ノケモノたちの夜 第68夜感想
前回、67話の感想で
ウィスの記憶から世界作るとかシトリくんミスにも程があるwww
的なことを言っていましたが。
ミスったのは私でしたね。
騙しやがってシトリの野郎…許さねえ…!!!!!
しかしまあ流石の作り込みだなあと改めて感服しました。
騙したシトリは許しません!!!!!
そういうわけでシトリにすべての責任を負わせながら感想参りましょう。
ちなみにシトリは大好きですよ。
大切な者"達"
スノウの取引の詳細はまだわかりませんが、少なくとも『ウィステリアの身の安全を確保』する要項は盛り込んでいるようですね。流石スノウ、ブレないです。
今回、とにかくマルバスの心境変化が熱いですね。マルバス内でのスノウへの印象変化が半端ない。元々、ダンタリオンにやられた時点で『ウィステリアの大切な者だから大切』という認識にはなっているとは思いますが。今回はそこに信頼が乗ってきた感じがします。
スノウがかつてマルバスに言ったこと。
妹を傷つけたら悪魔に魂を売ってでも必ず殺す。
それはマルバスに対しての言葉でしたが、そこにはスノウのウィステリアへの想いがこもっている。それを信頼したからこそ、今の現状からマルバスは『スノウはシトリを倒すつもりだ』と推理したのですよね。
ここには大きく2つ重要なポイントがありまして。
・スノウのウィステリアへの想いをマルバスが認めていること。
ウィステリアの為にならない取引をするはずがない。そうマルバスが結論づけたのは、スノウのウィステリアへの想いを認識してこそです。
・スノウの言葉を信じていること。
シトリはウィステリアに害を為すつもりでした。なにせ『妹を助けるためなら契約してくれる?』と持ちかけるぐらいです。そしてスノウはシトリに自分の身を捧げる覚悟で取引を持ちかけました。
実際に魂を売っているならば、ウィステリアに害を為すシトリを倒すつもりである。かつてスノウが自身に吐いた言葉を信じているからこそです。
つまりは…マルバスはウィステリアだけでなく、スノウに対しても信頼を持ち始めているんですよね。
たかが人間の兄妹の為に必死になる。
その自身の姿を見て、ナベリウスが厄災解臨したときの気持ちを理解したわけです。
自分の身がどうなってもいいぐらい、
大切な者達ができたということを。
大切な者はもうウィステリアだけじゃないってこと。魅せてくれますね。
世界の真実
シトリはウィステリアの記憶から作った世界だとほざいてやがりましたが、実際はそうではない。確かにそうなんですよね。ロンドンの鮮明な景色がウィステリアの記憶にあるわけがない。ずっと神父にかわれていて、その状況から抜け出した時は盲目だったんですから。
ただ気づいたきっかけがめちゃくちゃ面白かったですね。自分の顔が可愛すぎることに違和感を覚えてスノウの言葉を思い出し、そこから『スノウの視点なのでは?』と気づく流れ。面白すぎました。
実際鏡に映ったウィステリアはめちゃくちゃ可愛かったですし、テヘヘと照れてるウィステリアちゃんもめちゃくちゃ可愛かったですよ。
それにしても目が見える世界でシトリをシトリと認識できたこともヒントだったなんて…。シトリの言葉をすっかり信じて騙された私とは大違いですね。ウィステリア、賢い。単に『世界の製作者だから』的な理由で流してた私とは大違い。嘘ついたシトリは処刑されてください。
所々に騙された恨みが出ていますが、私シトリ大好きですよ。いやホントだって。
おわりに
ということで、振り返ってみるとウィステリアとマルバスの主人公二人の描写がバランス良く盛り込まれた良回でしたね。二人に注目して書けば良いので、逆に感想が膨らまずに済みました。普段はアレも書くコレも書くになっちゃいますからね…。
さて、異形のスノウと対面。これをどうするかがスノウとシトリの賭けにも関わってきそうな予感がします。
次週も楽しみです。最近毎週読めて嬉しいです。