ノケモノたちの夜 フレイムナイト 第9夜感想
夢のような一時の終わり。
フレイムナイト、最後の感想です。
シトリ
ずーっと『デモリリスは女版シトリだろ』とか『シトリとデモリリスで拗らせ2トップ』とか言ってたんですが、ついにシトリ自身が『同族嫌悪』『同類』とか言い出して本当に笑いました。
マジでそれだけです。
…流石に冗談として。
彼も彼で主を探し出しているのはいい変化ですね。
クライマックスで残っている十三災が集結する絵面が目に浮かぶようです。
ダイアナ
やっと本編に出てきてくれましたね!!
待ってた!!!!
指示する姿も、ナベリウスを叱る姿も、その後『素敵ですわ』とマルバスを褒め立てる姿も、凍災と雷災の居場所を突き止めましたの!と誇らしげに語る姿も、もうすべてが愛おしくて可愛いですね。
感想ってか感情の発露ですね、これ。
光
ノケモノたちの夜の最終夜感想で『これウィステリア目見えるようになってない?』と書いたのですが、今回のマルバスの決意がその未来を予感させるものでめちゃくちゃ良かったです。
そしてその表現もマルバスを『光』にたとえていて非常にオシャレ。
本編57話でも同様の表現がありましたが、盲目で暗闇の中にいるウィステリアにとって『光』というのはとても安心するものなんですよ。道標であり、暗闇を照らす希望でもある。
今回はそこにフレイムナイトという副題から焔、そこからあたたかさという要素も持ってきて更に要素が増えた形ですね。
フレイムナイト
そしてこのタイトルも見事な回収でした。
ノケモノたちの夜というタイトルから、連想しやすいのは『焔の夜』だったと思います。
ですが実際は焔の騎士。
それはオフェーリアが作ろうとしていた夜に光るバラに名付けられた名前。騎士という言葉がノケモノたちに寄り添う様からというのも非常に良いですね。寄り添う様、ウィステリアに寄り添うマルバスのことをそのまま指しているようでもありとてもキレイ。
マルバスのために作ることを目指したバラが、マルバスを表すものにも捉えられる。
なんか、いいなあ…という感じです。急に語彙が減ったな。
おわりに
終わったと思った物語がふたたび読めること。
確かなことは、そこに『嬉しい』という感情があったということです。
色々こうじゃないかあーじゃないかと読み解こうとするのも楽しいのですが。
結局それってこの作品が大好きだからやろうと思うんですよね。
そんな大好きな作品に、もう一度触れさせてくれてありがとうございました。
…こんな感じで少しずつ描かれて、最後には想定していた物語の終わりが見れたらもう思い残すことはないです。