめよう。
大人になっても新たな夢ができるって素敵なことだなって思います。
めっちゃキレイにまとめたったぞ。ドヤ!!
俺は俺
支えられ合ってる人間とは違い、ダルイゼンは自分のことしか考えていない。キングビョーゲンに進化を促されても、あくまで最後は『自分のため』に進化を受け入れた。彼はどこまでも自分本位であるということなのでしょう。
のどかと蜂須賀先生の関係性から見える人間の生き方と、ダルイゼンの生き方の対比。それが今回のお話で描きたかったことなんじゃないかなって思います。
しかしキングビョーゲンが進化を促すのには、何かわけがありますよねえ。
絶対よからぬことになるんでしょうけど。
おわりに
今回、大人である蜂須賀先生に新たな目標ができたのが描写されました。
その回の直後にあるちゆ回。
しかもそれはハイジャンプ、彼女の空と海への憧れから始めた競技に関わること。
期待せざるを得ません。