ヒーリングっどプリキュア15話感想
のどかとラビリンが友達になってはじめてのケンカ。
2話でもそれっぽいことは起きてましたが『友達とのケンカ』や『お互いにぶつかりあったケンカ』は初めてといっていいと思います。
はてさて、ふたりはどうしてケンカしちゃったんでしょうね?
ラベンだるま
物語の鍵を握る重要キャラクター、ラベンだるま。彼…彼女…?とにかくコレ(コレ呼ばわり)に対する印象の差がまずポイントですね。
ペギタンとニャトランが割とボロッカスに言っていたので、ラビリンはラベンだるまについて持った好意的印象を口に出せなくなりました。ラビリンの心理的には『好きって言ったらバカにされるかも』と言ったところでしょうか。
うんうん、現実社会にもこういうことあるある。
好きなものを好きって言えない世の中。
ただ…勿論のどかはそんなラビリンの気持ちは知る由もありません。
そしてラベンだるまを手に入れるために2人はお店に通いつめます。二人で一緒に手に入れたラベンだるま、それは友情の証と比喩していいかもしれません。
だからのどかはラベンだるまの所持を見せることに抵抗がない。
一方でラビリンはラベンだるまの所持を隠したい。
そんなすれ違い。
ラビリンからすればのどかの行動は地雷を踏み抜くに等しく、怒るのも無理はない。
のどかからすれば感情任せに『ラベンだるまなんて好きじゃない』と言われるのは訳がわからないでしょう。まさに『なんでそんな事言うの?』状態です。
各々の気持ちがわかりやすく、ケンカですが共感しやすいと私は思います。
各々の気持ちを分析するとケンカになっちゃうのもしょうがないな…とか思っちゃいます。
まあ悪いのというか原因はニャトランでは?とか思ったりもするんですが。
彼が笑い飛ばさなければラビリンの感情爆発もなかったんだよなあ!!まあ良くも悪くも自分の気持ちに正直なのがニャトランかしら。
ケンカ
初めの方に『好きなものを好きって言えない世の中』と書きましたが、好きなものを好きと言えたほうが良いと思います。誰だって自分の好きなものは好きだと言いたいでしょう。
好きなものを隠す必要なんてないじゃん!!というのは私もそう思うのですが、それは置いておきましょう。ラビリンに対して『別に好きなものを隠す必要なんてない。何が嫌なの?』と言っても余計に感情を溢れさせるだけです。今回の喧嘩を通じて伝えたいことはそういう話ではないでしょう。
今回の主題はあくまで二人の喧嘩。であるなら注目すべきは『なぜケンカしたのか?』と『どうやって仲直りするか?』だと思います。
ケンカの原因は、本心を伝えなかったが故に起きたすれ違い。
であれば仲直りするには…。
お互いにちゃんと自分の気持ちを伝えること。
そして悪いと思ったことを素直に謝ること。
たったそれだけでいいのです。
仲直りの方法
そしてそれが仲直りの方法で、二人がわかったこと。
最後のシーンもとても印象的でした。
喧嘩しない方法はないのか?と聞かれたら…100%防ぐ方法なんてないと思います。恐らくは『個人の違い』がある以上、諍いを完全に避けることは難しいでしょう。でもだからこそ『友達』というものになれるんですよね。こういう話はシリーズでも何度かあった。
友達である限り、喧嘩することもあるかもしれない。でも仲直りの方法さえわかれば、何度だって立ち上がることができる。
…そう、ダルマのように!!
って話だったんですかね、しらんけどですけど。
締めくくり
ケンカというのは人と交流する限り避けられないと思います。
今回は『ケンカしちゃだめ』ではなく、ケンカの存在を認めた上でケンカしたらどうするか?というお話であったと思います。
ケンカした両者の気持ちにも寄り添いやすく、仲直りの方法もシンプル。
良い話だったと思います!