ヒーリングっどプリキュア37話感想
祝!!アスミ、ニート脱却!!
いやほんと、バイト始めるって聞いたときに『ようやく家にお金を入れるようになるのか…』としか思いませんでした。いくら優しいプリキュア世界とはいえ、そこツッコむのは野暮だろと思うとはいえ、やっぱり身元不明の居候というのはどうにも気になったので。アスミの場合は居候の経緯も嘘から始まってるのでなおさら。
ということで、遂にアスミが社会に出た記念回の感想はっじまーるよー。
…まあ本筋とはあまり関係ないんですが。
すこやかなる町
すこやか市ってぶっちゃけ田舎だと思うんですけど。田舎だからこそなのか、いい意味で温かさがある町だと思うんですよね。
田舎の良さはやはり自然の多さ。ところが自然を求めてくる人々は、ゴミなどで自然を汚しがち。旅の恥はかき捨てといったところでしょうか。似たような話題は初代でもありましたね、自然の裏に不法投棄。
そんな心無い行為から自然を保護するためでしょうか、すこやか市の職員たちはポイ捨てられたゴミを掃除する活動を行っている。キレイな花が咲くようにお世話をする。そういった活動のおかげですこやか市の自然は守られているのですね。
市の職員が、市の自然を守るために活動してる。
市の職員としての職務を全うしているだけなのかもしれませんが、なんか感慨深くなっちゃいます。私も働いているからか、それともこんなまっすぐな働き方が眩しく見えるせいでしょうか。
社会に疲れた社会人の心に染みる描写でした。
年末忙しいんですよ…。
ところで、ニャトランのセリフが端的でいい仕事してましたね。
ポイ捨てかよひどいなー、だったり。
そっかだったら勝手に取っちゃダメだな、だったり。
良くないことは良くないと、とてもわかりやすく視聴者に伝えていたと思います。
終わりがある今
とても楽しかったので、のどかたちと一緒に来たかった。なら来年またくればいい。
そう、ここで気づくわけですね。来年も一緒にいられるのか?と。
ラビリンたちはヒーリングアニマル見習い。地球のお手当をするにあたってパートナーであるプリキュアに助けてもらっているという状態。仮にビョーゲンズとの戦いが終わったら…?地球が蝕まれる機会も激減するでしょう。そして経験値を積んだラビリンたちは見習い卒業でしょうから、プリキュアを必要としなくなる。
今ラビリンたちがのどかたちのもとにいるのは、今の状況に寄るところが大きいのですね。戦いが終わった後は一緒にいる必要性がなくなるわけです。
このあたり、正確に状況を把握しているというか。すごくドライに見てると思うんですよね。今の状況は合理的な理由があってのことだと。あれだけ仲良く一緒にいるにも関わらず、そこを度外視して『一緒にいる必要性』をちゃんと別枠として捉えているのが素晴らしいですし、それはっきり提示するんだ!?ともなるわけです。
なぜのどかたちと一緒にいるのか?を感情論抜きに提示したこの展開、サラッと凄いことやってるんじゃないかなーって思います。
とまあ、突如別れの予感が来たラビリンたちですが…。
そういうときにやってくるんですよね、一番タチの悪いやつが。
大切な人々
今一緒にいる状況がビョーゲンズとの戦いが継続している故に維持されているのであれば、ビョーゲンズとの戦いを終わらせなければいい。プリキュアたちと別れたくないなら、ビョーゲンズたちを浄化しなければいい。
ダルイゼンはラビリンたちの望みが叶うという餌をぶら下げた上で、戦いの放棄を提案してきたわけですね。欲を正確に刺激し、魅力的な提案に思わせる。こいつほんまタチ悪いな…だから好きなんですけどって思いました。
ただ…3体にとって大切なものは、もうパートナーたちだけではないんですね。
これまで人間界で過ごしてきて、人間界に住む人達の優しさを知った。
そう、これAパートでのすこやか市職員の描写が活きてきてるんですよね。単話内でもちゃーんとつながってるんです。
プリキュアたちといる時間は大切。
でもそのために、他のものを捨てるなんてしない。
ダルイゼンの悪魔的誘惑に屈しないラビリン、ペギタン、ニャトラン。
とても良かったです。そこに単話内で説得力持たせてくるのが流石と言えます。
おわりに
次回は待ちに待ったちゆの選択回。やはり来たか…!という想いが強いです。
他の方の感想を見て思ったことですが、とうじの活躍を描いたことで『旅館のことは任せて』と彼がちゆの背中を押せるようになるというのはあるのかもしれないんですよね。
ちゆがどういう決断をするのか、待ちに待った展開ということで今からワクワクもんです。
…ところでテアティーヌがこっちにくるのは最終局面の予感、つまりキングビョーゲンの復活も同時に起こりそうでなんかアレですね。来るのはメタ的には不吉。