べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ノケモノたちの夜 第60夜感想

今週は完全にダンタリオンのターン!!

 

…に見せかけて、ソル=アダムズ剣十字騎士団長もバッチリ見せ場があったと思います。

 

さあ今週も感想いってみましょう。

 

 

戦災

 

ダンタリオンの旦那、暴れまわってますね。本体の戦闘力も厄介ですが、それと同等かそれ以上に士気操作が厄介。契約者を殺すという限定解臨への対処法が著しく困難になりますし、集団に対して恐慌状態に陥らせることで数の利が全く活きなくなる。いやーお強い。

 

そして、本人の戦闘力も破壊力がヤバいですね。一振りで鎧に覆われた団長の上半身をふっとばすパワーに加え、力の開放により広範囲に攻撃も可能。なんですか、これ…。もう彼と契約者だけいれば旧時代の戦争では絶対負けませんよ

 

まあ惨刃雨は兵器でドーンと殺すのをよしとしないダンタリオンの性癖的にいいのか?とか思っちゃんですけど。結果だけ見れば同じようなことになってますよね、これ。

 

兵器との差は自身の力かどうかってところでしょうか。銃など道具に頼るのはだめですが、例えば本人が修行してかめはめ波を打てるようになってそれで殺すのはOK!みたいなそんな感じなんでしょうね。

 

それにしても、士気操作。生前の彼と思わしき姿が『戦う王族』のようにも見えましたが、それにも関係している能力なんですかね。自軍の能力向上とかめちゃくちゃそれっぽいですが。

 

組織の長

 

そんなダンタリオンにやられっぱなしの団長。鎧が壊され肉体が再生必要なまでにダメージを負っている。さらに団員は戦意喪失者が多数で、ダンタリオンの攻撃による人的被害も甚大。

 

個人としても組織の長としても、ダンタリオンにボコボコにされてる感じですね。

 

ただ、その立ち振る舞いはとてもカッコよかった

 

目的も何も持たずただ戦闘そのものを楽しむルーサーにとって、自分以外のものは邪魔なだけ。だから戦力になっておらず、団長が気にかける団員のことを『足手まといのガラクタ』と評すのですよね。

 

確かに団長はどうしても団員に意識に割かれるため、意識を全て戦闘に注げるわけではない。ルーサーの見解もある意味正しいと言えます。

 

その真実も1つあった上で。ガラクタと言われた団員たちに対して。

 

俺にとって皆価値ある者たちだ。

だからこそここに立っている。

 

と、返す。はー、超絶かっこよ!!!!

 

団長がダンタリオンたちの前に立つのは、団員を逃がす時間稼ぎのため。つまるところ団員を守るためなんですよね。ナベリウスが団員を殺そうとしたときには妨害したり、タケナミの悪魔憑依に対しても怒りを顕にしたり、彼の団員に対する想いは本物なんです。

 

つまりね。守るべきものがあるから、強敵と戦うといった展開なわけで。もうこれやってることが完全に主人公なんですよね。悪魔を狩る立場だからマルバスたちとは敵対の位置なんですけど、それでもこのシーンはめちゃくちゃカッコいいと思います。

 

ルシア入団時の対応も良かったですね。団員の志を尊重し褒め、団員を守るために自身が全力で戦う。組織のトップとして理想的すぎます。そりゃルシアもこの方の役に立ちたいって思うし、スノウも『居心地がいい』って評するわけですわ。トップが信頼できすぎますものね。

 

 

『人』の到達点

 

団長を軸に、作中の強さにも触れたいと思います。

 

59話の感想で、私は『団長は限定解臨した十三災に強さで劣る』としました。

ただ一方で、通常の十三災には勝てるんですよね。

 

つまりどういうことかといえば…。

 

純粋なタイマン勝負においては団長は現状最強なわけです。

限定解臨には契約者の存在が不可欠ですし、体内魔力が尽きるまで暴れる厄災解臨は暴れまわったあとには死が見えるでしょうし、相打ちにしかならない。

 

そんな団長は三ツ目の悪魔との契約で特殊な身体を得てます。

ただ、それは『限界値がない』『死なない』という点での特殊さであり、強さに繋がる経験値を得てるのは紛れもなく彼自身の努力なのですよね。限界値がないとはいえ十三災に単体で勝つには相応の強さになる必要があります。いくら『死なない』と言っても、一定の強さがないと『負けないだけ』で勝てません。その強さに至るまでの努力は凄まじいものだったでしょう。

 

そして長く戦ってきた今の彼の原動力には『世の為、人の為』も含まれている。世の為、人の為に悪魔を狩り続けるわけですよね。団長として長く戦ってきた過程で、部下である団員に対しての想いも増えていったことでしょう。

 

つまり…

彼は『人』の存在を動機に変え強くなり、

強さの頂点に立った『人』とも言えるんです。

 

人の存在を糧に鍛えた人が、悪魔の頂点とも言える十三災に勝っている。

 

この世界における『最強』の座には、が立っている。

 

そう見ることもできるんですよね。

 

とても美しい話だと思うんですよね。

なにせ古今どのような物語でも悪魔は人によって滅ぼされてきたわけですから。

 

 

団長の側から見れば。強くなるために十三災のほうが人との絆を使ってるとも見れるわけで。物語というのはホント見方しだいだよなあと思います。

 

 

…ただ、限定解臨した十三災には負けているのも事実。

人の要素で強さの頂点に立った彼がこれ以上強くなるには…やはり契約した悪魔であるアスタロトとの関係性が重要になってくる気がします。

 

現状、ただの駒ですけどね。彼が悪魔に対して心開く未来は見えないですね。

 

おわりに

 

マルバスたちも到着して、役者が揃ったという感じ。

 

次週あたり来ますかね…。ダイアナとナベリウスによる限定解臨が。というかこの状況下、それしないと全員ダンタリオンに殺されて終わりだと思うんですよね。

 

期待する展開が来るかどうかワクワクしながら、来週も楽しみに待ちます。