べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ヒーリングっどプリキュア3話感想

さて3話。キュアフォンテーヌ登場回ですね。

感想を書くにあたって、何度かペギタンとちゆの会話を見返したんですがとても良かった。素晴らしいシーンだな、3話もクオリティ高いなと思いました。

 

ということで、感想さっそくはっじまるよー。

 

 

のどかに見えた桃の血筋

 

学校にも怪物が現れたということで、話題はそれでもちきり。

のどかにも、あくまで世間話として怪物を見たかと聞いてくるひなた。

これに対してのどかは『見ていない』と嘘をつきます。ちゆの目撃証言からの追求にも見間違いとごまかす。

 

さて、ちょっと紐解いてみると…。

怪物を見たことを認めたとして…プリキュアとバレるでしょうか?

 

バレませんよね、少なくとも直接的な根拠にはならない。怪物つまりビョーゲンズを見た人がプリキュアになるなら、あの日公園に居た人達も学校の人達もみんなみんなプリキュアなんだ!です。だから別に『怪物を見た』は認めて何ら問題ないんですよね。

 

恐らく…のどかの頭の中は『プリキュアのことは秘密』でいっぱいなのでプリキュアに関わる全てのこと』について『とりあえず知らないと言おう!』となっているのだと思います。

 

極めて単純な思考回路。真っ直ぐないい子なんだろうなと感じます。

そんなところに桃キュアらしさを感じたのでした。歴代もこんな子が多かった印象。

おっとりほんわかは新鮮でしたが、なんだかんだ桃の血を引いてるんですね。

 

細部の神

 

プリキュアは本当に丁寧に制作されている作品です。

それが見える瞬間が3話にありました。ちゆがラテを見つけてしゃがむシーンです。

 

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出典 ヒーリングっどプリキュア3話

 

スカートの裾を抑える動作。私の中学生のときの記憶を思い起こしても、制服スカートの女子は座るときにはこの動作をしていました。裾が地面に着かないようにしてるんですかね。

 

ちゆはちゃんとしてる子(雑)なので、こういう動作はしっかりするのでしょう。

犬を見つけて、しゃがむ。たったこれだけのシーンでも、プリキュア制作スタッフは手を抜きません。その人物に合った行動を描きます。

 

話はちょっと変わりますが。

スタプリでも弓道大会の描写がとても丁寧で、専門店の方から絶賛されていましたね。弓道ってアニメだとよく『動作がおかしい』と突っ込まれますが、そんなこともなく褒められていたのです。

 

神は細部に宿る。

 

細部まで手を抜かないスタッフの真摯さ

それがプリキュア作品の質の高さを生み出してると思います。

 

守りたいで交わる二人

 

ペギタンは1話から自信がない臆病な子に見えました。今回は特にその自信のなさが出ていました。要因としてはパートナーを見つけていないため地球をお手当できないこと、その状況下でもラテの子守はできるわけですがそれすらできなかったこと。これにより『何も出来ない』となっているわけですね。

 

既に『自分は出来ない子』とレッテル貼りをしているので、パートナーを見つけてキュアグレースを誕生させ地球をお手当しているラビリンは『自分よりも上』だと感じるのでしょう。

 

そんなラビリンでも苦戦してるのに…自分には何かできることがあるだろうか

いやないそれがペギタンの思考なのでしょう。

 

 

ですが…温泉でもこぼしていましたが、彼は『頑張りたい気持ち』はあるんです。

ただ、一歩を踏み出せないだけ。

 

そんな彼に一歩を踏み出す勇気をくれたのが、ちゆです。

 

ペギタンには自信がなかった。自分にはどうせ何も出来ないと落ち込んで、一歩踏み出すことを恐れていたんですね。

 

でもこれ、ふつうのコトですよね。

誰だって、最初の一歩を踏み出すのは怖いし勇気がいります。

それはちゆも同じ。あんな怪物、誰だって怖いです。だから出現時には周囲の人は逃げるわけですし。

 

ペギタンが怖がるのは特別じゃない

誰だって持つ当たり前の感情なんです

 

 

そして、2人の会話に3話の素晴らしさが凝縮されています。

 

ちゆはまず『自分も怖い』と表明した上で『守りたい』と主張しています。

相手が恐怖を吐露したことで、ペギタンは『怖いのは自分だけじゃないんだ』と思いってちゆに共感するわけです。信頼した、と言い換えてもいいでしょう。

そして、信頼したからこそ『守りたい』と本心を口に出した。

 

恐らく…最初にちゆに『怖い』と言われなければ、ベギタンはこころを開いてなかったと思いますし『守りたい』という本心を言葉にすることもなかったと思います。

 

誰だって怖い。それでも一歩踏み出すこと。その動作そのもの勇気、なんですね。

誰だって怖い。そのことを共感したことで、同じ立場に立った

 

一人で踏み出せないなら、

同じ立場の2人で一緒に踏み出す。

パートナーとの絆も描く、ヒープリらしいシーンだったと思います。

 

この場面、単純にコミュニケーションとして素晴らしいです。

お医者さんが患者さんの心を開いたようにも見えますね。

 

種族は違う2人ですが、守りたいという思いも同じ

故に、交わるわけですね。

 

変身

 

キュアフォンテーヌの変身。良かったです。グレースと比較すると…。

 

グレースバンクはとにかく滑らかな動きですが、それはコマが全て連続しているんですね。動作全てを描写しているんです。

 

一方、フォンテーヌは要所で動作の『始点』と『終点』だけを明確に描写して繋げています。動作中は軌跡だけを描くことで、スタイリッシュなメリハリのある動きに感じるだと思います。めっちゃカッコよかったです。

 

終わりに

 

3話も非常に良かったです。

1-3話と脚本はシリーズ構成の香住純子さんが担当されていますね。これだけのクオリティを見せてくれるなら、シリーズ全体の出来にも期待が深まります。

 

そして、次回はいよいよスパークル

ひなたは放送前の印象では一番気に入ってるので、期待大です。4話も楽しみです。

 

おまけ

 

左画像出典:ヒーリングっどプリキュア2話。

右画像出典:ヒーリングっどプリキュアキービジュアル。

 

キービジュアルを見たときから、フォンテーヌとスパークルのまつ毛はやけに色が目立ってるなーと思っていたので気になっていました。

フォンテーヌとグアイワルスパークルとシンドイーネそれぞれ因縁ができるんじゃないかなと思います。グレースとダルイゼンの因縁はOPが示唆していますね。色は完全一致ではないですが、赤系で共通です。

 

気になる…。

 

おまけその2

 

3話は次回放送前に感想を書けました!!!

めっちゃえらい!!!!

 

※普通です

 

1話坊主にならないよう頑張ります。