ノケモノたちの夜 フレイムナイト 第6夜感想
もう少しでダイアナちゃん合流ですか?
滅菌
ソル団長が合流。スノウ、現状報告と端的なやり取りするのが非常に好きです。合理性の塊だけあります。戦闘中は必要な情報の収集をまず優先、スノウもこれに応えて色々聞きたいことはあれども端的な情報伝達。いやー素晴らしい組織ですね。
で、合理的な団長が見せる人の顔がたまらなく好きなんですよね。人の顔というか心ですか。ゼファールはそれこそ放っておくと被害がとんでもないことになりますが、団長が『この世に居ていい理由がひとつもないな』と言っているのは先のスノウの報告で騎士団の仲間がゼファールに殺されたことを知ったから。つまりは仲間を殺されたことによる怒りです。こういうとこ好きなんよな…。
で、なんかいつもに比べてずんぐりむっくりだなあと思っていましたがそれは装備のせい。火炎放射器で『滅菌』はシュール過ぎて笑いました。ていうか滅菌のあたりからアレックス隊の治療までシュール過ぎるんですよ。スノウやウィスの表情も面白いし、炎で鎧が熱くなってるからか団長が近づいてきたときのスノウのセリフが『団長、熱ちいっス』だし。急に緊張感無くなってウケますわ。
けどそこから『やるべきことをやるだけ』と話すウィステリアの表情でグッと締めてくる温度感が流石だよなあと思いました。ウィステリアちゃん、マジ凛々しい。
…ところでゼファール、ほんまに死んでるんか疑わしい。
あんなギャグみたいな描写で死ぬことある??
その心の内は
デモリリスがとっても私好みになってきました。
集団埋葬の跡や井戸水の封鎖からマルバスがたどり着いた答え、それは50年前にゼファールにより住民を虐殺したということ。そしてそれを依頼したのがデモリリスであるということもわかりました。
ちなみにマルバスが語っていた『伝染病は澱んだ水から生まれる瘴気が原因という説』は実際に存在したようです。
https://www.cmicgroup.com/-/C-PRESS/web/05_16.html
いわゆる瘴気説というやつでしょうか。後々に否定されているようですが、これが信じられていたのが1800年代つまり19世紀ということでこの作品はやはりしっかり調べられているなあと感じるわけです。
さて。5話でわかったように、デモリリスは大地に憑依していていました。それ故にあの土地自体を自分のものと思っており、そこに後から来た人間たちがあれこれしているのが気に食わなかったわけですね。これは人間を下に見ているのも関係しているんでしょうか?もしそうなら人間と共にいるマルバスとは対立する価値観で対比ですね。
このあたりのデモリリスはシトリと同様にかなり拗らせていて好きです。
…ところでふと気づいたんですが、デモリリスって胸にバラつけてますよね。この物語でバラというのはオフェーリアを象徴するものなので、間違いなくオフェーリアが関係していると思います。つまりデモリリスは心のどこかでオフェーリアにプラスの感情を抱いている。そうでないとバラなんてつけないと思います。
で、そんな風に思ってフレイムナイト1話を見返すと…。幼いオフェーリアがバラの花束を渡してるの、デモリリスの人間態では??となるわけですね。
オフェーリアに対して負の想いを言葉にしておきながら、
彼女からもらったバラはつけている。
デモリリスの屈折した感情が見えてきますね。マジでシトリ2だろこいつ。
おわりに
シトリとデモリリスが違うのは、デモリリスはどうも相反する感情を秘めていそうな点。デモリリスは人間に寄ろうとしてる気持ちが本人も気づかない内にあるような感じに見えます。
デモリリスは一体どんな複雑な想いを秘めているのか?
そしてダイアナとナベリウスは今後合流するのか?
気になることだらけです。