トロピカルージュプリキュア36話感想
意味深な描写だらけの2話構成、前編。
本筋にサクッと触れてから大量の意味深描写に触れていきたいと思います。
オペレーション・グランオーシャン
遂に出てきた海のリング、やはり大地のリングの対になる海のリングはあるんだなあと思っていました。そして視聴者と違いバトラーは確定情報としてそれを認知している。それを奪うための作戦が今回の敵方の動きなわけですが…。
・まずプリキュアをグランオーシャンに呼び出す。
・そのために住人たちの幻を作り女王を捕らえ、ヌメリーが女王を演じる。
・グランオーシャンでプリキュアを追い詰め、その思いに海のリングを反応させる。
…と、プリキュアのピンチにパワーアップアイテムが反応するという我々視聴者にある定説すら利用するバトラーの策が非常に狡猾でした。
女王が偽物ということは、くるるんが撫でられるのを求めていたのにガン無視していたりとグランオーシャン到着直後から伏線がありましたね。大地のリングのことを知っているのもその一つかもしれません、なんで知ってるんですかね?見てたんすか?
超ゼッタイヤラネーダも生物ベースで異常に強い。
パワーアップアイテムを得る前の大ピンチ、乗り越えるために頑張ってほしい。
数々の伏線
で、まあ本筋自体もなかなか不安になってしまう展開なんですが。本編中の描写あれこれがまた意味深で不穏なんですよねえ。触れていきます。
その記憶は誰のもの?
まずは冒頭、まなつの夢。あとまわしの魔女と戦う誰かの視点、まず間違いなく戦っているのは伝説のプリキュアでしょう。何故か泣いています。これはやはり『あとまわしの魔女になってしまった魔女を救って』という彼女の言葉が関係しているのでしょう。あとまわしの魔女がまだ魔女であったときに、伝説のプリキュアと浅からぬ関係であったことは間違いなさそうです。
この夢をまなつが見ているというのは非常に気になるポイント。以前も伝説のプリキュアと触れ合ったのはまなつでした。プリキュアであるということと、人魚ローラではなくまなつと繋がっているという点を踏まえると伝説のプリキュアは人間であると思います。一方で、29話で女王候補の証であるローラの鏡に映っていたという事実は見過ごせません。あの状況なら水面に伝説のプリキュアを映せば十分なはずです。
色々踏まえると、やっぱり伝説のプリキュアは魔女によって人間になった元人魚なのかなあという考えが私の中では強いですね。
…しかしあとまわしの魔女と伝説のプリキュアに戦闘した形跡があったということは、魔女よりも前に愚者の棺を解放しようとした者ってなんなんですかね?時系列を整理する必要がありそうな。
記憶を吸い出す装置
住民たちの幻をよりリアルなものにするために、住民たちの記憶を吸い出しそれをもとに蜃気楼の魔術で住民の幻を作り上げた。記憶を吸い出すなんてひどい!とまなつとローラは憤りますが、ヌメリーは『その装置はもともとここにあったもの』と説明。わざわざ自分たちが持ってきたわけではない、ということですね。
…いや、この装置なんのためにあるの???
と、驚きたくもなりますが別に大したことじゃあないよなあと思います。そもそも今回の描写がショッキングに見えたのは『記憶を吸い取ったために住民たちがやつれている』ように見えただけで、実際は『やる気を失っているためにやつれている住民から記憶を吸い出した』って話だと思います。装置自体はあくまで『記憶を吸い出す』だけかなと。
記憶を吸い出すだけなら、国の歴史保管として非常に有益な装置ですし別にあっても変ではないですよね。
それよりも気になるのは…。
次回、まなつにその記憶が流れ込んでいるということ。まなつは扉を開けて部屋に入っていますし、記憶を吸い出す装置がある部屋とは別の部屋でしょう。記憶を吸い出す装置から吸い出された記憶を溜めておく記録装置があるのでしょうね。
次回は人魚の記憶というサブタイトルですが、彼女に流れてくるのは誰の記憶なんでしょうね?あとまわしの魔女か、森の人魚か、現グランオーシャン女王か、はたまた伝説のプリキュアか。
いずれにしても核心に迫る情報であることは間違いなさそうです。
おわりに
その他、気になった描写といえば…。
・人魚と海の妖精しか突破できないグランオーシャンの渦を、あとまわしの魔女一味はどうやって突破したのか?→三幹部、または魔女が人魚か海の妖精?
・南乃島でローラが感じた匂いがグランオーシャンのシャボンフラワーであったこと。→やる気パワーの盃とパフュームシャイニーリングを隠したのはグランオーシャンの人物でほぼ確定。
・人魚は貝から生まれる。→へー、そうなんだ()
・ヤラネーダの素体に生物は使ってはいけない。→本当に制御不能ってだけ?
まあ大量の情報ですね。ここまで楽しい物語だっただけに、ギャップが凄いです。
でもきっとこの物語は人間と海の生物の物語、つまりはまなつとローラの出会いガール・ミーツ・ガールストーリーで締めくくられると思います。つまりまなロラってこと。
楽しいお話の重厚ストーリー、しっかり味わい尽くしたいと思います。
おまけ
カニ歩きで追いかけるチョンギーレ、シュール。