ドキドキプリキュア23話感想
ドキプリ23話はとても好きな話の1つ。この話には私が好きな要素が入っており、それが『相田マナ』というキャラクターにより、より強調されているからです。
一体、何が私に刺さったのか?感想はっじまーるよー。
折れた主人公
これまで相田マナという少女はざっくり言えば『強い人』と見せるように描かれています。その意図が顕著なのが12話、純くんを弟子にとった回。
六花が語るように『マナだって最初からなんでもできたわけじゃない』わけで、マナも『しょっちゅう失敗したり落ち込んだりしてる』わけです。ですが23話までに失敗したり落ち込んだりしてる描写は有りません。手伝いに没頭して自分のパンを確保しそびれたというポカはやりましたが、少なくとも『人助け』においては成功の描写しかないのです。
最初からなんでもできたわけでないのなら、ここまでに苦労もあったはず。でもその苦労は描写されていません。人の口から『そういうこともあった』と語られるだけ。描写すれば、マナのハイスペックにより深みが出るかもしれないのに。
マナは強い。そう印象づけるためです。苦労した描写はノイズになりうる。
深みを捨ててまで徹底的に『強い』と見せられている彼女が泣きじゃくり、エースの厳しい正論を受け付けることができないほどになっている。それがどれほどのことか…。
強者だからこそ、折れることによる衝撃が大きいのです。
…まあところで普段強い娘が折れて泣きじゃくる姿って、なんかいいですよね。ぐっとくる。そう、これが一部から色々言われた私の好みです。
いやだってですよ!!どうせ泣く姿を見るなら『この娘は泣かんやろ』って娘が泣いてたほうがいいじゃないですか!!不良がちょっといいことしたらやたらいいことしたように見えるアレですよ、アレと似たようなもの!!
私は正常です。断言します。その証拠に当時の感想を。
ちなみに今回のお話 マナが泣いてるときに『マナ辛いだろうなあ…』という共感の気持ち半分 『よっしゃ!!!!!!マナ折れた!!!!!』という気持ち半分でした() 折れてからの復活、普段強い子であればあるほどその面白さは増す 他意はないですよ、いやほんとに #ドキプリ感想 #ドキべぎ23
— べぎ (@begirama_5ju) September 8, 2019
私は正常です。
ところで放送時のエースの好感度、最悪だったろうなーとぼんやり。言ってることは間違いじゃないんですけどね。いきなり出てきて上からですし、マナが可哀想ですし。マナ…。
大切なもの
マナの頭の中はレジーナのことでいっぱい。何故なら自身の日常からレジーナを失ったからです。失ったものは大きく感じる、心理学的にもそういう理論があるようです。ホントに。
…では、マナが大切に思うのはレジーナだけなのでしょうか?いいえ、そうではありません。彼女は皆大切なのです。皆の笑顔のためならいくらでも頑張れる。それが相田マナという娘です。
そう、彼女の大切なものはレジーナだけではない。そんな当たり前のことが見えなくなっていた。そのことに気づけたのは、ジコチューと戦う六花達がいたからでしょう。彼女たちも、彼女たちが守ろうとしている人々も、マナにとっては大切な存在なのですから。
失ったものは大きく感じてしまう、なぜなら失ったから でも、彼女にとっては本来『皆』が大事 原点に立ち返ったマナ、もう大丈夫ですね 愛を取り戻す時、舞え復活の生徒会長! 折れてからの復活、その答えが『原点』にあったこの展開 最高です #ドキプリ感想 #ドキべぎ23
— べぎ (@begirama_5ju) September 8, 2019
失ったものがあったから、大切なものを見失ったマナ。
見失ったものを取り戻せたのは、大切なものたちのおかげです。
失ったものを大きく感じて落ち込むという共感できる心の動き、そこからの復活の流れと素晴らしかったですね。
新たなる敵
2クールかけてもプリキュアたちに有効打撃を与えられない不甲斐ない3人に代わって、新たな敵であるリーヴァとグーラの登場。
グーラ→暴食
イーラ達と同じく七つの大罪の悪魔。あと二人いそうですねー。
既に世界を3つ滅ぼしている彼と彼女(?)ですが、ロゼッタウォールを食い破ったり描写がお強い。ダイヤモンドたちを圧倒しています。というかそもそもジコチュー2体含めて3対4ですしね…。
ただ私はイーラもマーモもベールもラブリーチャーミーな敵役で好きなので、ちょっち残念な気持ちもあったりしました。3人の出番が減ってしまうのは辛いなあとぼんやり。
愛と愛、変身
見失っていた大切なもの、再び見つけたマナは大切なものの下に走ります。そして、プリキュアに変身出来ない状態にも関わらずジコチューと対決する。たとえ変身できなくても、マナであることに変わりはありません。守るために、今の自分にできることをやる。いつものマナが戻ってきましたね。
そして、22話ではただの登場だけだったキュアエース。その正体も判明しました。その正体には2つの驚きがありまして。
色々予想を裏切られた回でして、一番の衝撃が『いやまずエースの子、誰?????』ってところですね 小学6年生ぐらいに思いますが そしてこれは前話に続いてですがレジーナ再度ジコチューへ 追加戦士に関する2つの驚き、やられました #ドキプリ感想 #ドキべぎ23
— べぎ (@begirama_5ju) September 8, 2019
これまでの定石だと『追加戦士は既に登場済みの人物』だったので、一番の候補はレジーナでした。ところが、キュアエースはレジーナでもないしましてや既存のキャラでもない。全く予想が当たらなかった形。シリーズを見てきたが故にハメられましたね。
キュアエースの変身は凄かったです。志田直俊さん、いつも良い仕事をありがとうございます。
愛と愛、戦闘
キュアエースに関しては、レジーナとの戦闘で既に『格の違い』を見せています。瞬間移動で背後を取ったにも関わらず攻撃せず、敵の攻撃を完全にいなす。ドキプリ内のキャラでもトップクラスの力でしょう。
ジコチュー相手にも、滑るような高速移動からの敵ふっ飛ばし。動きの魅せ方もオシャレです。言葉遣いもそうなんですが、全体的に動きに気品が満ち溢れていますね。
そして、吹っ切れたキュアハートも負けてはいません。なんかよくわからないオーラもだして気合十分です。
高速打撃から、敵の打撃を避ける避ける。更に敵頭部に位置し、上方に気を引かせたあとで足払い。戦闘の組み立てが素晴らしい。ただの格闘戦だけでなく、知恵も働かせているのがプリキュアの戦闘の好きなところ。
高みに座すエース、高みに上ったハート。良き戦闘でした。
終わりに
折れたマナへの想いで筆が進んでしまいました。折れてからの復活、王道であり私の大好きな展開。更に珠玉のエースバンクに戦闘描写と盛りだくさんでしたね。折れと復活を1話でまとめたのも密度が濃かったです。
細かいところでは『マナは元気になると思う』と言ったのが六花ではなく真琴だったというのも好きです。絆、深まったんだなっとほっこり。
ドキプリでも特に好きな回の一つでした。
あと私は正常です。