ノケモノたちの夜 第69夜感想
シトリとの対決、アクセル踏みっぱなしですね。
ではでは今週も早速参りましょう。
事情
スノウの過去は壮絶なものでした。母とウィステリアのために自らを労働力として売るというのも健気でいい子すぎるんですが、そこで劣悪な扱いを受け精神的に摩耗しているところを悪魔につけこまれたのですね。
悪魔と契約し雇い主の財を焼くことで復讐しましたが、幼い彼の『やり返し』により多くの人が冬を越せなくなりました。会社が倒産したら社員が路頭に迷うみたいなもんですね。
気分のいい話でない、騎士団加入の経緯。簡単に抜けられない事情。
過去に悪魔と契約し、
結果多くの人を苦しめてしまったことへの贖罪。
それを剣十字騎士団で行ってるんですね。
騎士団に来た当初の彼は荒れていましたが、あれは彼の望みを叶えた悪魔をあっさりと殺した挙げ句に自らを半ば強引に連れてきたからのもあるんでしょうね。悪魔とはいえ、彼にとっては恨みを晴らしてくれた恩人でもありますし。
幼い彼の所業は許されるものではなかったと思います。
でもそうなるに至った過酷な幼少期にはどうしても情が湧いてしまいますし、つけ込んだ悪魔も狡猾と言わざるを得ません。子供に対して世界は厳しい。
剣十字騎士団で頑張ることで全てが償えるわけではないと思いますが、それでも彼はちゃんと立派に生きているんだと改めて思います。
というか1話での情報量が多いですよ?
スノウ関連の謎を一気に回収した感ありますね。このスピード感が魅力。
二人への信頼
スノウの賭けの全貌も明らかになりましたね。自身の肉体と意識を対価に、シトリに賭けを挑んだといったところでしょうか。本人の同意の下に肉体と意識を対価にしたのでシトリは大網に引っかからなかった、なるほど納得。
ウィステリアがシトリのあれこれを突破すると信じていたのが尊さのサマーバケーションですね。もしウィステリアがどちらかを選んでいれば、スノウだけでなくウィステリアも解放されませんでした。ウィステリアならマルバスと自分のどちらかを捨てる選択なんてしないという信頼が故にできたこと。
そして一番グッときたのはマルバスを信じていた点ですね。めちゃ熱い。焔災だけに。
マルバスがいなければ恐らくウィステリアと一緒に居られるわけですから、スノウにとってマルバスは自分とウィステリアの理想的な関係を邪魔する存在であり疎ましいはずです。
マルバスに対しての印象は悪いです。
けどウィステリアの味方であるという点に関しては、スノウはマルバスを信頼しているんですよね。でないと最後の手がかりがマルバスだなんていいませんよ。
ウィステリアがピンチなら、
マルバスなら必ず助けようとする。
それがスノウからマルバスへの信頼。
68話ではマルバスがスノウに対して『ウィステリアの為にならない取引をするはずがない』と言っており、マルバスからスノウへの信頼が見えました。今回はその逆ですね。
互いに『自身とウィステリアの間を邪魔する存在』だと思っていても。
互いに『ウィステリアの力にはなる』と思っている。
なんとまあ熱いことだと思います。焔災だけに。
…ところで、スノウのこの賭け。
ウィステリアにとってスノウとマルバスが同等に大切なものであるという予測がないと踏み切れないですよね。
読者はそれを既に39話で知っていますが、スノウがそれを知る由はない。
自分と気に食わない相手、双方が大切な人の中では等価値であると思うってめちゃくちゃ難しいことだと思います。だって絶対自分のほうが大切だって思いたいじゃないですか。
6話のウィステリアの姿から、彼はちゃんとそれを認識したんですよね。
スノウ、凄い。語彙崩壊。
おわりに
文字通りスノウの中にマルバスを呼ぶには追加の対価が必要なようです。
やはり対価の詳細は気になるところですね。
もはや関係性が極まりすぎて『契約』という形から昇華され、結果契約の大網を抜けるため対価無しで助けられるようになったとかでも熱いんですけどね。
とにかく来週も楽しみです。
ノケモノたちの夜 第68夜感想
前回、67話の感想で
ウィスの記憶から世界作るとかシトリくんミスにも程があるwww
的なことを言っていましたが。
ミスったのは私でしたね。
騙しやがってシトリの野郎…許さねえ…!!!!!
しかしまあ流石の作り込みだなあと改めて感服しました。
騙したシトリは許しません!!!!!
そういうわけでシトリにすべての責任を負わせながら感想参りましょう。
ちなみにシトリは大好きですよ。
大切な者"達"
スノウの取引の詳細はまだわかりませんが、少なくとも『ウィステリアの身の安全を確保』する要項は盛り込んでいるようですね。流石スノウ、ブレないです。
今回、とにかくマルバスの心境変化が熱いですね。マルバス内でのスノウへの印象変化が半端ない。元々、ダンタリオンにやられた時点で『ウィステリアの大切な者だから大切』という認識にはなっているとは思いますが。今回はそこに信頼が乗ってきた感じがします。
スノウがかつてマルバスに言ったこと。
妹を傷つけたら悪魔に魂を売ってでも必ず殺す。
それはマルバスに対しての言葉でしたが、そこにはスノウのウィステリアへの想いがこもっている。それを信頼したからこそ、今の現状からマルバスは『スノウはシトリを倒すつもりだ』と推理したのですよね。
ここには大きく2つ重要なポイントがありまして。
・スノウのウィステリアへの想いをマルバスが認めていること。
ウィステリアの為にならない取引をするはずがない。そうマルバスが結論づけたのは、スノウのウィステリアへの想いを認識してこそです。
・スノウの言葉を信じていること。
シトリはウィステリアに害を為すつもりでした。なにせ『妹を助けるためなら契約してくれる?』と持ちかけるぐらいです。そしてスノウはシトリに自分の身を捧げる覚悟で取引を持ちかけました。
実際に魂を売っているならば、ウィステリアに害を為すシトリを倒すつもりである。かつてスノウが自身に吐いた言葉を信じているからこそです。
つまりは…マルバスはウィステリアだけでなく、スノウに対しても信頼を持ち始めているんですよね。
たかが人間の兄妹の為に必死になる。
その自身の姿を見て、ナベリウスが厄災解臨したときの気持ちを理解したわけです。
自分の身がどうなってもいいぐらい、
大切な者達ができたということを。
大切な者はもうウィステリアだけじゃないってこと。魅せてくれますね。
世界の真実
シトリはウィステリアの記憶から作った世界だとほざいてやがりましたが、実際はそうではない。確かにそうなんですよね。ロンドンの鮮明な景色がウィステリアの記憶にあるわけがない。ずっと神父にかわれていて、その状況から抜け出した時は盲目だったんですから。
ただ気づいたきっかけがめちゃくちゃ面白かったですね。自分の顔が可愛すぎることに違和感を覚えてスノウの言葉を思い出し、そこから『スノウの視点なのでは?』と気づく流れ。面白すぎました。
実際鏡に映ったウィステリアはめちゃくちゃ可愛かったですし、テヘヘと照れてるウィステリアちゃんもめちゃくちゃ可愛かったですよ。
それにしても目が見える世界でシトリをシトリと認識できたこともヒントだったなんて…。シトリの言葉をすっかり信じて騙された私とは大違いですね。ウィステリア、賢い。単に『世界の製作者だから』的な理由で流してた私とは大違い。嘘ついたシトリは処刑されてください。
所々に騙された恨みが出ていますが、私シトリ大好きですよ。いやホントだって。
おわりに
ということで、振り返ってみるとウィステリアとマルバスの主人公二人の描写がバランス良く盛り込まれた良回でしたね。二人に注目して書けば良いので、逆に感想が膨らまずに済みました。普段はアレも書くコレも書くになっちゃいますからね…。
さて、異形のスノウと対面。これをどうするかがスノウとシトリの賭けにも関わってきそうな予感がします。
次週も楽しみです。最近毎週読めて嬉しいです。
ヒーリングっどプリキュア42話感想
42話の主題、のどかとダルイゼンに関してはたっぷりと書きました。
そして本日、答えが出る42話の放送でしたね。
前置きはもういいですね。感想に参りましょう。
パートナー
2つの夢、どちらを取るかで迷っていたちゆ。
グアイワルの策にハマったことで自己嫌悪に陥っていたひなた。
彼女たちを助けたのは、ずっと一緒にいたパートナーでした。
ペギタン、ニャトランがちゆ、ひなたを助けたように。
悩めるのどかの助けとなるのは、やはりラビリンでした。折れそうなときに仲間のプリキュアではなくパートナーが最も強い支えになるというのはとてもヒープリらしいと思います。二人でプリキュア。
ラビリンの問いかけに答える形で、のどかはその心の内を吐き出します。
さながらその姿はお医者さんと患者のよう。
さて、のどかは何を思っていたのか?
抱えていたおもい
ラビリンは最初、のどかは本当はダルイゼンを救いたかったのに自分たちのために救わない選択肢をとったのではないか?と考えていたんですよね。のどかはとても優しいから。自分の本心より他人のことを優先して行動しかねないほどに優しい。そうラビリンは考えていました。
でも、のどかが悩んでいたのは自分の本心と他者とのジレンマではなかった。
ダルイゼンの手を払った時、彼女は自分のことしか考えていませんでした。
(なんかめっちゃのどかが悪い子みたいな言い方ー!いい子です。)
ダルイゼンを助けるためには自分の身体にダルイゼンを取り込む必要があります。でもそうすれば、幼い頃やメガパーツが体内にあったときのような苦しみとまた戦わなくてはいけません。
苦しみの中でも戦って、周囲の人に助けられて。
そういった経験も『花寺のどか』を語る上で欠かせず、重要な構成要素です。
…でもだからって。あの経験が糧になったからといって。
もう一度あの苦しみを味わいたいか?と言われれば。
もう二度とあんな苦しい思いをしたくない。
したくないよ…。
そうなるのは当たり前です。
好き好んで苦しい経験をしたいと誰が思いますか?
辛かった部活の練習、受験勉強、社会人経験、闘病生活etc。
振り返ってみれば『あの経験があったから今の自分がいるんだな』と感謝することがあっても、感謝するのはそれを乗り越えた未来の自分なんですよ。今この瞬間に苦しい思いをする今の自分ではない。
もう二度とあんな苦しい思いをしたくない。
今のどかがそう思うのは至極当然。
けど、そうやって自分を優先してしまったことをのどかは気にしていたんですよね。
ダルイゼンを助けたいかというラビリンの問に対して『そうしたほうがよかったんだと思う』と語っていたことがその証。自分のことを優先して助けを求める手を振り払ったことを、非道いことをしてしまったとのどかは思っていたんですよね。
そのことに重い責任を感じているのどか。
まあぶっちゃけ超興奮しました!!!!!
自責の念に押し潰されそうで泣いちゃう子、最高です。内にどれほどの感情があるんでしょうか?その感情量が押し留められずに流れる涙。人の感情が揺れ動く姿というのは本当に心を揺さぶります。
我ながらヒドい趣味だとは思うのですが、でも仕方ないですよね。自分の気持ち大事にしろって今日のプリキュアでも言われたし。
ありがとう!ラビリンとグレース。
昔はこうじゃなかったはずなんですけどね。どうしてこうなったのやら。
守らなきゃいけないもの
以前も語りましたが、のどかがダルイゼンを助ける必要はないと私は思っています。
助けるにあたって、のどかがまた苦しい思いをしなければならないこと。
これまで散々地球を蝕んだりメガパーツ投入でのどかに苦しい思いをさせたり、のどかにダルイゼンを救う義理が全く無いこと。
回復したダルイゼンはまた地球を蝕むでしょうから、助けたら地球への被害が拡大してしまうこと。
いろんな理由がありますが、とにかく百害あって一利なしなんですよ。
…それでも、私はこう思っていました。
助けを求める相手を救うのがプリキュア。
助ける必要がない相手も助けて、
それを納得させる凄い展開になるはず。
プリキュアだからきっと助ける。そんな期待がどこかにあったんでしょう。
でもそれは期待じゃなかった。
ただの理想の押しつけでしかなかった。
ラビリン、そしてのどかが出した答えはそう示してくれました。
のどかは『助けたほうが良かったんだと思う』ということを言っていましたが、それはのどかの気持ちじゃないんですよね。例えば私がそういうスーパーウルトラCを望んだように『すべき』という話になっている。
ラビリンが求めた答えは『助けるべきだから助ける』というのどかの本心からかけ離れた答えではなく『のどかは助けたいか助けたくないか』ということ。
そして、それが守るべきもの。
のどかの気持ちと体。
本心も自分の身も犠牲にして、
ダルイゼンを助ける義理も責任もない。
私も昔似たようなことを言われたんですよね。誰かのために働く前にまず自分のことを第一に考えろって。自分を犠牲にして誰かのために頑張ったところで意味がないって。
だから本当にそのとおりだなって思います。
それを言い切るラビリンが本当に素晴らしいパートナーだなって思います。
暴走しているダルイゼンを前に『のどかのせいじゃない』と言い切ったり、本当に痛快でしたね。
のどかの答え
戦闘中、キュアグレースの中へ入ることを再び求めるダルイゼン。
でものどかの答えは決まっていましたね。凛々しかった。
ダルイゼンを助けたら、のどかはどうなるのか?
のどかは三度、苦しい思いをすることになるでしょう。
元気になったらダルイゼンはどうするのか?
再び蝕み活動をし、また地球や生物を苦しめるでしょう。
ダルイゼンを救う必要なんてない。
考えてみれば当たり前の答え。というか私もそう思っていましたし、そう書いてるし。
それでもいわゆるヒーローが『助けない』という選択をするのはとても難しいと思うんです。やはりヒーローだから助けるんじゃないか?って思いますし、それでも納得できちゃうようなウルトラCな展開を求めてしまいました。
でもそんなの理想の押しつけでした。
ヒーローだから全部救う。そういうきれいなお話ではなく。
義理も道理もないから救わない。
一見して薄情な選択、でもそれを納得できるような展開にすること。
ヒーリングっどプリキュアは凄いことをやってのけたと思います。ヒーローものとしてある意味で最も難しい話を、きちんと納得できるように展開しました。
救う際の苦しみ、救った後の想定被害。
ちゃんと作中で示しているからこそ、救わないという選択に納得が行きます。
改めて思います。
ヒーリングっどプリキュアを見れて良かった。
素晴らしい作品です。
まだ終わってないですけど。
取り込まれた者
ダルイゼンは取り込まれましたが、最後は多分ダルイゼンとして存在してるんじゃないかなって思います。
その理由は公式サイト。
キングビョーゲンはネオキングビョーゲンが追加され更新されているのに、グアイワルとダルイゼンは未だグレーカラーになっていません。
また今回、暴走したダルイゼンにファイナルヒーリングっどシャワーを打った際にダルイゼンを浄化しきれず最初の姿のダルイゼンが残りました。
キングビョーゲンも同じく、キングビョーゲンを浄化した後に取り込まれたグアイワルとダルイゼンまでは浄化しきれず残るのではないかなと思います。
そのときこそ、ダルイゼンは地球を苦しめる存在じゃなくなってるといいですね。
おわりに
救わないという展開。それを納得行く展開で見事に描ききった42話だったと思います。
そして遂にキングビョーゲンとの決戦。
どうやらアスミが自身の存在をかけてなんとかしようとする雰囲気ですが…?
いよいよ次シリーズもテレビでお披露目になりましたが、ヒープリも目が離せませんね。
ノケモノたちの夜 第67夜感想
ラストページ見て『終わりが近いのか…?』とか思ってしまいました。
時を飛ばして成長した姿っていうのは最終回間際によくあるやつですからね。
でもよく考えたら、これあくまで精神世界のことだからあんま関係なかったですわ。これが現実世界で起きたことなら『あっ…』って感じでしたが。
全く57話といい、先生も人が悪いですねえ。
勝手に勘違いしただけである。
さて、そんなこんなで参りましょう。67話感想です。
悪趣味な戦闘
現実世界ではマルバス&ナベリウスがスノウと戦闘。
ダイアナは気絶してしまったウィステリアについていますね。
…あれ???
ダイアナとナベリウスの限定解臨は??
はい、どうやら今回もお預けのようです。チクショウ…今度こそと思ったですのに。
まあ仕方ないですね。ダイアナはとても優しいので、ウィステリアが気絶したなら側について介抱するのは自然な流れ。ナベリウスの戦闘の手助けができないのも仕方ないんです。仕方ないんだ…。でもナベリウス、殺す気っていうなら解臨しろよ!!
これに関しては勝手に期待していただけなので、この辺に致しまして。
マルバスとスノウを戦わせるという、シトリの悪趣味さが出ていますね。
精神世界からの脱出条件といい、本当に意地が悪い。
精神世界でのシトリの発言を聞けば更に納得なんですけどね。
最悪の世界
シトリは幻術タイプ。某忍者漫画みたいなこと言ってたら、時間の流れが現実と違う精神世界という某瞳術みたいなことし始めて笑ってしまいましたね。
極めて現実に近い世界を作り出していますが、大きく異なる点があります。
全てがウィステリアを敵視する。
要はウィステリアに『この世界から抜け出したい』と思わせることが目的の設定なんですよね。
そして、抜け出すにはマルバスとスノウの内どちらかを選ばなくてはいけない。
選ばなかった方は死ぬという条件で。
ウィステリアにどちらかを見捨てさせる選択を強いる。シトリがこの精神世界を作り出した目的です。なんとまあ清々しくクソ野郎!!ですね。
憎きもの
何が憎いのか?
ウィステリアの問いに対してのシトリの答えに彼の感情が見えましたね。
シトリが最初にマルバスとスノウのどちらが大事か?と問うたとき、ウィステリアはその答えをシトリにはっきりとは返しませんでした。どちらもかけがえのない存在、そしてその気持ちは自身がわかっていればいい。素晴らしい答えだったと思います。
どちらも大切。その答えを否定したい。
だからウィステリアに否定させるんですね。
マルバスとスノウ。
どちらかを選ばせることで優劣をつけさせて。
やはり十三災と契約者の関係が気に入らないから否定したいのでしょうか。
そしてそれには『思い出だってあっという間にゴミになる』という彼の言葉も関わっているのかもしれません。
時の流れの中で他の十三災は新たな契約者を見つけました。
シトリの記憶に色濃く残っているかつての主のことなんて忘れたかのように、強い絆で結ばれた契約者を持っている。特にダンタリオンは『昔のこと覚えてる?』と聞かれたときに『喪失の痛みは普通ならば時間が解決する』と、昔にこだわるシトリをある意味で否定していますからね。
あの素晴らしい主を忘れて、
今の契約者と絆を結んでいる。
それも気に食わないのかもしれませんね。
気高き少女
そんなシトリの負の感情で作られた精神世界でも、ウィステリアは逞しく生きています。死んだら一からリスタート、世界のすべてが彼女の敵。そんなクソみたいな世界でも、大人になるまで生き延びたようです。
なんとまあ素晴らしき強さでしょうか。タフすぎますね。
ただ、当然なんですよ。シトリがミスを犯していますからね。
この世界、ウィステリアの記憶を元に作られています。
ということは当然スノウがいるし、恐らくマルバスもいる。
であれば、ウィステリアは会いに行くに決まっていますよね。二人に会うまでへこたれるわけがない。
そして、それこそがこの精神世界を打ち破る鍵だと言えます。
ウィステリアの記憶の中の彼らが
ウィステリアに敵意を向けるでしょうか?
万が一向けたとして。
ウィステリアの彼らへの想いが変わるでしょうか?
たとえ精神世界のスノウやマルバスがウィステリアに敵意を向けてきたとしても、それでもウィステリアにとって彼らが大切であることには変わりが無いと思うんですよね。
どんな形であれ、ウィステリアはシトリの悪意に負けないと思います。
…しかしこれ、どういう展開が来るにしても次週泣きそうですね。
おわりに
ソル団長はイベルタが団員たちを残してくれたことに思いを馳せていました。1シーンだけでもなかなか心を震わせてくれませね。ジーンとなる。
一方でルーサーとダンタリオンはどうなったんでしょうね?爆発の衝撃からダンタリオンが庇ったとしても、酸素が燃え尽きれば流石にやばいのではと思うのですが。
この長編もそろそろ大詰めでしょうか。
スノウの賭け内容も気になりますし、次週も楽しみですね。
おまけ
この話が更新される直前にシトリについて考察した記事もあります。
よろしければぜひあわせてどうぞ。
ノケモノたちの夜のシトリについて
私もまさかこの作品のキャラで最初の個別記事が彼になるとは思ってませんでした。
ただ次話以降いよいよシトリが本格的に戦闘するでしょうから、ロンドン対魔戦線編の今後の考察も絡めてシトリについて整理しておこうかなと思った次第です。
キャラとしても感情が非常に濃く魅力的だと思いますので、ウィステリア達からすれば厄介な存在ではありますが私は非常に好きなキャラです。
ということで、行きますよ。
シトリとはどういう悪魔か
プロフィール
湖水地方の湖でずっと眠っている、崩国の十三災の一柱ですね。
得意とするのは精神に作用する気体の生成。特定の領域を人間の認識から阻害できる霧の香炉、低級悪魔を呼び寄せる誘いの香炉など気体による香りを利用して様々なことができるようですね。シトリは幻術タイプですね。
上記のことは彼のプロフィールみたいなものです。
その内に秘めた思いを解き明かしていこうと思います。
大切に想うもの
シトリにとって最も大切なものは、かつて十三災を束ねていた主でしょう。その主は限定解臨を使えたようですが、ウィステリアが同様に限定解臨した際に『殺してやる』と息巻いています。怖っ。
恐らくは…シトリはかつての主に対して強い思い入れがあり、特別な存在なんですよね。その主『しか』使えなかった限定解臨をウィステリアが使ったことで、主の特別感が揺らいでしまったからなんですよね。
あの技は憧れのあの人しか使えなかったのに!!という感じですか。
ただのめんどくさい厄介オタクですね。
ダンタリオンが『喪失の痛みは普通なら時間が解決する』と言っていたところを見ると、かつての主は既に亡くなっているのでしょう。悪魔と契約していたということは人間でしょうから、まあ当たり前の話。
既に故人である主に対して並々ならぬ感情があるシトリですが、彼が滅多なことでは浮上せず湖で寝ているという情報を踏まえれば腑に落ちます。
シトリは起きて過ごした時間が他の十三災に対して少ないんですね。
だからかつての主を失った悲しみや喪失感がまだ色濃く残っている。他の十三災が何百年という時の中で各々整理をつけている一方、シトリは何百年の殆どを寝て過ごしていたのでしょうね。
もっと言えば、長く生きることに早々に倦んでしまったのも『主が死んだから』という可能性がありますよね。主がいないこの世界でずっと生きていて何になるのか?そんな思考になったのかもしれない。
このように、描写からシトリの主に対する強い感情が読み取れると思います。
この主に対する強い想い。
そしてそれが何百年経っても残っている理由。
ここは彼を語る上で外せない要素の一つでしょうね。
今の彼と世界
目覚めたシトリが今思うことは45話で濃く描かれていたように思います。
起きてから、なんだかずっと、
焦りのようなものを感じ続けている。
45話でシトリはこんなことを思っていました。
それは人々の技術の進歩やそれにより悪魔の存在が希薄になったことで、悪魔が過去のものとなってきている『世界』に対しての感情も関係しているのでしょうが。
もっと強い感情は契約者に向けられていましたね。
他の十三災のマルバス、ナベリウス、ダンタリオンはそれぞれ契約者を持っています。先程も述べたように、ウィステリアが限定解臨を見せた時は強い怒りをむき出しにしていました。
他にもあります。ダンタリオンが『私はたまたまルーサーという逸材を見つけたから契約しただけ』と『別に無理して探さなくてもいいだろう』という意と同時に『ルーサーすごいだろー』という自身の契約者の自慢(とシトリは捉えたのでしょうか)に対して『苛立ち』を感じていました。
シトリが感じた苛立ち。彼が主への強い想いを未だ抱いていることと無関係でないと思います。
他の十三災は既に主に代わる契約者を見つけています。シトリが主に対して強い想いを抱いているように、他の十三災は今の契約者に各々強い想いを持っています。
けど自分は今でも主が一番。無意識下で感じているでしょう。
自分だけ進めていないことを。
それがシトリが感じた『おいていかれたような気持ち』なんだと思います。もっといえば、自分にはないものを持っているマルバスたちに嫉妬しているのかもしれません。
契約者たちは悪魔という人々に忘れ去られたノケモノと出会っており、契約者と出会ったことで『悪魔と契約者』という単位においてはノケモノではなくなっていると思います。
でも、シトリは未だにノケモノなんですよね。世界から取り残されたまま。
つまり真のボッチ。
それも彼の主に対する強い感情に起因しているのだと思います。
世界に追いつくために
そして、だからこそスノウを洗脳し契約者にしたんですよね。
洗脳により作り出した契約者は、たとえ限定解臨ができたとしても『絆』があるわけではありません。あくまで洗脳で絆があると思い込まされているだけ。いわば偽物ですよ。
そんな偽物による限定解臨でマルバスたちを葬ることで、マルバスやナベリウスが持ってる絆が無価値であると証明しようとしているんですよね。自らが嫉妬した十三災たちと契約者の絆を幻想だと否定すべく、このような手段を取るのでしょう。
…いや、やってること幼いな!!!!
というのが正直な気持ち。ただそれもほとんど眠っていて起きている時間が短いため人生(悪魔生?)経験が短いが故なんじゃないかなと思います。普通は時の流れとともに成熟していく精神ですが、彼の精神はずっと眠ったままでしたからね。
…ただね、シトリもどこかでは絆がある契約者がほしいなと思っていると思うんですよ。最初にウィステリアに出会った時、マルバスとの関係に興味を示していましたし。嫉妬とは羨むからこそ起きる感情ですからね。
十三災は今の世界でも楽しく生きています。
それは今の契約者との間に強い絆があるから。
同じように、今の世界で楽しく生きたい。
そのように変わりたい。
そんな気持ちがあると思います。
彼の服装が現代の装いに変わっているのもそんな気持ちの現れじゃないでしょうか。
だけどちょっと屈折してしまって、十三災が持つ絆をぶっ壊したいとなっているのが今の彼なんじゃないですかね。
今の世界で楽しく生きたいという感情は『世界においていかれたくない』に歪んでいる。そんな気がします。
おわりに
ということで色々考えてみたことをまとめてみました。答えはもうじきわかりますね。
結局の所、主に対する強い感情がすべての要因でないかなと。そこから派生して色々な行動が出てくるのがとても面白いと思います。強い感情が故に行動するキャラクターは大好きですよ。
本当は洗脳スノウが彼とどのような契約をしたかも書きたかったのですが、シトリだけで膨らみすぎたためやめました。1巻でマルバスに『ウィスが傷付いたらテメエを殺す。悪魔に魂を売ってても。』とかモロフラグになりそうですよね。
改めて読み返すと、今後回収されそうな描写というか仕込みに変わりそうなポイントがたくさんあるなあと思った次第でした。
これからも楽しく見ていきます。
【ヒープリ考察】花寺のどかとダルイゼンについてパート2【42話に向けて】
のどかとダルイゼンについての考察、パート2です。
前回記事はこちら。28話の前に、二人の関係性について予想した記事ですね。
今回は42話の前に、この二人の結末がどうなるのか?という点について予想をしていきたいと思います。
ちなみに41話の感想でも同じような話をしていたりします。お時間あれば是非。
ではいっくよー。
二人の関係
まずは二人の関係についておさらいしておきましょう。
端的に言えばダルイゼンはのどかから生まれたんですが、めちゃくちゃ語弊があるし誤解を招きかねないのできっちりしておきましょう。
幼いのどかにメガビョーゲンの種が寄生。
これによりのどかはずっと原因不明の病になり入院していました。
そしてキングビョーゲンの呼びかけに応え、メガビョーゲンの種はのどかの外に出た。
のどかに寄生して育った種が、ダルイゼンとなった。
ということ。のどかが意図して生み出したわけではなく、あくまでメガビョーゲンの種がのどかに寄生して育ったというだけです。
しかしこの件を知ってから、のどかはダルイゼンの蝕み行為に対して強く意識を向けるようになりましたね。一時の執念じみたものはなくなったものの、シンドイーネやグアイワルに対する態度とダルイゼンに対する態度は違うように見えます。それはダルイゼンがキュアグレースに向ける視線が他のプリキュアに向けるそれと違うのと同じ。
二人には確かに因縁が存在する。そう思います。
問われたもの
そして41話において、救いを求めてきたダルイゼンの手をのどかは振り払いました。41話の感想でも書きましたが、これまでのダルイゼンの行動を考えればのどかが助ける義理はないと言えます。
地球への蝕み行為は勿論のこと、のどかはダルイゼンにメガパーツを投入されたことで幼少期と同じ苦しみを味わいました。ダルイゼンの提案どおりに彼を助ければ、のどかはまた同じ苦しみを味わいます。
彼を助けたとして、彼が改心して蝕み行為をやめるか?全く保証がありません。キングビョーゲンから逃げてきて別陣営になっているとはいえ、彼の種族がビョーゲンズであることに変わりはない。自分が生きやすい世界にするために地球を蝕むことは十分考えられます。これはもう種族的な問題なんですよね。
ただ、ダルイゼンは恐ろしい矛盾をのどかに叩きつけてきました。
かつてのどかは自分が生きやすい世界にするためにダルイゼンが地球を蝕む行為に対して『自分たちさえ良ければいいの?』と問いました。
では、のどかはどうでしょう?
ちょっと歪な見方をすれば、自分が苦しみたくないから目の前の救える命を見捨てたとも捉えられるわけです。
無論、総合的に見ればダルイゼンを救う道理などまったくないわけですが。
それでも。敵の侵略行為を否定したその言葉が、自身に跳ね返ってきている。
自分たちの環境を脅かすであろう悪を救うのか?
自分を優先して命を切り捨てるのはどうなのか?
のどかがダルイゼンに対してどういう行動に出るかは、とても難しい問題への答えになるわけです。
決着はどうなるか?
じゃあ実際、二人はどういう結末を迎えるのか。
というか迎えるべきなのか?という話ですね。
単にダルイゼンを助けたら解決する話でもないんですよね。彼を助ければ地球を蝕んでいくかもしれないんですから。
かといって『危険だから浄化するね!仕方ないよね!コイツが今までしてきたことを考えれば当然だよ!』とあっさり浄化するのも、それはそれでなんだかなーという気持ちになります。ヒープリはところどころ物凄くドライな結論を出す作品ではあるのですが、それでもこれはいくらなんでも現実的すぎなんですよね。
浄化するしかないから覚悟を決める。
少年漫画の主人公が取ってきたような覚悟ある選択。重みがある選択。
それはそれで素晴らしくて好きなのですが。
プリキュアが取る選択じゃないんですよ。
敵の命だけでなく心も救ってきた『プリキュア』が取る選択じゃない。
だからきっと、のどかはダルイゼンを助けると思います。
暴走した彼をただ浄化するのではなく、助けようとするんじゃないかなって思います。
…あれこれ言ったんですけど、ダルイゼンの行動が変わる余地はあるんですよね。
ビョーゲンズは蝕んだ環境のほうが『生きやすい』であって『生きられない』ではない。現状の地球でも生きていけます。更にテラビョーゲンは自身に直接地球を蝕む力はない。存在しているだけで害になるということもないわけです。
地球を蝕むビョーゲンズは浄化する。
でも…。
ただ一個人として生きたいと願うダルイゼンは助ける。
そんな落としどころなら、どうでしょうか?
…まあそうやってダルイゼンを助けても、最期はキングビョーゲンに取り込まれそうな気はするんですけどね。無粋なことを言ってしまいますが。
おわりに
とにかく難しい問題に挑もうとしているヒーリングっどプリキュア。
のどかが出す答えが作品としての答え。見届けたいと思います。
願わくば、その答えが納得の行く素晴らしいものでありますように。
1/29追記
答えが出ましたね。
予想とは違いましたが、素晴らしかったと思います。
ヒーリングっどプリキュア41話感想
もうなんか、色々衝撃でしたね。
もはや何も言うまい。感想行きましょう。
復活の王
サブタイトルからも予想はできましたし、そもそも『ホンマに消えたんか?』疑惑が尽きなかったキングビョーゲンですがやっぱり生きてましたね。そして、その策は智将よりも狡猾。
プリキュアたちが浄化したのは、キングビョーゲンの一部でした。
ですがグアイワルはキングビョーゲンが消えたと思い込んだ。
故にトップに立つべく、大量のメガパーツをぶち込み進化した。
それこそがキングビョーゲンの狙いだったんですよね。シンドイーネが進化したのを見たときから、地球を蝕んで力を蓄えるよりも『進化した手下』を取り込んだほうが復活が楽なのでは?と考えていたわけです。
だから、グアイワルの進化を促すために『自身の一部』を浄化させ『倒されたフリをした』わけですよ。彼の野望、裏切りの野心を見抜いた上で。狡猾にも程がある。
40話の感想でこんなことを書いていたのですが。
>キングビョーゲンが居なくなりトップの椅子が空いたことでそれを狙うべく自己強化を行ったので、キングビョーゲンを倒したことはグアイワルが自己強化を起こした理由になる。
キングビョーゲンも全く同じことを考えていたわけですね。
実は私キングビョーゲンだったのか…?
31話ラストでキングビョーゲンが意味深に笑っていましたがその理由がこの計画故なんですよね。
全くもって、恐ろしいです。
キングビョーゲンの策も。
そして、ここまで用意周到に話を構成してきたことも。
…しかしキングビョーゲンの姿、とても誰かに似ていますね。後述します。
戦闘
お話自体も面白かったですが、
テラビョーゲンとプリキュアたちの格闘戦は迫力があってよかったですし。
ギガビョーゲン対プリキュアも動きの魅せ方がとても良かったですね。伸ばした腕を駆けるフォンテーヌ、好き。
そして、エレメント連打でスキを作ってからのアメイジングお手当という流れがとても美しかったです。
けど大量のメガビョーゲンをあっさり各個撃破したのはちょっと物足りなかったですね。まあ一番魅せたいところがそこじゃないでしょうし、プリキュアたちも強くなったということで。
親
3話続けてのエピソードになりましたが、そういえば出かける途中にビョーゲンキングダムに突入したので1日内のエピソードなんですよね。だからすっかり夜になっちゃった。
遅れてきた子どもたちを心配するそれぞれの親。連絡なしだったことをちゃんと叱ってから心配してたことを伝えるちゆママ、ひなたパパ。ようやくのどかを見つけて無事であったことがわかったので、思わず抱きしめてしまうのどかママ。
冷静な正しい対応と、感情があふれる行動。どちらも見せてくれてお腹いっぱいです。
その中でも、私はのどか両親の反応が好きですね。感情が溢れてしまった思わずの行動が好きです。のどか両親の感情が心配に寄りまくってる気持ちがわかっちゃいますしね。
女王と王
さて、復活したキングビョーゲンの姿なんですが。
どう見ても闇テアティーヌです。本当にありがとうございました。
いやね、4足歩行でマント含めた立ち方(座り方?)といい、髪の流れの感じといい似通っていると思うんですよね。角取ったら犬に見えますし。
二体の姿が似てるのには意味があると思います。
地球をお手当するヒーリングアニマル。
地球を蝕むビョーゲンズ。
なんとなくですが私はある日突然ビョーゲンズが先に生まれて、ビョーゲンズの蝕みに対抗するために地球がヒーリングアニマルを生み出したんじゃないかって思ったんですね。
※このあたり、過去に述べられてたような気がするんですがちょっと覚えてないのです。本当にすいません。
対となる存在であるが故に、似通った姿なんじゃないかなーって思います。
…二対の二体。
その生命、救うべきか
グアイワルが取り込まれた時のダルイゼンの反応はとても印象的でしたね。キングビョーゲンが手下、そしてダルイゼンの同族であるグアイワルを取り込んだのがダルイゼンにとっては衝撃的だったのでしょう。自分の存在が消えるかもしれませんから。
ダルイゼンは『俺は俺だ』という発言からもわかるように、気だるげながらも自分をきちんと持っているタイプなんですよね。よく寝てるのも、ただ自分のやりたいようにやっているだけ。適当に生きているわけではないんです。
そんな彼だからこそ、キングビョーゲンに取り込まれて自我がなくなってしまうことだけは絶対に受け入れられなかったはずです。だから取り込まれそうになったときに逃げ出したんですよね。このあたりもちゃんとダルイゼンのキャラ付けが立ってて好きです。
そして、傷つきながら逃げ出したダルイゼン。
キングビョーゲンに見つからずに傷を癒やすために、宿主であったグレースの体に入ろうとします。
まさに藁をもすがる思いでダルイゼンは助けを求めてきたわけですが…。
その手をグレース…のどかは払ってしまいました。
のどかの行動は当たり前だと思います。
この際、断言しておきますが。
ダルイゼンを助ける義理はのどかにはありません。
ダルイゼンが自身の中にいたからのどかは幼少期に苦しんでいたわけです。実際はダルイゼンの意志によるものではないので除外したとしても、のどかにメガパーツを埋め込んだことそしてビョーゲンズとして地球を蝕んでいることは揺るぎない事実。
彼を自身の中に取り込めば、のどかは三度苦しむことになるでしょう。
そこまでして彼を救ったとして、その先どうなるのか。ダルイゼンがビョーゲンズで有ることに変わりはありません。であれば治った後、再び地球を蝕み始めるかもしれないですよね。
ダルイゼンを助ける道理はないと、私は思います。
…ただ、それでも。
今回のどかがしたことは、助けを求める命を見捨てたことになるんですよね。ダルイゼンとのこれまでのあれこれを一切除外した場合はそういう見方になってしまいます。
無論、総合的に見ればダルイゼンを助ける道理はないと思いますし救わなかったことをのどかが気に病む必要もないと思います。
それでも、それを気にするのが花寺のどかなんですよね。
地球に害をもたらす存在でも、その命を助けるのか?
一度悩んだ以上は答えを出さなくちゃいけない。
物語で提示した以上は、それが物語としての責務だと思います。
のどかもヒープリも非常に困難な問題に立ち向かうようです。
その答えに期待します。
…それにしてもこれ。もしかしたら『犯罪者の命を救うべきか?』ということも絡めているのかもしれませんね。
おわりに
のどかとダルイゼン、二人の因縁にも遂に次回決着でしょうか。
ダルイゼンはメガパーツ投入による強化で無理やり回復しようとするものの、傷付いた体ではメガパーツに負けてしまいあのような姿になってしまったんですかね。
これまでペギタンやニャトランがパートナーを励ましたのと同様に、ラビリンがのどかの助けになるのだと思います。
その果てに出すのどかの、そしてヒーリングっどプリキュアの答えを。
来週、楽しみにしています。
1/31追記
答えとなった42話の感想です。
おまけ
なんとなく、opの立ち位置がそのまま消滅の順番な気がしますね グアイワル→ダルイゼン→シンドイーネ、か バテテモーダも一番前だった気がしますし #precure
— べぎ☆♡ (@begirama_5ju) November 28, 2020
次回ダルイゼンが消滅しそうですし、これあたりそうだなー!!!
…って思ったんですけど。公式ページ見たらちょっと気になることになってまして。
浄化されたバテテモーダ、ネブソック、ケダリーは灰色。
キングビョーゲンの姿は今話verに変化している。
にもかかわらず、グアイワルは灰色になっていない。
これは…もしかして最期復活するんですか??まさかね…。