ノケモノたちの夜 第59夜感想
いやー…めちゃくちゃ面白かったですね、今週。
いずれ来るだろうな、と思っていた展開が現実になったといった感じでしょうか。
まあなにはともあれ、感想行きましょうよ感想。
ちょっと興奮気味です。
大悪魔と契約者狩り
大砲で周囲を更地にしたことで、狙撃の射線が通るように。
かなり周到に計画を練っているなあというのが伺えますね。
大多数の人員が悪魔が見えないことの解決策が『私を狙え』は団長の豪胆さが見えます。確かにアンタの近くにおるやろうけど!避ける気なのか、当たっても最悪死なないからなのか、いずれにしてもとても合理的。
団長とダンタリオン、お互いに相手の策に乗らないように立ち回る動きが良かったです。
絆
陸軍、剣十字騎士団。あらゆる敵に大砲による爆撃や銃による狙撃で狙われるルーサーとダンタリオン。二人で敵の攻撃から全力疾走で逃げざるをえない。ルーサーはその光景に自身の日常であった戦場を思い出すわけですが…今の彼の日常の横に今の彼をそのまま受け入れてくれるダンタリオンがいる状態。
いやー楽しいでしょうね…。最高の相棒と戦場を駆けているのですから。ダンタリオン、何世紀ぶりは誇張表現ではなく大マジなんでしょうね。
ただ、残念ながらルーサーは人間。怪我はすぐには治らない。怪我を無視して走り続けることなんて、如何に痛みへの耐性があったとしても体が言うことをきかないってもんです。
だからこそ、彼は自身の最期を覚悟したわけですが。
ダンタリオンがそれを認めたくなかった。
前話までの描写でルーサーからダンタリオンへの想いというのは十分に描写されていたように思います。今話で描かれたのは、ダンタリオンがルーサーを失いたくないという、ダンタリオンからルーサーへの想い。
お互いへの想いが強くなったからこそ、あの状態に至ったのでしょう。
この作品における悪魔と契約者の絆の象徴に。
限定解臨が示すもの
最後のページの素晴らしさは言葉にすることすら不要かと思いますが。
まあそこは感想記事なのでちゃんと書きます。
先程も言いましたが…限定解臨というのは悪魔と契約者の絆の象徴なのですよね。マルバスとウィステリア、ナベリウスとダイアナ、いずれもお互いに想い合っている強い絆の持ち主たちです。
(ナベリウスとダイアナに関しては厄災解臨ストップという形ですが、鍵が出ているので限定解臨自体は到達しているものとします。)
ルーサーとダンタリオンの絆に関しては、これまで幾度となく描写されてきました。55話や57話が顕著でしょうか。55話はまさに『二人の絆』の存在そのものにマルバスが負けたと言ってもいい。
だから、ルーサーとダンタリオンが限定解臨に至るのは当然なんです。
むしろ描写的にはしなきゃおかしい。
そして私はここにこの作品の魅力を感じるのですよね。
ルーサーとダンタリオンはマルバスやウィステリアと対立する者たち、作品における悪役の役割にあたります。そんな彼らにも、限定解臨という要素はちゃんと発現する。
設定が味方を強化するだけのご都合主義になっていないんです。
だからこの作品はとても信頼できると思います。だから好きなのですが。
それにしても…。屍山蹂躙、戦災ときましたか。
多くの命と直接やりあって、倒して、屍の山を築きながらも闘うことをやめない。
ダンタリオンにピッタリのネーミングだと思います。
今後の展開予想
限定解臨したダンタリオンには、流石のソル=アダムス団長も敵わないでしょう。彼とアスタロトの間には確かに契約はありますが、それは絆と呼べるものではなかった。使役、もっと言えば隷属が正しいでしょうか。
アスタロトの契約はシトリを抑えるのに役立っていますが、団長本人のパワーアップには貢献していないと思います。
おそらく、タイマンでのパワーバランスはこのような感じでしょうか。
崩国の十三災(通常)<団長<崩国の十三災(限定解臨)
なのでまず間違いなく、今のダンタリオンを止めるのは…。
ダイアナとナベリウスの限定解臨でしょう。
マルバスが戦闘不能な現状では、この二人しかいません。
何より、まだ二人の限定解臨は見てないんですよね。暴走ストップに使っただけですから。
ダイアナとナベリウスもめちゃくちゃ好きな私としては、期待せざるをえません。
おわりに
ルーサーが謎空間に引き込まれたのは、鍵を探す空間だったと思いますが。
そこにいたダンタリオンと思われる人物、気になりますよね。
若っ!ってのもそうなんですが、服装がマルバスやナベリウスたちの過去のそれと時代が似通っている気がするといいますか。どうにも服装が中世っぽく感じます。適当に言ってますからね?ただの印象です。時代考証は苦手。
十三災に秘められた伏線と言い、先が長く楽しめそうですね。