ヒーリングっどプリキュア10話感想
さて10話です。今まで一体しか出てこなかったメガビョーゲンが同時出現し敵側の意図せぬパワープレイとなりました。強行動をされたプリキュア側は厳しい選択をしなければなりませんでした。
彼女たちの選択を見てみましょう。
のどかのドキドキ初体験
ちゆを驚かせたのどかの行動。それは校外学習が楽しみすぎて集合時間の一時間前から待機していたこと。一時間も!?と驚きの感情が声から感じられますね。依田さんの好演が光ります。
曰く出かけるときはお父さんが車を出すため電車でのお出かけが初めてとのこと。なるほど、何事も初体験というのは楽しみなものですよね。
まあとはいうものの『改札に引っかかったらどうしよう!!』というのは、電車に馴染みのある人間から見るとなにか間違えた期待をしているようにしか見えません。これも初体験故か…。
初体験にワクワクしてるのどか、とても可愛らしゅうございました。
ヒーリングアニマルズとの一幕
今回は学校ではない別の場所に出向く三人。万が一、ビョーゲンズが出現した場合に知らせに来れるようにのどかとちゆはラビリンとペギタンにそれぞれ行き先を説明しています。
一方、ひなたはニャトランに説明していません。ニャトラン曰く『ひなたにそんな気が回るかよ』ということですが…ニャトランの言うとおりだと思います。ごめんねひなた。話題に触れているとしても精々『明日校外学習なんだー!めっちゃ楽しみなんだよねー!』で終わってると思います。
で、まあ結局お留守番を放棄して4匹で美術館に来るわけですが。とはいえ何かあったときにすぐ知らせるためにはバレないという大前提で一緒に行動したほうが都合がいいですね。常に一緒にいるべきだとおもいます。そのほうが効率的ルン。
この一幕でも人柄が現れてるよなあ…などと感じるのでした。
選択の裏にあるもの
幹部たちに連携の意思はないですがそれぞれの意思が噛み合ってメガビョーゲン3体同時出現という事態になりました。この展開なかなか好きです。幹部たちは協力してるわけではないんですね。大ピンチでありながらあくまで偶発的な事態というのが上手いなあと思いました。
当然、メガビョーゲンを放置していればドンドン地球が蝕まれていきます。この状況下で取れる選択肢を考える…前に最終目標を考える必要があります。
全員救うつもりなのか。
救えるものだけ救うつもりなのか。
救えるものだけ救うつもりなのであれば、三人で一体ずつ確実にメガビョーゲンを浄化するのが最も有効です。一人よりも三人のほうが浄化できる可能性が高いからです。ところがこの場合、放置されているメガビョーゲンのエリアは侵食が進みます。
今回、三人がまず手分けしたのは全員救うつもりだったからに他なりません。ですがそのために一人になって戦力が低下したためメガビョーゲンを浄化することそのものができなかったわけですね。故に『合流して一体ずつ浄化』という方法を取らざるを得なくなった。救えるものも救えなくなるのが最悪だからです。
グレースが最初合流案に反対したのは目の前の侵食をなんとかしたいという思いが強かったからです。三人で戦うメガビョーゲン、裏を返せば選ばれなかった他の二体はその間は放置するということになる。それが彼女には耐えられなかったのでしょう。
ただ…全員救うつもりでも救えるものだけ救うつもりでも彼女のこの選択は最悪といっていいでしょう。そもそも現状一人で浄化できてないのですから、このままでは救えるものも救えない最悪の事態になる。
冒頭で落とし物を拾うという目の前のことに集中するがあまり周りが見えていないというシーンがありましたが、それと同様です。目の前の侵食に集中するがあまり、最悪の選択をしかけていたのです。
と、まあ割と酷評したのですが…。あくまで事実を事実として見るとそうなるという話。彼女の根底にある思いは美術品も含め全部助けたいということなのです。それ自体は非常に好ましいことです。今回はその想いの強さ故に間違えたわけですが、彼女は一人ではない。ラビリンがいるしフォンテーヌやスパークルもいる。間違えたとしても、今回のようにちゃんと正解にたどり着けるでしょう。
そして…全部助けたいという想いが11話に繋がっていったんでしょうね。
各個撃破の順番
ちょっとした戦術考察。
発生したのは美術館のメガビョーゲンが最初です。発生からの経過時間を比べた場合、最も経過時間が長くなるのは美術館のメガビョーゲンということになります。そして最後に戦うメガビョーゲンは発生からの経過時間が最も長くなると考えられます。
もし美術館を放置して他のメガビョーゲンから浄化すると…他のメガビョーゲンを最後にした場合と比べて発生からの経過時間が最も長くなります。故に物凄く強くなる。全員救うという前提であるなら、これは避けたい選択肢であると言えます。浄化の難易度が跳ね上がるからです。
つまるところ、全員救うつもりならば美術館のメガビョーゲンからという順番は正解と言えるでしょうね。やや難、やや難、難にするか普通、普通、超高難度にするかという話。
終わりに
最後が異常に長くなってしまったので10話は一つだけ述べて終わります。
意外だったのは合体技の布石であるヒーリングボトル。てっきり新ボトルによって放つものだと思っていたのですが、花水光のエレメントボトルによるものでしたね。
でもよく考えれば確かに…それぞれのエレメントから力を分けてもらうことでさらなる強化ができたわけですよね。まずは基本である最初の変身ボトルから。盲点やったなあ…。
そんなこんなで合体技が登場した11話の感想は…近日公開。の予定。予定は未定。