べぎログ-べぎの感想・考察-

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主にプリキュアシリーズの感想と考察

ヒーリングっどプリキュア13話感想

祝!!放送再開!!!!!

 

なによりもめでたいです。冗談抜きで生きる糧が帰ってきました。

 

勿論、まだ不安はあります。遅れた分の話数はどうなるのか?ということは気にならざるを得ません。私個人としては、やはり当初の予定通りの話数で見たいなあ…と思うばかりです。

 

…が、こればっかりはいち視聴者が考えてもしょうがないのですよね。なにか助けられるわけでもないですし。私にできることは、制作陣が必死で考えて動いた『結果』を受け入れる準備をすることだけです。

 

いつもより前置きが長くなりましたが、これは触れざるをえないかなと思ったのでスタンスをお話し致しました。

 

ではでは、久々の感想いってみよー!

 

 

揺れない二人と迷う一人

 

前回、バテテモーダの強さを実感した一行。強かったよね…?と弱々しい声で聞くひなたに対し、のどかとちゆは強さを認めつつも『立ち向かう意志』が消えることはありませんでした。一方でひなたはプリキュアやめよっかな…』となってしまっている。

 

これはまあ、各々の性質の違いも関係していると思います。

 

のどかにとってプリキュアは『人助けの手段』であり、自身のやりたいことを実行するための手段になっています。彼女の『生きがい』と言ってもいいでしょう。それを投げ出すなんてありえません。

 

ちゆは『一度引き受けたことを途中で投げ出したりはしない』と的なことを述べており、責任感はとても強い。最初こそ実家の旅館や従業員を守るためにでしたが『助けれたからOK!バイバイペギタン』なんて無責任なことはしてませんね。実家のお手伝いを日常的にするような娘が、いきなりポイッと投げ出したりはしないでしょう。

 

と、なんかこう書くと『ひなた、ひどくない?』『無責任かよ!』などと言いたいように見えかねませんね。そんなつもりはないんですよ!!無論、地球を守る使命を持ったプリキュアとしては迷いなく活動してくれるに越したことはありません。

 

ただ…度々忘れがちになるんですが、彼女たちは中学生なんですよね。まだまだ揺れ動く年頃の子が、一度やるって決めたことを『どうしようかな…』と悩んだり迷ったりするのは普通のことです。

 

そして…その迷いが共感できるように描写されていた13話だったように思います。

 

届かぬ理想と終わらぬ戦い

 

お父さんとお兄さんはお医者さんで言うまでもなく凄い。

お姉さんはトリマーをやりつつワゴン車でジュースを売っていて非常に多彩で凄い

 

そんな家族、特に兄と姉に憧れて色々な習い事をしてみるも…二人の域には届かない。故に途中で投げちゃう。兄や姉のように…!という成果を求めて始めて、兄や姉のようにうまくできなければやめてしまうのも致し方ないかなと思います。

 

ちょっとした私見を交えますが…。

世の中、確かに才能というものは存在すると思います。飲み込みが早かったり、元からできちゃったり。しかしそれはあくまで『必要な努力量』が少なくて済むというだけの話なのですよね。

 

才能がない人は才能がある人より努力しなきゃいけない

できる兄や姉と同等のレベルになろうと思ったら相当の努力が必要でしょう。そしてそれはとっても根気のいる大変なことです。少なくない人間がその道中で挫折し諦める。目標の大小に関わらず、誰しも経験のあることではないでしょうか。

 

頑張るけど成果が出ない。

 

それはビョーゲンズとの戦いも同じ。

めーっちゃ強くなったメガビョーゲンをなんとか倒したと思ったら、そいつからめーっちゃ強いバテテモーダって奴が生まれた。頑張れども頑張れども、ビョーゲンズとの戦いに終わりは見えません。

 

頑張って成果が出なかった経験があるから、それをビョーゲンズとの戦いに重ねてひなたは今悩んでいるんですよね。

 

今、自分が頑張ることに意味があるのか?

それがひなたの悩みなんですね。

 

 

ところで…。

このように感じてるひなたに感情の面から共感したちゆがとても好きでした。

『こういうのは理屈じゃないから、周りが何を言ってもどうにもならない。』それは8話の彼女の姿そのものなんですよね。説得力有る共感だったと思います。

 

他でもないあなたと小さな結果

 

ひなたの悩みは『優秀な家族への劣等感』と『達成感のなさ』が要因です。ならばこの悩みを解決するのはとてもシンプル。

 

1つ目、ひなたの存在意義を認めること

 

劣等感というのは他者と自分を比べるから起こるものです。他者に比べて自分は…という思考。そうではなく『一個人』を認めることで抜け出せます。しかしこれを自分自身で行うのは難しい。だからこそ、仲間がいるんですよね。

 

めいさんのジュースと味が違っても、友達であるひなたが作ってくれたジュースには友達への想いがあるはずです。その想いを込めるのはのどかにとって大切な友人である『平光ひなた』にしかできないこと。それがあったから、ちゆも『また作って』と最後に依頼したわけですよね。

 

誰かと比べた自分ではなく、

自分そのものに存在意義を見出すこと。

 

SNSで検索してメガビョーゲン探すとか、ひなたじゃないと出てこない方法ですよ。

 

 

 

2つ目、目標達成までの小さな成果を見つけること。

 

プロ野球選手になる!と夢を持ったとして。常にその夢を持ち続け、今の自分の実力はプロレベルではない…!と思って努力するのはとても素晴らしい。ですが、最終ゴールに到達するにはとても長い道のりです。最終ゴールだけ見ていると、道のりがあまりに長くてとてもしんどいですよね。

 

だから『これができるようになった!』と小さな成果を見出していくわけです。メガビョーゲンを浄化することは、ビョーゲンズとの戦いが終わるまでの小さな一歩かもしれません。いくら浄化してもビョーゲンズとの戦いに終わりが見えないのも当然。

 

でも…メガビョーゲンを浄化したことで、めいさんを始め多くの人達を助けることができた。助かった人という目に見える形で成果が出た。だから、ひなたは気づいたんですよ。自分のやっていることは無意味なんかではないと。

 

ひなたのやったことは、意味なくなんてないんです。

そこにはちゃんと小さな結果が存在してますから。

 

おわりに

 

アイデンティティや目標達成までのプロセスなど変な方向に掘り下げてしまったような気がしないでもないですが、こういった見方もあるよなーということで残しておきます。

 

プリキュアのいわゆる『子供向け』というのは『子供でもわかるように』ということであり、内容のレベルの話ではない私は思っています。だからまあ、こういう側面もあるんじゃないかなーとか書きながら思いました。

 

来週は日常回。いろいろな意味で安心しますね。

 

 

おまけ

 

今回の面白かったセリフピックアップです。

 

雷がなに?

あたしこう見えて、雷怖かったことないんだから!

 

いや、なんかズレてて面白いんですよね。雷への恐怖がないことと、動くこと雷帝の如し高速で移動する敵に対処できるかは全く別の話。

 

まあ…『いい勢いラビ』とラビリンも褒めていたし、これはこれでありか。

よくわからないけどとも言ってましたけどね。私もそう思う!面白かったけど!