べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

トロピカルージュプリキュア34話感想

ダイジェスト映像が32話のものになっていて笑いました。カオス回をなかったことにするんじゃない!!まあ本編は32話→34話っていうことなんでしょうね。33話はあくまでギャグとして割り切ってねという意図を感じます。肉体と魂論的にはありがたい。

 

OPは映画宣伝も入っていて、映画への想いも溢れるのですが。

 

それは一旦置いておいて、34話の感想です。

 

 

 

 

未来にやりたいこと

 

大人になったら何になる?というテーマでビデオを撮る。中学1年生の2学期にこれをするってのがちょっと面白いですね。3年生じゃなくてあえて1年生っていうのが面白い。まだ子供心を残した自由な気持ちが聞けそうですね。

 

さて、この課題に苦戦してるのはまなつ。今を大事に考えるまなつにとって、先のことを考えるというのは苦手分野。今の時点では『あれもしたい』『これもしたい』『もっと色んなことをしたい』『もっともっと色んなことをしたい』と一つに決めきれない様子。

 

大人になったとき、つまるところ未来の自分がどうなってるかわからない。確かにそうだなあと思います。例えばさんごは今の状況から将来は家のコスメショップで働くのかな?と漠然と考えていますが、面白そうな仕事が色々あることを知ったさんごが将来同じ気持ちかはわかりません。

 

未来の自分の姿、まなつは決めることができるのでしょうか?

 

 

未来を迎えた人たち

 

わからないことは人に聞いてみよう!

 

ということで、まなつの両親に突撃インタビュー。既に大人になって働いてる二人ですが、今の姿は過去の二人が想像していた夢のとおりなのでしょうか?

 

お父さんはテレビで見た消防車がかっこいいと思ってなりたかった模様。子供らしい夢だなあと思いますね、次がパトカーなのも草。その次も海賊ですからね、衝動のまま生きてるなあという感じ。

 

お母さんは最初バレリーナ。そこから獣医さんの姿に憧れ、次はネイリスト。お父さんほどではないですが、結構変化していってます。

 

今はお父さんはスクーバ、お母さんは水族館と思い子供の頃に描いた未来図とは違う職業についています。でも今やってることは『今』やりたいことであることには間違いない。とにかく自分のやりたいことを重視して生きている二人、その姿はとても生き生きしていてあすかの目にはかっこよく見えたようです。

 

二人の今は、子どもたちにとっては未来。

未来を楽しく生きている大人たちを見て、テニスや部誌とそれぞれ自分自身と向き合うあすかとみのりの描写が非常に印象的でした。未来、これからのトロプリのお話を予感させる。やっぱりこれ個人回があと1回ずつぐらいあるな…とか思います。

 

それにしても、まなつのお父さん見てたら『まなつのお父さんだなあ』って思いますね。この親にしてこの子あり、親子だなあって思います。

 

 

今を大事に思う人たち

 

まなつは今を一番大事にしていますが、エルダもそうです。

19話でも絡んでいたこの二人は『今』を軸に対比されているように思います。

 

遊んだりお菓子を食べたり、今エルダが楽しいと思っていることは子供という立場故だと考えている。だからこそ今のままいたい→大人になんてなりたくないと、変化を許容できずにいます。やはり大人になることを後回しにしているのか…?

 

大人になったら楽しくない、大人になったらお菓子を食べたり遊んだりできない。そう考えるエルダの言葉に対し、まなつは真摯に向き合っていたと思います。エルダが大人になりたくないのは不安故です。それに対して大人になっても輝いて生きている自分の両親の姿、大人になってもやりたいことをやればいいと伝えることはベストなアンサーだったと思います。

 

今が大事。二人はその点で同じ。

違うのは未来に対して抱いている想い。

 

今のまま居られないから未来に対してマイナスイメージを持つエルダに対し、未来に無限の可能性を感じ希望を持っているまなつ。ここだけは決定的に違うんですよね。

 

そんなまなつの大人になったらやりたいことが大人になったときの自分が一番なりたいものになるというのは、今を大事にする彼女らしい答えで良いオチだなあと思います。未来においてのを大事にしているんですよね。ちょっと屁理屈っぽくてズルくないか?とか言っちゃダメです。

 

 

…それにしても。『勝手に大人になってエルダのことを置いてっちゃうんだ』という言葉には事情を感じますね。彼女があとまわしの魔女の屋敷に身を置く理由の一つが見えたような気がします。お友達が戦隊モノとかから卒業していったのかな…。

 

 

変わらないもの

 

なりたいものは変わっても、どうありたいかはきっと変わらない。さんごの『たくさんの可愛いものに囲まれていたい』という答えは、彼女の根っこの部分は変わらないんだなあと思ってこれもまた良いと思います。

 

一方で最初から全くぶれないのは我らがローラ。ラストに至るまで女王になるという夢は一貫しています。これ周りからは『可愛い子どもの夢だなあ』とか思われてるんですかね。

 

…さて、ローラの女王になる夢は変わりません。

いずれグランオーシャンに戻ることになります。

 

 

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出典 トロピカルージュプリキュア34話

 

いずれ。

その言葉にいずれ訪れるローラとの別れを感じ取ったまなつの表情の変化が凄いですね。絵だけで彼女の心情がわかります。ローラが夢を叶えるためにはグランオーシャンに戻る必要があり、別れは避けられません。やはりその切なさを描くエピソードは来るのかなあと予感した場面でした。

 

 

…とか思っていたら。

大人になってやりたいことに『どんな女王様になったとしても、ずっと友達でいること』を追加してきたことにこの作品への無限の信頼を感じました。読み取ったことに作品らしい明るさを持った答えで返してくれる。これだから見るのやめられないんですよね。

 

おわりに

 

エルダの家出を心配するチョンギーレとヌメリーがなんか両親みたいだなとか思ったり、エルダが帰りやすくするためにタンス貯金のやる気パワーをあげるヌメリーだったり。敵側もなんかほっこりする描写が多かったですね。巨悪はバトラーのみか…。

 

来週は可愛い可愛い仮装回。楽しみですね。

 

 

おまけ:まなロラ

 

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出典 トロピカルージュプリキュア34話

 

私にだけは教えてよとまなつに迫るローラ。いちゃつくんじゃない。

今週のまなロラでした。