ノケモノたちの夜 第7夜感想
奇妙な3人の会話回。
仲良くなった?
スノウにまた会えたことと、大切な二人が仲良くなれたことを喜ぶウィステリアがとても可愛らしいですね。
…え?二人が、仲良くなった??
いや絶対そんなことないよ。
ウィステリアが怒るから争わないだけで、争わなくなった=仲良くなったではないんですよね。
マルバス『え?』
スノウ『え?』
二人の反応が好きです。
温かな抱擁
ウィステリアの喋りってマルバスに対してはですます敬語調なのにスノウに対してはそれが取れてるんですよね。そういうところでも距離感が出てるなーって思うんですけども。マルバスと距離があるとかではなく、やはり家族って絆は大きいものがあるよねっていう話です。幼い頃を一緒に過ごしたその時間はやはり絶大な価値があります。
そしてスノウにとってもウィステリアは大事な家族。色々あって…いや本当に色々ありすぎですわ。というかそれ考えると前話のスノウの激昂も納得というもの。まあとにかく、早く帰りたかったけど時既に遅しで。
ただ唯一違ったのは、マルバスとウィステリアの関係はスノウが思い描いてた悪魔と人間の関係ではないってこと。人間から対価を貪りその欲を叶えるという邪念と利害に満ち溢れたものではなく、もっと清らかなもの。ただ一緒に居たいとかそういう純粋なもの。奇しくもそれはスノウがウィステリアにしてあげたかったことと同じなんだろうなって思います。
そのあたりがわかっていたから、スノウも結局マルバスにウィステリアを任せるんですよね。
おわりに
さて、ラストのスノウは先生の台詞回しセンス爆裂です。
もしウィスが傷ついたら悪魔に魂を売ってもマルバスを殺す。現代においては慣用句で使われる『悪魔に魂を売って』という言葉を、悪魔に対価を払えば望みが叶うこの世界観の人物が悪魔に対して使うという重ね具合がオシャレの度を越してます。
この力は次回作でも楽しみにできるよなーと思いました。
ということで1巻分終わりです!次回からは2巻収録分に入ります。