ひろがるスカイプリキュア2話感想
ええ、もうソラ・ハレワタールにメロメロです。
ソラちゃんが可愛すぎる
マジなんですか?この可愛い生き物。
友達ができたことに喜んだり。
鮭が美味しくて思わず食レポしたり。
もう、全てが愛おしい。
ということで、ソラ・ハレワタールに狂い倒す1年になりそうです。
まだ2話なんですけどね、確信が早いですね。
ただ、これらの可愛いはただ可愛いをぶつけただけではなく人物たちの性質をしっかり反映した緻密な人物描写なんです。
ソラはスカイランドの出身のため、ましろたちの世界にある機械類は見たことがありません。だから携帯電話の音にびっくりするし、エスカレーターも『階段が動いてる』と思うし、ペッパーくんみたいな案内ロボを危険なものだと判断します。ところで携帯電話の音に驚くのも可愛かったですね。
鮭はスカイランドになかったんでしょうし、初めての味が美味しくて感動するというのはそりゃそうなんです。付け加えるとするなら、ここでの驚き方にソラの人柄が見えて、初めてのことにこれだけ大きな反応ができるのやっぱめちゃくちゃ可愛いなとはなります。色々教えてリアクション見たくなりますね。魚という言葉がソラから出たことで『スカイランドにも魚はあるんか?川や海は?』とか別のことも考えちゃいますね。
そして、友達ができたことに喜ぶ描写。
後々に服を買いに行く場面で語られますが、ソラはヒーローになるにはどうすればいいのかそればかりを考えていて服のことまで気が回らないとありました。
このあたりを考慮すると、友達に関しても初めてだったのかもしれないなと思うわけです。ヒーローになることに一直線だったために、それ以外のことが疎かになってたのかなと。友達と遊ぶよりヒーローになるための鍛錬してそうですもの。まあソラの家がある場所がスカイランドの辺境で過疎地でそもそも友人になるような同年代の子がいなかったという可能性もあるのですが。
色々語りましたが結局まあソラはめちゃくちゃ可愛いってことです。
晴れ渡る空に陰る雲
そんな可愛いソラちゃんですが、一方で気になる描写も見えてきます。
軽いものから行くと、ましろに対する『騎士として』発言。スカイランドのお城のある場所を目指していたのも、王たちに使える騎士になろうとしていたのかなーと。ヒーローを目指す過程で『みんなのために』と国の兵士になろうとしてたのはなんとなく想像がつきます。
で、この騎士としてのシーンで『できるだけ早く出ていきます』だったり『家のお手伝いも』だったり、ちょっと影を感じるんですよね。
部屋を使わせてもらっていいんでしょうか?もそうなんですが、一方的な好意をいただくことに慣れていないというか。申し訳無さがあるのでできるだけはやく出ていこうとするし、その間お世話になりっぱなしにならないようにお手伝いもしようとする。本当にそれだけならいいんですけど、どうもその反応が過敏に思うんです。
申し訳ないと思う気持ちはわかりますしソラの優しさが見えてくるのですが、一方で自分を大事にしていないから『無償の好意』を受けることに凄く抵抗を感じてるのかなとも思ってしまいます。
自分を大事にしていないという性質、別のシーンでも感じました。
『私のことより、この子(エル)をお家に帰してあげる方法を見つけるのが先です』という発言。あーなんて優しい子なんだエルちゃんを帰してあげることを第一に考えてあげるなんてと思えるわけですが、一方で『私のことより』という発言がかなりひっかかります。ヒーローになることを意識するあまり、誰かのためということが第一になってその分自分を疎かにしていないでしょうか?
1話でもそうです。自分がどれだけ傷ついていてもヒーロー手帳に書いていた『相手がどんなに強くても正しいことを最後までやり抜く』を貫き立ち向かっていた姿は一貫性があってとても素晴らしくて惹かれます。ですが、それこそヒーローになることばかりを考えていて自分の体のことは無頓着と捉えると非常にアンバランスなんです。そりゃあカバトンにも引かれるわと思います。
ヒーローになるにはどうすればいいかばかりを考えていた。
自分より他人のことを優先する。
無償の好意に対する反応。
一つ一つは大したことなくてそれぞれ別の側面もあるんですが、集まってくるとどうもソラの『自分を軽視している』という性質が見えてくるよなあと思います。
このあたり、いずれお話の中心になるんじゃないかな。
それこそ、ヒーローとは?を定義づけるのに必要なことだと思います。
ヒーローが幸福の王子になったらダメだと思います。個人的には。
物語の始まり
2話のお話、まずひとつヒーローの形が見えたように思います。
ソラがなぜヒーローを目指したのか?OPで示唆されていたように幼い頃に助けられたことが要因だったわけですが、助けてくれた人はソラにとってのヒーローになりました。
そして今話、ましろがソラに手帳を贈るときの理由付けに『本物のヒーローを見ちゃったから』と話していました。実際、ましろはキュアスカイの姿に憧れの感情を抱き頬を紅潮させていたように見えます。
ソラにとっての本物のヒーローになったあのOPの人。
ましろにとって本物のヒーローになったキュアスカイ(ソラ)。
同じ構図なんですよね。
ヒーローとしての第一歩は、誰かにとってのヒーローになることなのかなって感じました。たくさんの人にそう思われるのがいわゆるヒーローなのかな。
そういった意味でも物語の始まりだよなあって思いました。
ところでましろが手帳を送った理由、やっぱり手帳を失ったソラのことを想ってというのもあると思うのですが。
眉の動き1つでソラの繊細な感情を描くの、作画力ヤバいなあと思いました。
おわりに
キュアウィングになりそうな鳥だったり、ましろのおばあちゃんのことだったりと気になることは山盛り。なんだあの鏡?ていうかおばあちゃんはなんでエルをプリンセスって知ってるの?とかたくさんあるのですが、そのうち語られることでしょう。
私個人としては。
やはりこのお話は『ヒーローをどう定義づけるのか?』と『ソラがその答えを出す物語』だと捉えていて、その過程として『ましろとの出会い』がありいわゆる『ソラとましろのガール・ミーツ・ガール』がこの作品の大きな魅力になると思っているのでそこを中心に触れていきたいところです。
ソラに偏重した感想記事になるかもしれませんが、とにかく1年間走り抜けるのでよろしくお願いします。