ノケモノたちの夜 第58夜感想
開戦の狼煙が上がったといえる58話。
ルーサーとダンタリオンの間にあるものが描かれたなーと思います。
ではでは感想行ってみよー。
前のルーサーと家族
端的に言うと悲しいな…って思います。
幼馴染が従軍したことがきっかけで、俺は本当にこれでいいのか?と考えて。自身の身体能力を活かすべきではないのか?と、ある種のノブレス・オブリージュ-持つべきものの責務-で兵に志願したんですよね。
とても立派な志だと、本当に思います。
ですが、それ故に家族と離れ離れになり戦場に向かうことになるわけで。家族はルーサーと離れることを悲しむのですよね。立派な志よりも、ただ平穏に家族一緒に暮らしたかった。
そんな想いが表れたセリフが印象的でした。
お前を誇りに思う。本当に出来た息子だよ。
…出来すぎた…
ルーサーの志が素晴らしいものだと理解しつつも、それ故に離れてしまうことを悲しむお父さんの心がとてもよく表れたセリフだなーと思います。
『出来すぎた』のワードセンス、やばいなって思います。この一言で心が全部伝わる。
…にしても、このエピソードと『記憶を失う前のルーサーを求める家族』を合わせると、なんとも言えない気持ちになりますね。
そして、彼の立派な志は凄惨な戦場へ彼を誘ったと。
なんなんですかね、この報われなさ。
今のルーサーと相棒
そんな『前の自分』をくだらないと一蹴する今のルーサー。ダンタリオンに報酬の記憶はもういらないと告げ、ダンタリオンは『契約を切るのか?』と不安になる。当然ですよね、ダンタリオンの望みを叶えることでルーサーは記憶を戻してもらっていたのですから。報酬がいらない=契約の終了と取るのが普通です。
でも、当のルーサーは全くそんなつもりなくて。
元々ルーサーは報酬の記憶のためではなくて、今の自分をそのまま受け入れてくれるからこそダンタリオンと一緒に居るんですよね。それは54話で示されている通りです。
ただ…それは悪魔のダンタリオンには理解できなくても当然なわけです。対価と報酬がある契約という関係しか知らない彼ら悪魔にとって、無報酬で共にいることを望むなんて理解できないのでしょう。
このダンタリオン、奇しくも前話のマルバスと同じなのですよね。
ウィステリアは契約自体でマルバスが与えている以上のことを受け取っていた。
ルーサーは契約自体でダンタリオンと一緒に暴れられればそれでいい。
契約外のものを契約者が感じているという事実に驚いている2体の大悪魔。
そして、物語においては敵側であるルーサーとダンタリオンにもウィステリアとマルバス同様の関係性があることがとても平等な描写で素晴らしいと思います。そもそも54話でマルバスが負けたのも、ルーサーとダンタリオンの関係性によるところが大きい。いわゆる絆を味方のパワーアップ要素だけでなく敵側でも描写してくるのはご都合主義感が薄れます。
そういえば54話、ルーサーの家族の話も出てきているんですよね。
そういった意味でも54話と似通った点が多い話だなと思いました。
ここまでくると意図的っぽい気もしますね。
合理主義の権化
剣十字騎士団の策はかなり大掛かりなものでした。
ルーサーの潜伏場所を突き止め、敵に悟られぬよう遠距離から砲撃。
その動きを周囲の人間の反応から悟られぬよう、まるごと騎士団の人員と入れ替える。
いやいや仮にも街中なんですけど!?って話なんですが、厄災解臨を見てますからね。確かに、あれに暴れられるよりかは大砲の砲撃被害の方が少ないですね。損得勘定を適切に働かせれば確かに合理的。
…ではあるんですが、だからといって町を破壊せざるをえないこの策に踏みきれる団長はやはり豪胆といいますか。まさに合理主義の権化と言えます。
まあ騎士団ルールに反して崩国の十三災たる悪魔アスタロトと契約する人物なので、とても納得できる動きなんですよね。戦力になるならルールも曲げる人ですし。団長のこういうところ、キライじゃないです。むしろ好き。組織のトップなら働きがいがあるんじゃないかなーって思います。
…あ、アスタロトがシトリ抑える役目なのもちゃんと見てましたよ!
おわりに
直近の54話とリンクするような、また直前の57話で描かれた関係性を再び描くような。そんな58話だったように思います。
感想書くためもあってわりとじっくり読んでるんですが、それに伴って色々発見があるのでとても面白いですね。
ノケモノたちの夜 第57夜感想
戦いの前の静けさというか、初期の頃の雰囲気があったなーと感じた57話でした。
最終回前みたいな雰囲気を感じてしまったのは内緒です。単行本がもっと売れてくれれば良いのですが…面白いのになあ。
草の根活動は続けつつ、草の根活動の一環として今回も感想を書きます。
観光
ロンドンの名所巡り。当初の旅の目的は『素敵なものを教えて下さいね』ということでした。マルバスとの契約の対価として目を差し出したウィステリア、マルバスは見れない彼女の代わりに目の前の情景を伝えるのですよね。
列車での移動中に初めてそんなシーンが見えました。そんな初期の雰囲気を感じた場面でした。
気づき
ただ、その観光ツアーがあまりにも性急なんですよね。急にウィステリアを連れ出すわ説明も雑だわ、観光が『はいここはこんな場所!じゃあ次!』みたいな勢いです。名所紹介するときのマルバスの表情、ユニークで好き。
まるでなにかから気を逸らさせるかのように次々と名所を案内される。そんなマルバスの態度に触れたからこそ、ウィステリアはスノウに対して感じていた漠然とした不安が事実なんだと気づいてしまうんですよね。夢での予感をマルバスの気遣いが裏付けてしまった形。
二人の外から見れば『そんな態度の急変はマルバスそりゃばれるやろ』と思うわけですが、マルバスは彼なりにウィステリアを気遣っての行動なわけで。自分を思いやるマルバスを見て気づくウィステリアといい、二人の関係がよくわかる一場面だったと思います。
相手への気持ちも、その気持ちを受けて察するのも。
どちらもとてもエモいです。語彙力が低下してしまうほどに。
契約以上のもの
マルバスとウィステリアの契約は目を対価に一緒にいるというもの。ストイックな大悪魔たるマルバスは大網に則り、契約以上のものをウィステリアに与えたりはしません。
それでも、マルバスは多くのものをウィステリアに与えています。正確には、ウィステリアが勝手に受け取っていると言ったところでしょうか。言い方めっちゃ悪いですが、本当にそうなんですよ。マルバスが何かを与えようと思わなくても、ウィステリアは『マルバスがそばにいること』で勇気をはじめ多くのものを得ているんです。
暗闇の中で、光を見れば安心できます。道標になります。
目が見えないウィステリアが『光』と形容することで、どれほどマルバスのことを想っているかがわかるんですよね。
やはり…この二人の関係性は素晴らしいなと思います。
55話では逆にマルバスのウィステリアへの想いが溢れていましたね。
おわりに
結局のところ、この作品はマルバスとウィステリアの物語であるわけです。そのことを改めて確認できた話だったなと思います。
こんなに尊い関係性の異種族の二人の漫画、どうしてもっと流行らないんだ…と度々思うわけですが。やはり知られてないのかな、とも思います。サンデーですし。
ノケモノたちの夜読者の皆様と感想を共有しつつ、ブログ記事を書くほどの熱量を持てる作品なんだということをこれからも伝えていきたいと思います。
人が沼にハマる姿を見ているのが、ある意味最大の宣伝だと思うのですよね。
ヒーリングっどプリキュア29話感想
前回、28話の感想がこちらなんですが。
28話の感想時点で書いていたことが、29話の内容に結構盛り込まれていて嬉しかったですね。私の考えがたまたま制作陣の考えと被った感じだと思いますが、正直『やるやんけ自分!!!!』とか思ってます!!!!たまには褒めていいよね!!!!いつも雑に自画自賛してる気もしますが。
そんなこんなで29話の感想、始めたいと思います。
動く理由
以前よりも早い時間にランニングに出るのどか。病の原因は完全に除去されたとはいえ、病み上がりなのに大丈夫?と周囲の人達は心配になりますよね。みんな『ストレス解消のため』の行動だと思っているようです。
ちょっとおもしろいなと思ったのは、のどかの行動はたしかに『そう見える』んですよね。体を動かすのも勿論ですが、急にお弁当箱がでかくなったのも『過食』にはしっているようにも見えてしまう。
勿論、本当の理由はそうではなく。
もっと強くなりたい。その一心なわけですが。
何故強くなりたいか?その理由は言うまでもないですよね。
責任
強くなりたい理由、それはダルイゼンに他なりません。のどかを宿主としてメガビョーゲンの種が育ち、ダルイゼンとなった。そのダルイゼンは地球を蝕むために行動している。自分が作り出してしまった者が地球を蝕んでいることに、のどかは胸を痛めるし責任を感じているのでしょう。だからこそ『私がなんとかしなくちゃ』と思い、周囲に心配されるほどに頑張ってしまうのですよね。
ですが…。28話の感想でも触れましたが、ダルイゼンが出来たことについてのどかの責任はありません。それはアースの言葉でも語られたとおりです。だって、のどかは決して『ダルイゼンを作ろう』と思っていたわけではないのですから。
メガビョーゲンの種の宿主になってしまったこともそうです。背後からバレないように接近されては避けようがないです。
このあたりのことが本編内容に沿って説明されているのがとても秀逸。
・風邪になって練習を休んでしまい、遅れを取り戻そうと焦る金森さん。
・風邪なんて誰でもひくんだから気にしすぎと、金森さんを励ます吹奏王子菅原くん。
…それにしても、病気にかかることに対して『あなたのせいじゃない』という言葉。
あの病気が蔓延る世間に対しての言葉なのかなと、やっぱり考えてしまいますね。
自分を責めている感染した方がいるならば、アースの言葉が届けばいいなと思います。
ビョーゲンズたちの実験
27話に続き、本日もグアイワルくんの実験教室です。辛いものをたくさん入れればその分辛くなるぞ!!という単純明快な内容。辛すぎて口が腫れてまともにしゃべれないわけですが、その演技が秀逸すぎました。実験内容に則り、今回は前回の3個よりも多い5個のメガパーツを投入します。
ここらへん、ダルイゼンとの違いが明確なんですよね。
グアイワルはメガパーツを当初バテテモーダが使っていたように『メガビョーゲン強化のアイテム』としてしか使っていません。一方でダルイゼンは『どうしたら強いメガビョーゲンになるか?』という思考から、新たな使い方を見出しているんですよね。
だからこそ、次回予告でシンドイーネがこんなことになってるわけですが。
確かダルイゼンは所持していたメガパーツを全て消費したはず。メガパーツ入手のためにシンドイーネの出撃に同行して、そこで手に入れたメガパーツをシンドイーネつまりテラビョーゲンに投入したということでしょうか。まーたどうなるかわからないことを…。
シンドイーネの安否も気になりますが、ダルイゼンの思考の発展性には期待するばかりです。
おわりに
最後もとてもキレイな締めだったと思います。
のどかは今回焦りからめちゃくちゃ頑張っていたわけですが、その頑張り自体は否定せず『頑張るのどかは好きですよ』と言ってくれたアスミがとても素敵に感じました。
最後はちゆ、ひなた、アスミがそれぞれのどかの頑張りをサポートする。一人ではなく皆で。プリキュアらしく、そして『吹奏楽は一人でどうにかできるほど甘くない』と語った菅原くんの言葉とも絡む展開になっていますね。
やはりプリキュアの1話は単話での完成度が高いなあと思った次第でした。
あと個人的には…。28話感想で書いた『責任』だったり『風邪引いた例え』だったりが本編の展開と被ったところがあったので、嬉しかったですね。
ヒーリングっどプリキュア28話感想
今明かされる衝撃の真実ゥ!CV:シャット
いやそんな…まさか…そんなことある?って感じなんですが。
前回の引きからして衝撃でしたが、まさかこんなことになるなんて…といった形。
俄然面白くなってきたように思う28話感想、はっじまるよー。
こんな入りも久々な気がしますね。
病の原因
かつて入院していたときと同じく、今回の体調不良も医者曰く『原因不明』とのこと。このとき、のどかの両親の胸はまさに張り裂けそうな気分ではなかったでしょうか。
幼い頃からずーっと入院していて、治すことができないと言われていたのどかの病。そんな病に罹っていては両親ものどかの命を案じたはず。もし娘が命を落としたら…?という不安がなかったわけではないでしょう。
そんな病からようやく回復して、元気に走り回れるようになったのどか。病院の検査も良好でもう安心か…と思いきや、またもやかつてと同じく『原因不明』の体調不良。
どうしてまた…?となってもおかしくありません。
私には子供がいないのでその不安や苦しみが完全にわかるわけではないです。
でも、その心の動きは想像できます。だからその不安や苦しみがわかる。伝わる。
…ただ、両親と違ってのどかは原因がわかってるんですよね。原因不明の体調不良なら確かにしんどいでしょう、治るのかもわかんないし。でもメガパーツを押し込まれたせいだとわかってるなら、それをなんとかすればいいだけの話。対処法が分かる今の入院は過去の入院時より気持ち楽なのではないかと思います。ラビリンや皆もいますし。
とはいうものの…。
原因がはっきりしていても、体が苦しいのは変わりないわけで。
メガパーツが体を蝕む苦しみが確かにある中で大丈夫と言える心。
のどかは強いな…って思います。
私なら多分『無理無理無理死ぬ死ぬ死ぬ』とか喚き散らしてる。
成長の源
28話の予告時点で子ダルイゼンともいうべき人物が登場していていましたが、今回衝撃の真実が明らかになります。
結論からいえば…ケダリーと名乗った彼は『のどかの中で育ったメガパーツ』であるわけですが、その見た目がダルイゼンと酷似しているということから一つの衝撃の真実ゥ(CV:シャット)が推測され明らかになります。
すなわち…。
ダルイゼンものどかから生まれたということ。
幼少期に起きたのどかの原因不明の病もビョーゲンズ由来だということ。
テラビョーゲンの見た目は宿主に影響を受けます。ケダリーがダルイゼンと酷似しているということは、ダルイゼンもまたのどかから生まれたということ。
そして幼少期も今回も病が『原因不明』ということは、幼い頃に入院した理由もビョーゲンズが関連していたということです。今回はメガパーツ、幼い頃のは成長したメガビョーゲンの種が要因ですね。
…いや?
なんですか、これ?ですよ。めっちゃ褒めてます。
ダルイゼンとのどかの『生きてるって感じ』が同じだったのも、ダルイゼンがのどかを宿主として生まれたから。
14話でのどかは『どうして急に元気になったんだろう?』と疑問に思っていましたが、あれも『すこやか市が特別な力を持った場所だから』なんて理由ではなかった。
今回メガパーツがのどかから抜け出たように、病の原因であったメガビョーゲンの種がダルイゼンとして体外に出たから。
疑問に鮮やかに答えを出していっています。いやもう見事と言う他ありません。
極めつけはこれ。
テラビョーゲンが、自らの宿主であったのどかと出会う。
まさにこの出会いが運命でしょう。
一言で言うと、とにかくすごかったです。中盤にして展開が凄すぎる。
贖罪…?
ダルイゼンのルーツが自らであると知ったのどかは『私がなんとかしなくちゃ』と決意を固めます。
ただ、のどかに責任は一切ないと言えます。テラビョーゲンを生み出させないようにできたか?と考えると…寄生されたらヒーリングアニマルがいないとどうしようもないでしょう。ならばそもそも寄生されなければ?と考えても、未知の生物の寄生を避けろという方が無茶でしょう。
ですが『自分から出てきた者』に対して特別な想いを抱いてしまうのは、まあ仕方ないのかなとも思います。地球を蝕んでいる存在に、自身との関連が生まれた。これまで以上に『なんとかしなくちゃ』と思うのは、彼女のプリキュアに対する強い使命感と合わせればすごく自然な流れです。
ただ…私はこれちょっと危ない状態なんじゃないかなと思うんですよね。
まず第一に。
先程も言いましたが、ダルイゼンの誕生にのどかの責がほぼないからです。
これまでのシリーズでも『自分がやったことを悔いて償っていく』というようなパターンは存在しました。償う手段として、プリキュアとして戦うようになるわけですね。この『自分がやったこと』について、少なくとも彼女たち自身が『罪だと感じている』ことは共通しています。
ただ、彼女たちがのどかと違うのは『自らの手で』『悔いなければならないことをした』点です。操られていた、間違った判断をした、立場がそもそも違っていた。いろいろな理由がありますが、悔いる行動をしたのが自分自身なのですよね。
のどかの場合、責任を感じて『なんとかする』と思うのは『ダルイゼンを生んだのが自分だから』という思考なのでしょう。ダルイゼンの発生においてのどかが関連したのは『宿主になった』という点です。これは種が寄生したことによるものですから、彼女自身が何かをしたわけではないんですよね。
もしダルイゼンの発生にのどかの責任を問うならば、それはもう『病気にかかったやつが悪い』という世間を賑わせているような話題に他なりません。超ぶっこんだな。
まあそう外部から言っても、のどか自身がそう考えているならば仕方ないでしょう。
ただ、その強すぎる想いによって。
自分が責任を取るという気持ちが、本来のプリキュアの使命である地球をお手当するよりも強くなっている気がするので非常に危ういと思うのです。
29話で彼女が頑張るのも、テラビョーゲンに圧倒されたが故に『強くなろう』と思っているからでしょう。地球を真の意味でお手当するには、原因療法とも言えるテラビョーゲン及びキングビョーゲンの浄化は必要であると思います。
うまくいえないのですが。
ダルイゼンを浄化するのは自分のためではなく、地球のためであるべきなんじゃないかなって思うんですよ。
だから今の花寺のどかを見ていると大丈夫かな…と心配になってしまうわけです。
おわりに
非常に強い因縁が明らかになったのどかとダルイゼン。中盤である今明かされたことで、今後どのように執着していくのか期待が高まります。
そろそろパワーアップフォームからの追加戦士含めた合体技の時期ですしね。
CMでおもちゃのことやってましたけど。
今まで以上に楽しみになってまいりました!!
ノケモノたちの夜 第56夜感想
ということで今週からできる限りノケモノたちの夜の感想も書いていきたいと思います。
とりあえず最新話の感想を書くこと。
そのうちブラックベル家編総括とかロンドン対魔戦線編の感想もできればなと思います。というかブラックベル家編でこの漫画を激推しすること決めたのに、まだまとまった感想書けてないんですよ!!!!!書きたいわ!!!!!!
そちらは少しずつ進めていくとして、とりあえず最新話の感想を始めます。
ラングレイ
目が見えない人はそれ以外の五感が発達するとは聞いたことありますが、ウィステリアのそれはもはや超感覚レベルになってますね。ブラックベル家編でソル=アダムズ剣十字騎士団長も触れていましたが、今回ホームズもそれについて触れワトソンはその能力にただ驚愕していました。ワトソンの凡人感が好き。
ウィステリアの超感覚ともいうべきこれは果たして本当にホームズの言うように『鍛え抜かれた感覚』で『他人から見たら異能に思える』ものなのか、非常に気になるところ。
ところでこの関連でちょっと気になる考察を見かけました。
スノウが願っていた
なんでもします、がんばりますから、俺にきょうだいをください。
これが偶然側にいた悪魔に聞かれて契約となったのではないか?
という話です。
そう、リバーサイドマーダーで投身自殺をした女性の死に際の言葉が契約になってしまったのと同じあれですね。悪魔が絡んだことで妹になったのであれば、ウィステリアに特別な感覚が備わってもうなずけるかなと思います。
そもそも兄妹揃って悪魔見えるのもなかなかレアなケースに思いますし。
スノウは偶然にも悪魔と契約したから。
ウィステリアは悪魔が関連して生まれたから。
それぞれ悪魔が見えるようになったという理由付け、ありえるかもしれませんね。
…と、ここまで見てふと思いました。
もし、スノウの願いが仮に契約になっていたのであれば。
スノウがブラックベル編で団長に連れて行かれる際にウィスが引き止めましたが、その際にスノウは『そう簡単に抜けられねえ理由がある』と言っていましたね。
もしかして、あのセリフは『悪魔との契約』が絡んでいたのではないでしょうか?悪魔と契約してしまったからその罪を祓うために剣十字で働いているとか。はたまた契約の対価が『がんばりますから』によって設定されてしまい剣十字で働かざるを得なくなったとか。理由付けは色々できると思います。
…まあとはいっても、水鏡の検査でスノウは背信がないと判断されています。少なくとも検査時点では悪魔とは契約していないと判断できそうですね。
ただ…過去に契約してたことまで水鏡は判断しない可能性はありますし、過去に契約した対価を今も払い続けているのであれば水鏡の検査をすり抜けることもできそうな気がします。
11夜でマルバスが耳を触られることは許可したのに、尻尾を触られることをやんわり拒絶したことが『封印環が尻尾についていたから』に昇華された作品ですから、期待してもいいかもしれませんね。
ダイアナとナベリウス
全然見かけなかった2人、ちゃっかりカリムと思わしき悪魔憑依体を捕獲していますね。
家族を失ったダイアナが何故折れなかったか、今一度理由を問うマルバス。いえ、彼にも当然推測はついているわけですが。
信念、そしてナベリウス。
誇りという矜持と、一緒に戦ってくれたナベリウスが彼女にとって何よりの支えだったんですよね。ブラックベル家編を再度思い起こさせてくれてありがとうございます!!
スノウを失ったことをこれから知ることで動揺するであろうウィステリアと手負いのマルバスでは戦力にはなりえない。故にマルバスは2人に頼るわけですが、開き直りが凄いなと思います。ていうかマルバスにとって屋敷破壊やウィステリアの看病は交渉の時の協力で返したつもりで、その後の共闘は貸した扱いなんですね。
思い出してしまいますね。上から目線で頼むのがマルバスを。
とはいえ、この展開は私とてもありがたい。ウィステリアとマルバスも勿論大好きなんですが、それと同等かそれ以上にダイアナとナベリウスの関係が好きなのです。2人が戦うのであれば恐らく限定解臨も見れるでしょうしね。ダイアナ&ナベリウス対ルーサー&ナベリウスといったカードでしょうか。
契約者といえば…。
剣十字騎士団長とアスタロトが並び立っているのになんか笑ってしまいました。アスタロト、作中でトップクラスにスタイルがいい美女枠なので団長が戦場に美女連れてきた絵面にも見えるという。
剣十字騎士団も迎え撃つ構えでしょうか?いやーワクワクですね。
おわりに
ということで56夜の感想を書きました。後々に効いてくる伏線が仕込まれた回になるのか、今後も注目していきたいです。
毎週続けていけるかどうかも注目ですね。
できたら水曜日に上げたいですけど、時間的に難しそう…。悩み。
【ヒープリ考察】花寺のどかとダルイゼンについて
ここ最近、この2人について考えていたことをまとめておきたいと思います。
※この記事は28話放送前に予想した記事です。
※42話放送直前に予想した記事もあります。よければどうぞ。
ダルイゼンは元人間?
ダルイゼンに限らず、ビョーゲンズ幹部のシンドイーネとグアイワルは元々人間だったのではないかと思います。
その根拠はバテテモーダとネブソックです。
彼らはそれぞれ成長したメガビョーゲンから生まれた種、メガパーツという成長したメガビョーゲンの一部が生物に寄生したことで生まれた存在です。
注目すべきはその外見ですね。バテテモーダもネブソックも外見に寄生された生物の面影が見えます。
…となれば、人間に近い見た目であるビョーゲンズ三幹部たちは、
人間にビョーゲンズが寄生し生まれたのではないでしょうか?
27話でダルイゼンが言った『宿主』というワードもこれを裏付けます。ネブソックにおけるひな鳥が、三幹部においては人間だったのでしょう。
…ちなみに。ダルイゼンが人間に近い見た目というのは、作中人物の視点でもそう見えているという描写があります。
6話でのどかママがダルイゼンに注意した際、ダルイゼンの『俺人間じゃないし』発言に驚いていましたね。アレは人間だと思っていた人物が、自身は人間じゃないと発言したことで出た驚きと考えることもできますね。
元人間というのは初期からちらほら予想として出ていましたが、バテテモーダの登場で線として完全に繋がった感がありますね。私はネブソック登場でようやくその可能性に気づけたので、判断が遅いと怒られそうです。
ダルイゼンとのどかは出会っていた?
のどかとダルイゼンには共通点があるのですよね。
例えば『口癖』です。『生きてるって感じ』という言葉を2人とも使います。
別にこれだけなら『偶然の一致だなー』『プリキュアと敵で同じ言葉使うの面白いなー』で済んでいたんですが、ダルイゼンに元人間の可能性があるなら話は別です。
のどかの口癖が、元人間であるダルイゼンの宿主からうつったものである可能性があるからです。
つまり2人は過去に出会っていた。
ダルイゼンがまだ人であった時に。
こう考えたときにOPのあるシーンの印象がガラリと変わりますね。
もし2人が過去に出会っていたならば、その場所は病院である可能性が非常に高い。のどかは幼い頃はずっと入院していたからです。となれば、ダルイゼンの宿主も病気持ちの人間であった可能性は高いですよね。
幼い頃に、共に病気で出会っていた2人。
かたや病気を克服し元気になり、地球をお手当するプリキュアに。
かたやビョーゲンズに寄生され、地球を蝕むビョーゲンズに。
まさに、この出会いが運命とだと思います。恐らくはOPの歌詞に合う映像を、内容に沿ってつけた感じでしょうか。
もしそうだとしたら、なんと皮肉な運命なんでしょうね。
まとめ
ということでビョーゲンズ幹部元人間説とのどかとダルイゼンが既に出会っていた説の2つを語ってみました。28話放送までに間に合ってよかった。
今後どうなるか非常に楽しみです。
ヒーリングっどプリキュア27話感想
えーまさか、こんな形で予想があたるなんて思っていませんでした。
ダルイゼンへの評価がうなぎのぼりになった27話の感想です。
ビョーゲンズ
冒頭、グアイワル先生の実験教室。『黒くなった』が目がキラキラしていて声も可愛くてなんか面白かったです。まあ出した結論は『たくさんメガパーツ打ち込めばその分強くなるぞ!』という邪悪なものでしたが。
そして『これで俺がNo1だ』というセリフ。外でならまだしも、ビョーゲンキングダムにいる状態でキングビョーゲンを抜く発言するのはどうなんだ…と思うわけですが。三幹部中で1番ならばナンバトゥーという表現になると思いますので、これは自分がトップになる宣言だと思うのですが。とはいえ20話時点で予想していたとおりになりそうです。
更に…ダルイゼンの『宿主』発言。つまるところ、彼らもバテテモーダやネブソックと同じく『ビョーゲンズ由来のものが生物に寄生した存在』であることが示されているのですよね。
今回ダルイゼンがシンドイーネに宿主のことを聞いたのは、メガパーツを打ち込みより強いビョーゲンズを生み出すヒントが得られないかと思ったからでしょう。前回のネブソックはひな鳥であることが影響して『飛べるが高いのが苦手』とチグハグな能力になってしまいましたし。
流れの中に後々伏線になるであろうワードを仕込んでいく構成。やはり流石です。
気球
気球部分に関しては私も初めて知ることだらけで驚きました。
・気球は温かい空気を送って飛ぶ。温かい空気は軽いので飛ぶ。
・気球は上下移動しかできず、行きたい方向の風に乗ることで横移動する。
・風は高さによって方向が違う。
・昼間は暖かく上昇気流が発生するので気球が飛ぶには不向き。
私が知っていたのは1番目だけでした。めっちゃ勉強になりました。
プリキュアのこういう丁寧な説明描写、とても好きです。神は細部に宿るのです。扱う要素へのリスペクトが感じられますね。
悔しい
感情を少しずつ知っていくアスミちゃん0歳。今日は『うまくいかなかった』のに『笑っている』という、一段難しい心の動きも出てきましたね。諦めというか、本当は悔しいのを笑って誤魔化すしかないというか。複雑な心模様はちょっと難しすぎたかもしれませんね。
応援しているものが負けたら悔しい。贔屓のチームや選手が負けると悔しくなるのと同じでしょう。悔しさを発散するには勝つしかない。ひなた良いこと言った!この発言があるから、後にチームメンバーが倒れたときにアスミが代役として志願するのですね。
アスミは風のエレメントから生まれたので最早風そのものともいえるわけで、そんなアスミが風を読むのはちょっとズルすぎでは?とも思ってしまいましたが。ただ実際は『風の声を聞く』とかそんな特殊能力ではなく、鳥や虫や草木の動きから風を読むという真っ当な方法だったのでアリです。
最後のシーンでは『悔しい』という負の感情と向き合う覚悟をしたカズくん。逃げずに立ち向かうという姿勢をサラッと教えてくれる良いアニメですね。
衝撃のクライマックス
本編も良かったですが、ラストシーンの衝撃はそれを上回りました。
メガパーツをグレースに投入するダルイゼン。そんなことしてグレースが無事で済むはずがありませんね。元々病気であった彼女に対しての影響は心配になりますし、病気が再発したのかと心配になるであろう周りの人たち、特にのどかの両親の気持ちを考えると心が痛みます。
…まあ、正直に言えば。
こういうの待ってたよ!!!!!
って感じでもあるのですが。
ダルイゼンからすれば、プリキュアは考えうる最も強い生物とも言えるわけで。そんな彼女にメガパーツを打ち込むというのは、強いビョーゲンズを生み出す方法として理に適っているわけですよ。
ダルイゼンの悪魔的とも呼べる発想から生まれた衝撃の展開。正直よだれが止まりませんね。苦しみのどか、ダルイゼンとの因縁、そして何よりそこからの復活。楽しみでしかありません。
…なんかでも、普通に変身してましたね。
子ダルイゼンみたいなのが生まれたら、ビョーゲンズが分離して治るのかしら。
おわりに
実に7話ぶりに次話放送前に感想を書けました。それほど最後の展開が衝撃でしたね。
グアイワルやダルイゼンの発言といい、ここから一気に物語が加速しそうでとても楽しみです。