ヒーリングっどプリキュア33話感想
大好きな人に会えると語ったのどかが喜んで駆け寄った先には…。
お、おじさん!?
直前のひなたの『恋バナ?』発言のせいで、もう怪しい関係にしか見えなくなりました。大人の汚れた目ってイヤですね。
子供と全く同じ目線では見れないんだなあ…と再認識したところで、今回の感想行きましょう!!
史上最低の感想滑り出しである。
想いの強さ故に
蜂須賀先生は病院をやめてしまった。曰く…
・のどかの病気に対して、医者なのに何も出来なかった。
・無力さを痛感した。
ということ。
まあのどかの病気というか体調異常は『ビョーゲンズの寄生』というファンタジー的存在によるものでオカルト分野なので、医学という科学ではどうしようもなかったとは思いますが。
その点をのどかもわかっているからこそ、珍しく熱くなるんですよね。
というのも蜂須賀先生はこのあと『だから』と話を続けようとしていて、おそらく後ほどのどかに語ったことを話そうとしている。
でものどかは…
・先生はビョーゲンズというどうしようもないものに出会った。
・そしてそのせいで医者をやめようとしている。
と考えてしまったんですね。
だから先生の話を最後まで聞かずに、突っ走ってしまったわけです。
無力さを感じた原因を取り除けば、医者をやめるのを取り消すかもしれないから。
端的に言えばのどかの勘違いなんですけど。しかしのどかがここまで熱くなってしまうなんて。それほど蜂須賀先生への想い(感謝)は強いんだなーと思いました。
実際、目上の人にタメ口で話をしているのどかって新鮮なんですよね。おそらく幼少期で敬語とか知らない時点で触れ合った故だと思うんですけども。そういった点からも、のどかの蜂須賀先生への特別感があるよなーって思います。
手紙は敬語?知らん、そんなことは管轄外だ。
新たなる夢
のどかが突っ走ってしまって伝えられなかったこと。
それは病院を辞めたあとのお話。
蜂須賀先生は確かに何も出来なかったことに対して無力さを感じました。でも『だから医者をやめよう』ではなく『だから原因不明の病気を治す方法を見つけよう』となったわけですね。そのために海外の研究機関に転職するという流れ。キレイな流れですよね。
そして決意を後押ししたのは、のどかの手紙でした。
蜂須賀先生はのどかに『応援』しかしてあげられなかったと自身を責めていましたが、のどかはその『応援』があったからこそ諦めずに頑張れたんですよね。何もしてあげられなくてお礼を言われる筋もないだろうと思っていたのに、そんな患者から贈られた感謝の手紙。これねー、効くと思いますよ。いや本当に。私も経験ある。医者ではないですが。
蜂須賀先生がそれしかできてないと思っていた応援で、のどかは勇気をもらい。
のどかがただ感謝を伝えただけの手紙で、蜂須賀先生は力をもらった。
端的に言うとエモいですね。変な話ですが、お互いに『そんなつもりじゃなかった』んですよね。自分のやったことが、相手にとってそこまでの力になってるなんて思いもしなかった。
でも、そんなもんなんだと思います。のどかはダルイゼンとの対決中に『人は支え合って助け合って生きてる』って言ってましたが、私はこれ正確ではないと思います。何故なら、2人はそれぞれ『何もしていない』と思っていたのに『相手はそれ以上の何かを得ていた』からです。
人は支えられ合って生きてる。
支えとは、他者からの何かを自身の力に変えること。
極論、それは『何か』に籠められた他者の想いも無関係だったりするんですよね。
受け取ったり支えられたりするのは、あくまでも自分の認識なわけです。
なんか哲学じみてきましたね、やめよう。
大人になっても新たな夢ができるって素敵なことだなって思います。
めっちゃキレイにまとめたったぞ。ドヤ!!
俺は俺
支えられ合ってる人間とは違い、ダルイゼンは自分のことしか考えていない。キングビョーゲンに進化を促されても、あくまで最後は『自分のため』に進化を受け入れた。彼はどこまでも自分本位であるということなのでしょう。
のどかと蜂須賀先生の関係性から見える人間の生き方と、ダルイゼンの生き方の対比。それが今回のお話で描きたかったことなんじゃないかなって思います。
しかしキングビョーゲンが進化を促すのには、何かわけがありますよねえ。
絶対よからぬことになるんでしょうけど。
おわりに
今回、大人である蜂須賀先生に新たな目標ができたのが描写されました。
その回の直後にあるちゆ回。
しかもそれはハイジャンプ、彼女の空と海への憧れから始めた競技に関わること。
期待せざるを得ません。
ノケモノたちの夜 第61夜感想
61話も爆裂に面白かったですね。
特にシトリ、アスタロト、ダイアナの描写が見事というほかない。
出ているシーンが僅か数コマにも関わらず、きっちりキャラが立っていました。
無論、ダンタリオンとルーサーも良かった。
まあ前置きはこのへんにして、さっさと行きますか。
ノケモノたち
アスタロトと団長の契約はダイアナと彼女を攻撃から守護した悪魔の契約が近しい感じでしょうか。恐らくアスタロトは普段鳥籠の中で捕らえられていて、有事の際に対価を払い協力させるといった感じですかね。
さて、そんなアスタロトとシトリ。
悪魔と契約者たちの闘いが激化する一方で、ダンタリオンの姿に嫌気がさし協力をやめるシトリ。そしてシトリが協力をやめたことで、闘う必要がなくなったアスタロト。二人は『契約者に入れ込む悪魔』という構図を非常に毛嫌いしているのですよね。
アスタロトはブラックベル家編の時点で、人間のガキに入れ込むマルバスとナベリウスをキモいと言っていましたし。シトリは最初契約者との関係に興味を持っていたのでウィスに質問してたりしましたが、この前ボロッカスにやられたせいで完全に拗らせてるようですね。
まあというより…シトリの場合は長く眠っていたが故に他の十三災に比べて経験つまり記憶量が少なく、それ故に限定解臨を使える『盟主』を強く覚えているのですよね。そして盟主への思い入れが強いからこそ、盟主のみが使えるはずだった限定解臨をウィスが使えるのが気に食わない。
盟主には唯一十三災を限定解臨できる無二の存在であってほしいわけです。
こう書くと、シトリマジめんどくさいな…とか思ってしまうわけですが。完全に拗らせちゃってますよね。
ただ、アスタロトとシトリが見解の一致を起こしているのはどこか奇妙で面白く思います。
人間の見方という点で見ても。
マルバス、ナベリウス、ダンタリオンと契約者に入れ込む3人。
アスタロト、シトリと契約者つまり人間などクソと思う2人。
対比の構図ができていて面白いですよね。
それにしても…『好きにしてみようかな』と言い放つシトリの顔がとても怪しい表情してますよね。邪念でしょうか、笑顔のようにも見えるのですが負の感情が見える怪しい顔。とても唆られます。
僅か2ページでシトリとアスタロトの人間への感情が垣間見えてよかったです。
描写が巧すぎる。
貴族の誇り
ダイアナも少ない出番ながら抜群の存在感を示していました。
団長には狙撃されて瀕死にされてますし、なによりも家の歴史そのものといえるブラックベル家邸を焼かれている。報復というべきですか、とかく団長にやり返したい気持ちがあってもおかしくない。
ナベリウスも同様です。というか、彼のほうがより顕著に出ていますよね。
ダイアナに対しての団長の仕打ちに対して、やり返したくて仕方がない。
そんな感情を胸に抱きながらも。
仇敵とも言える相手が目の前にいて、
強大な敵を前にボロボロにやられている、
絶好の機会でありながらも。
ダイアナはやり返さなかった。
例え憎き相手だとしても、今の団長は人を守るために戦っています。
そんな行動に出ている彼のスキをつくような形で報復に出たとして。
その結果、彼が守ろうとしている人々に危害が加わったとして。
それは果たして貴族として胸をはれる行動だろうか?ということなんですよね。
無論、彼女の中に感情がないわけではない。完全に割り切れているわけではない。
彼女のうちにあった激情は、固く握った拳に表れています。
感情を抑えようと必死なんですよね。手を出せないもどかしさが拳を固く握らせている。
それでも。激情が漏れ出し、拳に表れても。
貴族の誇りを優先し、手を出さない。
それがダイアナ。ブラックベル家編で『誇り』のために戦い続けた彼女なんです。
人物の芯の一貫性が素晴らしいですよね。
本当に誇り高き少女だと思います。大好き。
あと、ダイアナの命であっさり団長への攻撃意志を取りやめたナベリウスも大好きです。そりゃ契約内容が『命に従え』となってますから従うしかないんですけど、彼はきっともうそんなこと関係なく言うことを聞きますよ。
ホント忠犬なんだから…。ダイアナとナベリウス、ホント好きなんですよね。
ところで限定解臨まだですか。
勝因は相手の絆
限定解臨したダンタリオンへの勝ち方も秀逸でした。私はダイアナとナベリウスの限定解臨で真正面からぶつかり合うものだとばかり思っていましたが、正直それが見たすぎてちょっと思考や予測が偏っていたなーと反省してます。てかよく考えたらこれ騎士団側が襲撃したパターンですから、決着は本部襲撃時というのは展開として全然ありえましたね。
如何にルーサーが痛みに強くてタフでも、如何にダンタリオンの士気操作で能力が向上していようとも。所詮は人間です。その体力は無尽蔵ではないですし限界はあります。ルーサーの精神力にルーサーの体が追いつかないんですよね。てか彼、限定解臨の前に腹部からだいぶ出血してましたからね。おかしいよ…。
そんな状態の彼がいつまでも限定解臨を継続できるはずがない。
そして限定解臨に至ったということは2人の間には絆が存在しているということ。命の限界を超えて限定解臨を維持しようとするルーサーを、ダンタリオンがそのままにしておくはずがないんです。死にますからね、ルーサー。
限定解臨に至った2人の絆が勝利よりも命を取ったんですよね。
この展開自体もとても素晴らしいのですが、何よりもこれに気づいたマルバスが良いです。
彼、55話で2人の間にも自分とウィステリアの絆と同じものがあると気づいたわけで。今回の策もそれがあったからこそ思いつけたのですよね。
55話では相手の絆に負けました。
61話では相手の絆で勝てました。
いや…やばくないですかこの展開。
エピソードの積み重ねがちゃんと生きてる。ロンドン対魔戦線編、長編としての完成度が上がってきます。まだ中盤の終盤ぐらいな感じなのにこれはヤバいですよ。終盤にはどうなってしまうんだ。
ところでバトルパート。マルバスと団長の掛け合いのシーン、二人ともイケメンすぎて絵面がやばかったですね。とにかく顔がいい。
団長
今回の話ではダイアナとナベリウスに情けをかけられ見逃された形になり、マルバスが利用した相手の絆を見抜けず、随分と差をつけられてしまった団長。
ただまあ致し方ないのかなと思います。絆の有無、そして絆があるが故の行動。これまで彼が見てきた悪魔と契約者の間にはなかったものでしょうから。マルバスやナベリウスたちのほうが例外なんですよね。
自分が絆に気づけなかったせいでと自責の念が生じたように思います。先の差も含め、明確に『敗北』が彼にのしかかってきてる気がします。失敗、負の経験にあたるものですよね。
今回の一件が限定解臨には勝てない彼が今以上により強くなるための価値あるピースの一つになるんじゃないでしょうか。主人公も敵役も等しく扱う、描写が平等な素晴らしい作品だと思いますのでね。
ところで…。鎧を外して暫く経つ彼の体にはなにやら黒いモヤのようなものが描写されていますね。契約によって得た彼の体は鎧を装着していないと何かしらの異常が発生するっぽいです。これがデメリットかな。
おわりに
騎士団本部で決戦になるでしょうが、気になることは満載。
タケナミやスノウはどうなっているのか?
ダンタリオンの持つ三ツ目の情報。
三ツ目に先を越される前に、という発言の真意。
そして『好きにしてみようかな』と言ったシトリの今後の動き。
あとダイアナとナベリウスの限定解臨。
この章の決着がどうなるのかも含め楽しみだらけ。
そんな中ですが次回は休載。とにかくしっかり休んでいただきたいですね。
せっかくなので、ロンドン対魔戦線編の今後の予測でも記事にしようかなと思います。
ヒーリングっどプリキュア32話感想
追加戦士を含めた新フォームの合体技披露という山場も終わって一段落。
青キュアであるちゆの今後についても触れていきたいとおもいます。
二つの蒼
本日は学校の皆で職業体験。ちゆは既に戦力なので指導係、一方でとうじは職業体験する皆と同じ立場で勉強します。それにしてもちゆ、若若女将だけあって同年代に対して指導係を任されるとは流石ですね。
そんなとうじにジェラシーを燃やすのはペギタン。前もとうじに負けじと旅館の仕事を頑張っていましたね。ちゆのパートナーは自分という自負が、ちゆの弟であるとうじへの対抗意識になっているのでしょう。
とうじを見守るという、上から目線のペギタンに何様やコイツってついツッコみそうになりますね。
ところでニャトラン、こんなペギタン見たことないって?
君は一体何を見てきたんだ…。彼は既に視聴者の間では辛辣鬼畜キャラを確立しているというのに。あくまで個人の感想です。
…ああ、でもニャトランが『気持ち悪いペエ』って言われた回では、彼は恋の盲目状態でしたから知らなくても当然ですね…。
二つの優しさ
で!
姉であるちゆがしっかりできる一方で、失敗続きのとうじはやはり劣等感にさいなまれてしまうわけですね。他者と比べて自分は…というこの悩みを解決する方法。ひなたのときも13話でやりましたね。自分だけの何かを見つけることです。
とうじは失敗続きでしたが、それは一生懸命さと優しさ故に起きたことなのですよね。
今回は、幸いペギタンがとうじのことを見ていました。
ちゆの相棒の座をめぐるライバル(?)であるが故にとうじのことを見ていたペギタンですが、とうじが落ち込んでいたら励まそうとする。彼もまた、なんだかんだ優しいのですよね。そこらへん、とうじとペギタンは似た者同士なのかもしれません。
ペギタン、辛辣鬼畜ペンギンなんて言ってごめんね!!
全部、君の優しさを強調するためのフリだったんだ!!
ホントだよ!!
まあ少し思ってますけど。少なくともちゆと他の人物で態度違うよ、彼は。
戦闘
い つ も の。
今回はフォンテーヌの想いで更にボトルの力が増したようですが、この展開はあと3人分やりそうですね。次回のグレースもやるかな。
ちゆの進路
さて、32話といえばもう中盤といったところ。この段階では、ちゆは『将来女将になる』と旅館を継ぐ意志しか見せていません。
青キュアにあたる人物というのは夢、つまるところ『将来何になるか』について考える展開が過去作を見ても多かったです。元々夢を持っていた人物は作品の中で別の道に出会い、今一度『自分のやりたいこと』と向き合うのですね。
ですが、ちゆは現段階で『別の道』と出会っていません。中盤にさしかかるこの段階でこの状態であれば、このままブレることなく旅館沢泉の従業員として働くことになりそうです。
…まあ、この段階においても私はやはりちゆは別の道に行くと思っているのですが。幼い頃に出会った『空と海の青』は彼女の心の中で大きいのではないかなと感じるんですよね。だから、空もしくは海と関わる仕事に将来なるんじゃないかなと思います。
別の道については全く触れる素振りがありませんが、まあ36話ぐらいで別の道に出会った人もいますし。そこらへんはどうとでもなるのではないでしょうか。まだセーフ。
ですので、もうちょっと期待しながら見守るつもりです。40話ぐらいでまだ見えてなかったら流石に諦めると思います。
おわりに
期待しかないです。ワクワクもんだ!
ノケモノたちの夜 第60夜感想
今週は完全にダンタリオンのターン!!
…に見せかけて、ソル=アダムズ剣十字騎士団長もバッチリ見せ場があったと思います。
さあ今週も感想いってみましょう。
戦災
ダンタリオンの旦那、暴れまわってますね。本体の戦闘力も厄介ですが、それと同等かそれ以上に士気操作が厄介。契約者を殺すという限定解臨への対処法が著しく困難になりますし、集団に対して恐慌状態に陥らせることで数の利が全く活きなくなる。いやーお強い。
そして、本人の戦闘力も破壊力がヤバいですね。一振りで鎧に覆われた団長の上半身をふっとばすパワーに加え、力の開放により広範囲に攻撃も可能。なんですか、これ…。もう彼と契約者だけいれば旧時代の戦争では絶対負けませんよ。
まあ惨刃雨は兵器でドーンと殺すのをよしとしないダンタリオンの性癖的にいいのか?とか思っちゃんですけど。結果だけ見れば同じようなことになってますよね、これ。
兵器との差は自身の力かどうかってところでしょうか。銃など道具に頼るのはだめですが、例えば本人が修行してかめはめ波を打てるようになってそれで殺すのはOK!みたいなそんな感じなんでしょうね。
それにしても、士気操作。生前の彼と思わしき姿が『戦う王族』のようにも見えましたが、それにも関係している能力なんですかね。自軍の能力向上とかめちゃくちゃそれっぽいですが。
組織の長
そんなダンタリオンにやられっぱなしの団長。鎧が壊され肉体が再生必要なまでにダメージを負っている。さらに団員は戦意喪失者が多数で、ダンタリオンの攻撃による人的被害も甚大。
個人としても組織の長としても、ダンタリオンにボコボコにされてる感じですね。
ただ、その立ち振る舞いはとてもカッコよかった。
目的も何も持たずただ戦闘そのものを楽しむルーサーにとって、自分以外のものは邪魔なだけ。だから戦力になっておらず、団長が気にかける団員のことを『足手まといのガラクタ』と評すのですよね。
確かに団長はどうしても団員に意識に割かれるため、意識を全て戦闘に注げるわけではない。ルーサーの見解もある意味正しいと言えます。
その真実も1つあった上で。ガラクタと言われた団員たちに対して。
俺にとって皆価値ある者たちだ。
だからこそここに立っている。
と、返す。はー、超絶かっこよ!!!!
団長がダンタリオンたちの前に立つのは、団員を逃がす時間稼ぎのため。つまるところ団員を守るためなんですよね。ナベリウスが団員を殺そうとしたときには妨害したり、タケナミの悪魔憑依に対しても怒りを顕にしたり、彼の団員に対する想いは本物なんです。
つまりね。守るべきものがあるから、強敵と戦うといった展開なわけで。もうこれやってることが完全に主人公なんですよね。悪魔を狩る立場だからマルバスたちとは敵対の位置なんですけど、それでもこのシーンはめちゃくちゃカッコいいと思います。
ルシア入団時の対応も良かったですね。団員の志を尊重し褒め、団員を守るために自身が全力で戦う。組織のトップとして理想的すぎます。そりゃルシアもこの方の役に立ちたいって思うし、スノウも『居心地がいい』って評するわけですわ。トップが信頼できすぎますものね。
『人』の到達点
団長を軸に、作中の強さにも触れたいと思います。
59話の感想で、私は『団長は限定解臨した十三災に強さで劣る』としました。
ただ一方で、通常の十三災には勝てるんですよね。
つまりどういうことかといえば…。
純粋なタイマン勝負においては団長は現状最強なわけです。
限定解臨には契約者の存在が不可欠ですし、体内魔力が尽きるまで暴れる厄災解臨は暴れまわったあとには死が見えるでしょうし、相打ちにしかならない。
そんな団長は三ツ目の悪魔との契約で特殊な身体を得てます。
ただ、それは『限界値がない』『死なない』という点での特殊さであり、強さに繋がる経験値を得てるのは紛れもなく彼自身の努力なのですよね。限界値がないとはいえ十三災に単体で勝つには相応の強さになる必要があります。いくら『死なない』と言っても、一定の強さがないと『負けないだけ』で勝てません。その強さに至るまでの努力は凄まじいものだったでしょう。
そして長く戦ってきた今の彼の原動力には『世の為、人の為』も含まれている。世の為、人の為に悪魔を狩り続けるわけですよね。団長として長く戦ってきた過程で、部下である団員に対しての想いも増えていったことでしょう。
つまり…
彼は『人』の存在を動機に変え強くなり、
強さの頂点に立った『人』とも言えるんです。
人の存在を糧に鍛えた人が、悪魔の頂点とも言える十三災に勝っている。
この世界における『最強』の座には、人が立っている。
そう見ることもできるんですよね。
とても美しい話だと思うんですよね。
なにせ古今どのような物語でも悪魔は人によって滅ぼされてきたわけですから。
団長の側から見れば。強くなるために十三災のほうが人との絆を使ってるとも見れるわけで。物語というのはホント見方しだいだよなあと思います。
…ただ、限定解臨した十三災には負けているのも事実。
人の要素で強さの頂点に立った彼がこれ以上強くなるには…やはり契約した悪魔であるアスタロトとの関係性が重要になってくる気がします。
現状、ただの駒ですけどね。彼が悪魔に対して心開く未来は見えないですね。
おわりに
マルバスたちも到着して、役者が揃ったという感じ。
次週あたり来ますかね…。ダイアナとナベリウスによる限定解臨が。というかこの状況下、それしないと全員ダンタリオンに殺されて終わりだと思うんですよね。
期待する展開が来るかどうかワクワクしながら、来週も楽しみに待ちます。
ヒーリングっどプリキュア31話感想
今週もとても面白かったですね。素晴らしかった。
過去最長になってる気がする感想、行きたいと思います。
新たなる脅威
冒頭、メガビョーゲンを浄化しエレメントさんの状態を確認する一行。その最中にラテがくしゃみをし『あっちで先生が泣いてるラテ』とのこと。ですが、一行は頭にはてなマーク。先生が泣いてるってどういうこと?といった感じ。
そりゃそうでしょう。物語で描写されているだけでもこれまで『メガビョーゲンになった』のはエレメントさんであり、人間がメガビョーゲンの素体になったことはありません。ラビリンたちも初めて見るとのことですし、過去にもなかったのでしょう。
ラテが『○○が泣いてるラテ』というとき、○○はナノビョーゲンの寄生対象を指していました。でも初めてのケースだったので『先生』がメガビョーゲンの素体となっているなど想像がつかなかったのでしょう。
このあたり、グレースたちの思考にとても納得がいきます。彼女たちが持ってる情報から判断すれば、ラテの言葉がいまいちピンとこないのも頷けるのです。人物が持ってる情報をしっかり管理している、いい脚本だなーと思います。丁寧な作りですよね。
そして、生まれた新たな脅威。その名は…
ギガビョーゲン。
しゃぁ!細かいところだし、怪物がメガときて幹部がテラと飛んでるんだからギガを埋めてくるのはもうスケスケだぜ!って感じなんですけど。まあガッツポーズしておきます。
そしてシンドイーネは『進化したことで地球上の生物を使ってギガビョーゲンを生み出せるようになった』と語っていましたし、やはり進化したことでナノビョーゲンの寄生可能先が増えたようですね。
このあたりも先週ラストの時点で想定できたことですが、そのとおりに進んでいくのはやはり気持ちがいいですね。進化やパワーアップに無理がないといいますか、描写や情報から十分想像も納得もできるのですよね。本当に丁寧。
それにしても、今日のシンドイーネ。演じている伊藤静さんの声に全体的に力が入っていたように思います。力強さを感じるといいますか。やはり進化したことで自信が増し、それが声や立ち振舞にも表れているんでしょうか。
それを『声』で表現するのは流石の一言ですね。
立ち向かう勇気
ギガビョーゲンの強さは圧倒的。ただなぎ払うだけでも、その圧倒的な体躯と膂力から繰り出される攻撃は威力抜群。基礎ステータスの腕力が高いため、通常攻撃でも十分胸囲なんですよね。圧倒的な威力に一度は変身解除まで追い込まれてしまいます。
いいぞギガビョーゲンもっとやれ!!!!
あ、グレースとアースの吹っ飛び方いいですね!!!!
地面で複数回バウンドするのは痛々しさが出てきて、ダメージの大きさがより伝わってきますよ!!!!
ゴホン、ちょっと興奮してしまいましたね。
そんな敗北をした直後、目の前でお父さんである円山先生が怪物に取り込まれてしまった孝太くんと出会う一行。あのシーン、普通にショッキングですよね。ましてやまだ小さい子供が受け止めきれるはずもなく、涙が溢れてきます。ショタの涙…ジュル。
そんな孝太くんを励ます一行なわけですが…。
その表情は決して明るいものではないように見えます。
きっとだいじょうぶ。これまでもなんとかなった。きっとプリキュアが助ける。
そう孝太くんに語っていますが、実際になんとかするのも助けるのも彼女たちなんですよね。でも先程は完膚なきまでに敗北した。なんとかできる保証なんてどこにもない。
浄化できるのか、そんな不安もにじみ出た表情に思います。
それでも、彼女たちはお手当に向かうんですよね。
プリキュアが先生を助けるって約束したから。
孝太くんに約束したことも諦めない理由に使うのがとても良かったです。約束したからやるしかないって感じなんですよ。なんとかできる保証なんてないけど、なんとかするしかないから戦うって感じ。可能性は0%に近くても、それでも『絶対になんとかする』という気持ち。
なんだろう、これが『死んでも勝つ』ってことなのかなって思います。
別作品を出すな。
でも呪術廻戦面白いから皆読んでほしいです。アニメもやってますよ。
不安や恐怖がありながらも、それでも戦いに向かう姿。
抱く感情が等身大の人間のようでとても共感でき、
そしてそれでも向かう『勇気』に心が溢れました。
19話のメガビョーゲンに立ち向かうラテを見た時と近い感覚ですかね。
戦闘
戦略がしっかり立っていて面白かったと思います。
先程の戦闘でもわかったとおり、ギガビョーゲンの膂力は圧倒的。通常攻撃でも一発喰らえば致命傷。ふっ飛ばされて距離を離されるわ、ダメージもエグいわで戦線復帰にとても時間がかかるんですよね。
だからまず、回避を最優先。
そのうえで攻撃を叩き込み体力を削る。
スキを作って、ヒーリングオアシスで浄化にもちこむ。
非常に合理的な策なんですよね。よく考えられている。
そして攻撃を喰らわないために、プリキュアたちは数を活かしています。
そのシーンがこちら。
アースが正面から攻撃。そちらに攻撃しようとするギガビョーゲン。
その側面から3人が攻撃を叩き込む。
…いや、めちゃくちゃ良くないですか?この動き。
数を活かして多角的な攻撃をすることで、敵の攻撃を受けづらくしながら少しずつダメージを蓄積していってる。
久々に素晴らしい戦闘の組み立てを見たなあという気がします。
…ですが、それでも浄化できなかったんですよねえ。ヒーリングオアシス相殺は強いよ、ギガビョーゲン。まあサブタイトル的にヒーリングオアシスで浄化できないことはわかってたので、破られるだろうと思ってましたけど。
立ち上がる勇気
これだけ戦略を立てて持ってる力を全て出しても、浄化できなかった。
そして、どんどん蝕まれていくすこやか市。
その力の差に真っ先に折れたのは…味方で一番強いアースでした。
これまでのお話でアースは頭1つ抜けてる戦闘力で描写されていたように思います。一方で3人はドキプリのような強化イベントも特にないままでした。いいのかそれで…とちょっと思ってたんですが、この展開を見て納得しました。
一番強いアースがそれ以上に強い敵に打ちのめされることで、アースはもちろん味方全員が絶望を感じてしまうんですよね。強者故に、これまで敗北を知らなかったが故に。いざ敗北するときにはより大きな絶望が心に芽生える。一番強い者で勝てないのなら、もうどうしようもないと絶望が広がる。
そして…
生まれたばかりの彼女が絶望という新しい感情を知る瞬間。
幾多もの要素が重なった、素晴らしい一場面です。
今日の脚本、やばいですね。戦闘もとてもいいですし、流石山場回。
…けど、そこで立ち上がるのがグレースなんですよね。彼女も敵の強さはちゃんとわかっているはず。敵がどれだけ強いのか、その身にも味わってる。
でも、敵の強さなんて関係ないんですよ。
ビョーゲンズの素体となっている人の苦しみも、グレースは知ってる。
その苦しんでいる人の無事を願う人の気持ちも、ラビリンはわかってる。
それをなんとかするには、どれだけ強い敵だろうと勝つしかない。
目的を果たすために立ち上がるグレースの姿、めちゃくちゃカッコいいですよね。
そして、先程はアースの絶望がプリキュアに広がっていましたが。
今度はグレースの勇気がプリキュアに広がり、みんな立ち上がっていく。
皆キャラバラバラで違うから、誰かが絶望しても誰かが立ち上がれる。
そして、そんなみんなの力があるからまだまだ頑張れる。
のどか、ちゆ、ひなたたち人間のパートナー。
ラビリン、ペギタン、ニャトラン、ラテたちヒーリングアニマル。
地球と風から生まれたアスミ。
彼女たちが助けたエレメントさんたちの力。
たくさんの力があるから、まだやれるって思える。
そして今ある力の全ては、プリキュアたちの『お手当を諦めない』という意思で新たな力を生むんですよね。
…いやもう、泣くわ。
ヒーリングっどプリキュア最高。
あと個人的には、体調悪くなっているラテがアースを励ますシーンがとても好きでした。ラテも戦ってるんですよね、その心で。
アメイジングお手当
『お手当を諦めない』という意思が、今ある力全部を集めて新たなボトルを生み出しました。まるで11話、ミラクルヒーリングボトルが生まれたときのようですね。
まあもう、ファイナルヒーリングっどアローの映像美は語るまでもないですね。
めっちゃ好き。
おわりに
なんとかお手当はできましたが、まだ不安が残りますよね。
特にキングビョーゲンの反応。なんか笑ってるし。シンドイーネが『進化』という言葉を使ったときにも、なにか意味ありげに『進化?』と反応していました。
とりあえず現在の予想はこちら。
あーそうか シンドイーネがナノビョーゲンを生物に寄生させギガビョーゲンを生み出せるようになったってことは、ナノビョーゲンの集合体であるキングビョーゲンも『生物素体にして体を得ることができる』って気づけた可能性があるんですね 復活は近いか…? #precure
— べぎ☆♡ (@begirama_5ju) November 8, 2020
要は『自分も生物素体にして復活できるんじゃね?』って話ですね。
なにやら不穏な空気もありますが、まあとにかく今週は良かった!!
それだけは間違いないです。
ヒーリングっどプリキュア30話感想
ダルイゼン疑ってごめんよ!!!!
まあでもしょうがないですよね、前科2犯みたいなものですから。
私は悪くない!!
ということで、まさかまさかの展開になったヒープリ感想始めるよー。
みんな違ってみんないい
のどかたち一行が動物園で出会った孝太くん。友達の秀一くんと好みが違ったことで喧嘩しちゃったようで。一方で、のどかたち一行は好みがそれぞれ全然違うのに仲が良い。喧嘩のきっかけが『好みの違い』だった孝太くんからすれば、のどかたちの関係はとても不思議なものに見えたでしょうね。
確かに好みが同じだと楽しいです。私もプリキュアの話できる人がいたら、それはそれは楽しいですし。他にも得意なことが同じ…例えば運動が得意なら運動の話で盛り上がれますよね。
じゃあ好みが違ったら、他の部分で違っていたら仲良くできないのか?と聞かれたら、必ずしもそうとは言い切れないですよね。
好みが違うというだけで、友達になれないわけではない。
むしろ、違うからこそ別の見解が得られたりするわけです。
私にできない事があなたにはでき、
貴方にできないことが私にはできるように。
その違いが素敵だって今なら言えるように。
違うというのは、シリーズの方程式に当てはめても悪いことではないんですよね。
グレースとダルイゼン
今回のダルイゼンの主目的はメガパーツの収集。1から成長したメガビョーゲンを作るやり方のようです。ここがちょっと意外でしたね、てっきり他の幹部たちがメガパーツを使って成長させたメガビョーゲンから得るものだと思ってたので。その方が効率的ルン。
で、そういう主目的なので『成長するまでメガビョーゲンを守る』という動機でダルイゼンが戦闘に参戦する理由付が自然とできてるわけですね。
そして、グレースとダルイゼンはバチバチやってましたね。
『元気?』とグレースに問うダルイゼン。
『あなたに言われたくない。』と答えるグレース。
そりゃそうでしょう。彼女が幼い頃にずっと苦しんでいたのはダルイゼンが寄生していたからですし、最近苦しんでいたのもダルイゼンが彼女にメガパーツを投入したからです。
体調不良の原因そのものが元気?と質問してくるとか、何やこいつって話ですよ。
鬼舞辻無惨か?
29話でグレースの焦りは消えているので危うさはないですが、ダルイゼンに対して思うところはやはりあるようですね。とはいえこれぐらいの気持ちなら『因縁』『宿命』って感じがして、グレース大丈夫かな…と不安に思うことなく物語が面白く見れます。
やはり、二人の出会いは運命ということでしょうか。
進化
前話で衝撃の次回予告シーンを見せたシンドイーネ。予想通りメガパーツが投入されたことによるものでしたが、その過程は大きく予想からハズレていました。
・シンドイーネが出撃し、メガパーツをメガビョーゲンに使用。
・そのメガビョーゲンからダルイゼンがメガパーツを回収。
・『いいこと考えた』とダルイゼン、シンドイーネにメガパーツを投入。
と思っていたのですが、実際は…
・キングビョーゲンに一人だけ褒められなかったことでシンドイーネが焦る。
・メガビョーゲンを強化できるなら…と言う発想で自身にメガパーツを投入。
キングビョーゲンの一番になりたい。彼女のキングビョーゲンへの想いが強いが故にメガパーツ投入という行動に出たわけですね。このあたり、敵ながら動機に感情移入できて好きなシーンです。
ダルイゼンは私に濡れ衣を着せられてましたね。過去の行いのせいや。
その結果、どうなるか。シンドイーネにメガパーツをレッツラまぜまぜ!
そして生まれたのが彼女。なんというか、装飾が増してますね。
進化した彼女は、ナノビョーゲンをなんと人間をターゲットに放ちました。これまではあくまでなにかに宿るエレメントさんしかターゲットに出来なかったにもかかわらずです。また、生物に寄生していたのはメガパーツもしくはメガビョーゲンの種のみでした。その点からも彼女の進化が伺えますよね。
…ところで。進化したテラビョーゲンが生み出すメガビョーゲン。
やっぱりその名前がギガビョーゲンになるんでしょうかね。
おわりに
ということで、敵幹部が強化体になりますます盛り上がってきました。
同様の強化はダルイゼンやグアイワルにも可能でしょうし、皆進化していくのかな。
そして、次回31話はいよいよ4人による合体技。
CMで先バレしていた新商品、いいえ新アイテムを使った合体技により、強化されたメガビョーゲンつまりギガビョーゲンを浄化する。
絶対に盛り上がること間違いなし!!とても楽しみです。
…なおこの感想、30話放送から1週間以上経過して書いてるんですよね。
でもかきあげたのは31話放送前なんですよね。
駅伝放送があったから耐えられたが、なかったら耐えられなかった。
ノケモノたちの夜 第59夜感想
いやー…めちゃくちゃ面白かったですね、今週。
いずれ来るだろうな、と思っていた展開が現実になったといった感じでしょうか。
まあなにはともあれ、感想行きましょうよ感想。
ちょっと興奮気味です。
大悪魔と契約者狩り
大砲で周囲を更地にしたことで、狙撃の射線が通るように。
かなり周到に計画を練っているなあというのが伺えますね。
大多数の人員が悪魔が見えないことの解決策が『私を狙え』は団長の豪胆さが見えます。確かにアンタの近くにおるやろうけど!避ける気なのか、当たっても最悪死なないからなのか、いずれにしてもとても合理的。
団長とダンタリオン、お互いに相手の策に乗らないように立ち回る動きが良かったです。
絆
陸軍、剣十字騎士団。あらゆる敵に大砲による爆撃や銃による狙撃で狙われるルーサーとダンタリオン。二人で敵の攻撃から全力疾走で逃げざるをえない。ルーサーはその光景に自身の日常であった戦場を思い出すわけですが…今の彼の日常の横に今の彼をそのまま受け入れてくれるダンタリオンがいる状態。
いやー楽しいでしょうね…。最高の相棒と戦場を駆けているのですから。ダンタリオン、何世紀ぶりは誇張表現ではなく大マジなんでしょうね。
ただ、残念ながらルーサーは人間。怪我はすぐには治らない。怪我を無視して走り続けることなんて、如何に痛みへの耐性があったとしても体が言うことをきかないってもんです。
だからこそ、彼は自身の最期を覚悟したわけですが。
ダンタリオンがそれを認めたくなかった。
前話までの描写でルーサーからダンタリオンへの想いというのは十分に描写されていたように思います。今話で描かれたのは、ダンタリオンがルーサーを失いたくないという、ダンタリオンからルーサーへの想い。
お互いへの想いが強くなったからこそ、あの状態に至ったのでしょう。
この作品における悪魔と契約者の絆の象徴に。
限定解臨が示すもの
最後のページの素晴らしさは言葉にすることすら不要かと思いますが。
まあそこは感想記事なのでちゃんと書きます。
先程も言いましたが…限定解臨というのは悪魔と契約者の絆の象徴なのですよね。マルバスとウィステリア、ナベリウスとダイアナ、いずれもお互いに想い合っている強い絆の持ち主たちです。
(ナベリウスとダイアナに関しては厄災解臨ストップという形ですが、鍵が出ているので限定解臨自体は到達しているものとします。)
ルーサーとダンタリオンの絆に関しては、これまで幾度となく描写されてきました。55話や57話が顕著でしょうか。55話はまさに『二人の絆』の存在そのものにマルバスが負けたと言ってもいい。
だから、ルーサーとダンタリオンが限定解臨に至るのは当然なんです。
むしろ描写的にはしなきゃおかしい。
そして私はここにこの作品の魅力を感じるのですよね。
ルーサーとダンタリオンはマルバスやウィステリアと対立する者たち、作品における悪役の役割にあたります。そんな彼らにも、限定解臨という要素はちゃんと発現する。
設定が味方を強化するだけのご都合主義になっていないんです。
だからこの作品はとても信頼できると思います。だから好きなのですが。
それにしても…。屍山蹂躙、戦災ときましたか。
多くの命と直接やりあって、倒して、屍の山を築きながらも闘うことをやめない。
ダンタリオンにピッタリのネーミングだと思います。
今後の展開予想
限定解臨したダンタリオンには、流石のソル=アダムス団長も敵わないでしょう。彼とアスタロトの間には確かに契約はありますが、それは絆と呼べるものではなかった。使役、もっと言えば隷属が正しいでしょうか。
アスタロトの契約はシトリを抑えるのに役立っていますが、団長本人のパワーアップには貢献していないと思います。
おそらく、タイマンでのパワーバランスはこのような感じでしょうか。
崩国の十三災(通常)<団長<崩国の十三災(限定解臨)
なのでまず間違いなく、今のダンタリオンを止めるのは…。
ダイアナとナベリウスの限定解臨でしょう。
マルバスが戦闘不能な現状では、この二人しかいません。
何より、まだ二人の限定解臨は見てないんですよね。暴走ストップに使っただけですから。
ダイアナとナベリウスもめちゃくちゃ好きな私としては、期待せざるをえません。
おわりに
ルーサーが謎空間に引き込まれたのは、鍵を探す空間だったと思いますが。
そこにいたダンタリオンと思われる人物、気になりますよね。
若っ!ってのもそうなんですが、服装がマルバスやナベリウスたちの過去のそれと時代が似通っている気がするといいますか。どうにも服装が中世っぽく感じます。適当に言ってますからね?ただの印象です。時代考証は苦手。
十三災に秘められた伏線と言い、先が長く楽しめそうですね。