べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ヒーリングっどプリキュア38話感想

待ちに待ったちゆの夢話。

 

Q.にも関わらず、感想投稿が次話放送当日ってどうなんですか??

A.年末忙しかったです!!!!

 

細かいことは気にせず感想に参ります。

 

 

 

 

二つの翼

 

全力でやれば世界を目指せるであろうハイジャンプ選手のちゆ。

 

ただ、本気で世界を目指すには旅館の仕事は負担では?と周囲はなるわけです。それはそうかもしれません。単純に考えて、旅館の仕事をしている時間をハイジャンプの練習に充てることができますから。

 

しかし、それはちゆにとって翼の片方をもがれることに等しかった。

 

旅館の仕事は彼女にとって『ハイジャンプの足かせ』ではなく、本当に好きでやっていることだからです。ニャトランの説明が非常にわかりやすかったですが、これまで二つのことに全力を注いでいたのが急に一つになりバランスが崩れた。残ったハイジャンプでもうまくとべなくなったわけですね。

 

しかもこの状況、ちゆが望んでそうなったわけではない。むしろ周囲が『ちゆはハイジャンプに打ち込みたい』『そのためには旅館の仕事は負担だ』と考えて気遣った形になってる。

 

…いいように見れば、気遣いが悪影響だったとも取れるんですが。

 

ちゆ自身も迷っていて答えが出せない状態で、周囲が勝手にちゆの意志を決めてるとも取れちゃうんですよね。正直、改めて見るとアバン部分はちょっとモヤッとしました。プリキュア見て珍しく気持ち悪くなりましたね。

 

まあ問題提起の部分なので、この感覚でいいのかもしれませんが。

 

感じたことは素直に書いていきます。

 

 

一途と二足

 

ハイジャンプと女将、二つの道で悩むちゆ。どっちも好き、どっちもしたい。

 

そんな彼女の迷いと対比させるからのように、キングビョーゲンに一筋で一途な愛を捧げるシンドイーネが現れるわけですね。この対比、かなり好きです。

 

一つのことに集中する。その熱量は計り知れないでしょう。

 

一途な想いをもつシンドイーネの言葉が、二つの選択肢で迷っているフォンテーヌに突き刺さるわけですね。

 

 

この対比、かなり好きです。2回言ったな。それほど好きです。

 

 

二足で歩く勇気

 

過去シリーズを見ても、二つの選択肢その両方を取るという答えは非常に多い。どちらか、ではなくどっちもです。今回もその流れでした。

 

ちゆにとって両方大事なら、両方やればいい。

勿論、それはとても大変なことだと思います。どちらも手を抜かず全力で、かたや世界かたや女将という責任者を目指すわけですから。

 

シンドイーネの言葉で一途な思いに勝るものはない、と感じていたであろうちゆが『両方』という選択肢を取ることはとても勇気がいることだと思います。

 

その勇気を、パートナーであるペギタンが分ける。

 

かつてペギタンがちゆから勇気を分けてもらったように。

 

 

正直、この展開が良すぎてもう良かったです。語彙の崩壊。

この演出、全オタク好きでしょう。主語の拡大。

 

 

個人的には映像の演出も見事だったと思ってまして。

 

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出典 ヒーリングっどプリキュア38話

 

ペギタンからちゆに勇気が与えられるシーンでは、波が映されています。

 

寄せては返す波。

ちゆがペギタンに分けた勇気が、ペギタンからちゆに返ってくる。

 

 

そんな比喩表現なのかなって思いました。

 

現実

 

…実際問題、両方本気でやるって現実問題としてどうなんだろう?とも思うのですが。

 

ただひなたの話(ナターシャの憂鬱)も考えると。ヒープリは『今、なにをするか?』を描いてる感じがするんですよね。

 

ひなたはのどかとちゆと一緒の高校に行くために勉強を頑張る。

ちゆはハイジャンプと旅館の仕事を両方やりたいから両方頑張る。

 

二つを全力でやるのは大変で今後悩むかもしれないけれども、それを考えるのは未来の話。

 

ちゆが『今』『なにをやりたいか』が重要なんだろうなって思います。

 

 

おわりに

 

次作であるトロピカルージュプリキュアの放送日が決定したことで、ヒープリが通常の話数よりも減少せざるを得ないことが確定的になりました。

 

ただ全45話であれば、これまでの最小話数47話と比較してもマイナス2話。正直、だいぶ耐えたなって印象です。もっと減ってもおかしくなかったと思います。

 

そんなことが影響したのか、次回はキングビョーゲンと相まみえることに。怖いです。次回予告は全然緊迫感なかったですが。