デリシャスパーティプリキュア2話感想
解散回というより、結成回。
二人が真の仲間になるお話だったように思います。
そんな2話の感想です。
巻き込みたくない
プリキュアである前に、一人の少女である。
作品終盤で『日常を守る』という形でクローズアップされることが多い要素がかなり序盤で顔を出してきたように思います。
それは戦闘シーンでも描かれていたように思います。
いくらプリキュアになったといえ元は一人の少女。少女にプリキュアパワーが上乗せされただけで、実態は素人なんですよね。なので『爆弾にパンチ』や『ただ敵に突っ込む』という戦闘初心者の動きをしてしまう。
近衛隊長が存在することから、恐らく軍隊的なものも存在するであろうクッキングダム。軍隊的な要素が作中に存在するため、この『戦いの素人』という要素は妙に色濃く描写が目立つように思います。というか歴代がいきなり戦えすぎ、あの子らなんなん?前世は傭兵?
ゆいが調子よく『どーんと任せて』と言う一方で、ローズマリーの脳裏によぎったのはウバウゾーに掴まれたゆいの姿。『昨日だって』の言葉を引き金にこのシーンが蘇るのは自然で丁寧な流れ。
レシピボンもレシピッピもクッキングダムの問題です。
大事なことは、ローズマリーはあくまでレシピボン捜索隊隊長で目的は『レシピボンを取り戻すこと』です。決して『伝説の戦士プリキュアを見つける』ことではありません。
つまるところ、いくらプリキュアになったとはいえゆいは部外者であり、そんな娘を自分たちの問題に関わらせ戦わせるなんて許容できないのです。
戦いは甘いものじゃない。
異世界の子供にちょっとしたお手伝いの感覚で参加させる事柄ではない。このあたりにローズマリーの人柄が見えますし、やはりとても好きだなあとなります。本当にしっかりした大人の人だ。
戦う理由
覚悟が決まってる相手なら、部外者だから子供だからという理由で排除するのは逆に失礼というもの。目の前の娘は確かに少女ですが、心の強さを持ち大切なもののために戦う意志を持った娘です。
この世で最も強いのは誰かのために頑張る心。
国に仕え、王に仕えるローズマリーにとってその言葉は響くものがあったように思います。今自分が異世界で頑張っているのも、クッキングダムだったりお料理を食べる誰かのためだったりするわけですから。
ゆいは確かに普通の少女ですが、誰かのために頑張ることができ途中で障害にぶつかっても諦めない強さがあります。子猫にそっぽ向かれても諦めずに挑み続け、最後には打ち解けご飯も食べてもらえたのでしょう。
そんなゆいが『諦めない』ということは、言葉の重みが違います。
目の前の普通の少女が言霊に乗せたものの重さ、その意志の強さをローズマリーも感じ取ったのでしょう。大袈裟に言うなら、ローズマリーの中でのゆいが『異世界の子供』から『戦友』になったというところでしょうか。一緒に戦うに値する強さの持ち主。
彼女は決して軽い気持ちで戦いに参加してるわけではないってことですよね。
ここで本当の意味で二人が仲間になった気がします。
拓海の謎
さて、タキシード仮面(仮名)の中身の有力候補の拓海ですが。どうもタキシード仮面自体はローズマリーが知ってるっぽいんですよね。ローズマリーが拓海に『どこかで会ったかしら?』と言ってましたが、仮に会ったことがあるなら間違いなくタキシード仮面(仮名)時のことだと思います。
その場合、問題は『拓海はなにもの?』ってことです。品田家はクッキングダムが故郷なのか、はたまた彼の父親がクッキングダム出身でこちらの世界で結婚しそれ故に拓海が関係者なのか。
ここも今後注目ですね。師匠つながりの線が濃いかなと今は思ってます。
でもその割にはレシピッピとか見えんしなあ。よくわからんですね。
おわりに
ミリタリー要素まではいかないですが、近衛隊長というワンワードから国と軍隊が想像でき、そして戦う者の覚悟など好みの要素が出てきて非常に面白かったです。クッキングダム、名前のわかりやすさと裏腹に実はめちゃくちゃハードでしっかりした設定がお有りのようです。
次回はいよいよここねがプリキュアに、なるわけではなくまずパムパムがお目覚め。随分じっくりやりますね。4話以降に二人目というのはちょっと新鮮なペース。
とりあえず来週も楽しみます。