ノケモノたちの夜 第74夜感想
アレコレ大変でしたがようやく書けました。
ではどうぞ。
想いの意味
大切だったはずなのに、大切だったということしか覚えていない。マルバスはそう語っていました。どれだけ大切なものでも、時が経てばその想いは記憶が薄れるとともに色褪せる。ましてや悪魔は永遠の命の持ち主。これまで忘れてきたものも数知れないでしょう。
シトリのいうこともよくわかります。実際にかつての主への想いが色褪せている自身や他の十三災が何よりの証拠。いずれ薄れゆく想いなら、所詮一時の想いなら無駄ではないか。現代の人間で例えるならソシャゲへの課金みたいなものですよね。いずれサービスは終了するのにお金をかけるのは無駄じゃないかという。
そんな思い悩むウマのトレーナーさんを励ますかのように。
マルバスは無駄なことなど一つもないと言います。
想いはたとえいっときのものでも、その想いを見た他者が別の想いを発生させる。そうやって繋がっていくことに意味があるのではと。
もうなんかここまで来ると正直『せやなあ…』ぐらいしか言うことがないんですよね。感想としてもリアクションとしてもうんうん唸るしかない。だって実際に我々読者が契約者たちの絆などを見て色々なキモチを持ったじゃないですか。マルバスの言うことは私のキモチが証明してくれてるんですよね。
とまあ作中の論展開も台詞回しも素晴らしいのですが。
それをハリエットとモリーから学んだというのが最高でした。
序盤のエピソードをここで効かせてくる構成力がもう凄かったですね。感服。
無駄なエピソードなんて一つもない。
器
三ツ目は自身の器たる人間を育てるべく、いろんな人間に力を与えているようです。ソル団長の不死性及び限界値がない肉体は格好の器ですよね。
そしてウィステリアも器の候補であったことが判明。その魔力がマルバスに移ったのはむしろウィステリアとしてはラッキーなのでは。三ツ目に狙われなくて済みます。
ただまあ…ウィステリアの力は三ツ目が与えていたということがわかった以上、気になる点はやはり『いつ契約したのか?』ということですよね。少なくともウィステリアの意思がある状況下ではマルバス以外の悪魔と契約したとは考えづらいです。
…となるとやっぱりスノウが『なんでもしますからきょうだいをください』といっていたのをこれ幸いと契約に結びつけ自身の器候補の赤子を宿らせた感じですかね。
もうそろそろ怖くなってきましたよ、この物語。構成力の鬼すぎて。
おわりに
ということでシトリとも決着。長かったロンドン対魔戦線編もようやく終わりを迎えるといったところでしょうか。謎が明かされたと思ったら謎が増えた編でしたね。
結局ダイアナとナベリウスの限定解臨が見れてないままなんですが、まあそれは次へ持ち越しということで。三ツ目を探す旅路はまだまだ続くのですから。
今後どうなるかも注目ですね。
トロピカルージュプリキュア5話感想
本日はキュアフラミンゴの変身回。
キュアフラミンゴとなる滝沢あすかが初登場しましたが、プリキュアになる過程としてはちょっと物足りない感じ。しかし恐らくいずれ補完されるだろうと思います。
まあまあ、とにかく今週もトロピカりましょう。
滝沢あすか
女の子に野郎共がよってたかってくることが許せなかったり、人にはプリキュアをさせて自分は何もせず女王になろうとしているローラに嫌悪感を顕にしたり。滝沢あすかというのは正義感が強く曲がったことは許せない。そういう印象です。
テニスコートに視線を向けていたり、フラミンゴの必殺技がラケットでボールを打つように見えたり。元テニス部っぽいなーとも思います。なんでやめたんでしょうね。
プリキュア勧誘をしてきたローラが出した『仲間』というワードに何か反応し、直後去ろうとしてましたね。『仲間なんて必要ない』だの『つるむつもりはない』だの『仲間なんて意味あるのか?』だの、仲間というものに対して思うところがあるようです。なにがあったんでしょうね。
そして正義感が強い彼女が真っ直ぐさ正しさからかけ離れて感情を顕にする相手がいるんですね。そう、生徒会長の白鳥百合子さんです。
部室がないから新たな部活は作れない、部室がないのは私達にはどうしようもないという生徒会長。それに対し『部室がないのはその子のせいじゃない』は筋が通っていますが『生徒会が無能』というのは、明らかに攻撃的に見えます。言葉選びが過激ですよね。生徒会長の白鳥さんに対しては並々ならぬ感情があるようです。
仲間という言葉に対しての反応、テニス部との繋がり、生徒会長への態度。
テニス部で生徒会長を含め部員たちとなにかあったのかなあという印象ですね。
あすかの過去
何があったんだろう?とちょっと考えてみるのですが。
テニス部の部員達と普通に接していたのに、裏であれやこれや陰口を叩かれていたのかなと思います。そしてあすかと仲がよかった生徒会長もその陰口に参加していたのかなと。もしかしたら誤解というか、生徒会長は別に本心ではそんなこと思ってないけど周りに合わせるためにとりあえず同調はしておいた的な。
なんでそう思ったのかというと、ローラやまなつに対するあすかの態度ですね。
ローラに対してはその態度が気に入らなくて思わずまなつに『なんでつるんでるんだ?』と聞いてましたが、まなつに『思ったことをそのまま言っちゃうだけ』と伝えられ裏表がないと聞き、更にさんごにも『ローラの言葉は本心』と付け加えられた後は『悪いやつではないのか』という評価に転じています。
そしてまなつに対しては。
この手紙が決め手かなーって思います。
生徒会長への対抗心から『部室を用意できる』と意思表示してしまって、一度自分の言ってしまったことを曲げるのもあすかの主義に反する。だから手伝っていたという面があると思うんですよね。
仲間としてつるむつもりはないと語るあすかですが、本心では仲間は別に悪いものではないと『思いたい』と私は思うんです。でも過去に裏表を見てしまったであろうことから、再び仲間を信じるのが怖いのかなと。
なんだかんだまなつの面倒を見ちゃったし、まなつもあすかに感謝もしている。でもそれらすべてが『自分に手伝わせるためにいい顔してただけなのでは?』という疑念があすかの中にあってもおかしくない。
でもまなつがあすかを利用してるだけなら、手伝いがすべて終わったあとにこんな手紙を送る必要はないんですね。用が済んだらポイッすればいいわけですから。
かつて裏の顔にショックを受けたあすか。
そんな彼女だから裏表がないまなつとローラの態度に良さを感じた。
そんな感じじゃないのかなーと思います。
要はまなつもローラも素直で正直でめっちゃ可愛いってことですね!!!!!
…書きながら思ってましたけど、あすかは過去に都合よく利用されたのかもしれませんね。心地よい言葉やいい顔で協力を求めてきたから手伝ったものの、その言葉や表情は本心とはかけ離れていたとか。
あすかの未来
とまあ描写からは色々推測やら妄想やらが働くんですが。
あくまで5話ではいろんな要素を示唆しただけにすぎないんですよね。
あすかがなぜ仲間というものにこのような態度を取るようになったのか?は結局明かされないままですし、その根本の問題が解決したとは到底思えません。
それでも、あすかは一歩踏み出したと思います。
もう一度、信じてみるか。仲間ってやつを。
あすかの一歩を象徴するセリフだと思います。
フラミンゴとして戦っているときは『後輩』を傷つけるやつは許さないと言っていたんですが、最後は『仲間』という表現に変わっています。かつての過去から敬遠していた『仲間』ですが、まなつやローラと一緒ならともう一度『仲間』というものに歩み寄ってみたんですよね。その一歩は静かながら、確かに踏み出しています。
明確に一歩を踏み出し実際に行動が変わったさんごに比べると、みのりと同様に一歩が静かで根本の問題も解決してないなと思います。
だからこそ、今後あすかの過去は描写されると思います。
このあたりは年間クールの作品の強みの一つですね。今の時点ではちょっと物足りないなと思っても後で補完されるだろうと楽に期待できるので。
おわりに
部室も確保し部活メンバーというなのプリキュアも揃ったので、いよいよ本格始動。トロピカる部という謎な部活、一体なにをするんでしょうか?
まなつのやりたかったことであり、4人が部員ということでメイン軸となるトロピカる部。どうなるのか期待ですね。
おまけ:今週のローラ
今週はこちら。
どうしてもプリキュアになってほしいため、まだ正体を知られていないあすかの目の前に飛び出るローラ。ダイレクト勧誘のための飛び出し。
もうむちゃくちゃである。
トロピカルージュプリキュア4話感想
4話はキュアパパイア爆誕回。
油断するとすぐパパイヤって書いてしまいそうですね。
みのりは割と楽しみなキャラだなーと思っているのですが。
まあ感想に参りましょう。
信じる心
みのりはおとぎ話の人魚姫が大好きで、人魚姫モチーフで創作話も書いてしまうほど。だけれど『人魚や妖精は信じるか?』という問いにはNO。おとぎ話はあくまでおとぎ話であり、実際にいるかはまた別の話。なんともまあ大人びてるというか達観してるというか。
どうもこの価値観は例の創作話を女子生徒に否定されたであろうことが原因でしょうか。ただ好きという気持ちで空想したお話にネガティブな感想を持たれては、まあ自信も失くしてしまうというものでしょう。
自信を失った彼女は信じる根拠を『自分の感性』ではなく『現実か否か』に委ねてしまっている。そんなところでしょうか。自分ではなく他の価値観によって結論を決めるという点ではさんごに似通った面があるかもしれませんね。
自信無くしてパクトは反応しません。
さてさて、みのりはプリキュアになれるのかしら?
踏み出す勇気
自身の創作話が人魚とヒーローのお話であるということは、みのりもヒーローへの憧れがあるということに他なりません。であればプリキュアはうってつけなのですが、みのり自身は無理できないの一点張り。すっかり自信がないようです。
このあたりはプリキュア伝統、光と影の対比により表現されていますね。
この後、戦闘も起きてサマーとコーラルが戦うわけですが。
後を追ったみのりはまた影のあるところに入る辺り徹底していますね。
元はといえば(恐らく)例の創作話を女子生徒に否定されたであろうことが自信喪失の原因。であれば、彼女が自信を取り戻すのは他の助けがあるのですね。
自分でダメだと言っていたお話も、まなつは『面白い』と言っていました。
おとぎ話で現実にはいないと思っていた人魚も、今現実にローラがいます。
みのりが信じられなかったもの、信じたかったけど信じられなくなっていたものを信じさせてくれる存在がリアルにある。それがみのりにとって何よりの助けになったことでしょう。
勇気を持って前に踏み出せば、なんだってできる。
その足は何のためについてるの?
足を持たない人魚のローラの言葉を受けて、一歩踏み出すみのり。
まーもういろんなものが重なっていて好きですね!!!急に雑。
これから
さて、今回のお話では一歩踏み出せたみのりですが。
実際のところ、完全に問題が解決したのか?と言われると私は微妙なところだと思っていて。
何故ならみのりが一歩踏み出せたのは仲間のおかげなんですよね。いやまあそれはとても展開的には素晴らしいことなのですが、失っていた自信を別の他者によって取り戻せたってだけで。例えばこれ、またあの女子生徒のような存在が出てきたらあっさりまた自信を失くしてしまいそうだなーとか思うわけです。
今回はあくまで一歩踏み出せただけ。
他によって自身の価値観が揺らぐという点では、実は何も変わってないんじゃないかって思います。
なのでまあ、みのりはこれからも成長話がありそうで個人的にはすごく楽しみですね。
おわりに
現実と対比するいろんなワードが出てきましたが、最後にローラの尾ひれを触って『すごくリアル』とみのりが発言したことはなんか感慨深いですね。リアル、おとぎ話だと思っていた人魚が本当に存在するんだということを自分の手で確かめている感じがします。
最後の方ごちゃごちゃ言ってましたが、個人的にはみのりのこれからはとても楽しみですね。
おまけ:今週のローラ
はい、2回目おなじみの今週のローラのコーナーです。
今週はやはりこれ。
生首ローラ。シュールすぎる。
映画ヒーリングっどプリキュア 初日鑑賞の感想
本日3/20公開の映画ヒーリングっどプリキュアを見て参りました。
めっちゃ泣いた。
いきなりなんやねんと思うかもしれないんですけど、そもそもこうやって公開当日に見てきた映画の記事を書いてる時点でどれぐらい衝撃的だったのか伝わると思います。
まあとかく、覚えてるがまま感想を書きます。
映画のネタバレに注意です。
思いっきり内容に触れてます。
母の愛
はい、いきなりですが一番の泣きポイントでした。
二人の母親に私の涙腺の堤防は完全に崩壊させられました。
まずは花寺やすこさん。そう、のどかのお母さんですね。
東京中の人がエゴエゴによって夢のつぼみを奪われる中、でかけている子供達が心配な彼女は駆け出します。エゴエゴの触手もなんか普通に避けて駆ける駆ける。いや身体能力すごいな!?ドライバーは肉体が強いのかしら。適当。
そしてのどかを襲う触手からのどかを護り、自らが犠牲となる展開。
母の愛ー!!!!!!と心のなかで叫びました。
いやもう『皆は絶対守るから』的なこと言ってるときに涙がボロボロ出てましたね。皆ってのがポイントで『引率の保護者の責任を全うしている…』とかよくわからないポイントでも一人感動してました。
ここで涙腺が崩壊したのは恐らく序盤の描写も影響していまして。
それはホテルのシーン。
久々に親子二人で同じ部屋で寝ることになったのどかとやすこさん。
『一緒に寝る?』と冗談めかして誘うやすこさんに『もう子供じゃないもん。』と返すのどか。
それに対してやすこさんは『そっか。もう子供じゃないか。』と成長した我が子の成長をちょっと寂しがるような嬉しく思うような、複数の感情が織りなした言葉を放ったんですね。
もう子供じゃない。のどかは成長し大きくなり、幼くはない。
でもやすこさんにとっては、のどかはいつまでも子供。
大切な存在。愛おしく守りたい存在。
そのことに変わりはないんですね。
幼いのどかは『明日』も危ぶまれるような状態でしたから、彼女が成長した今向けられる愛情はより大きくなっているかもしれません。
それを象徴するかのような、守る行動に私の涙腺の堤防は完全に破壊されました。
これは多分のどかとやすこさんじゃないと描けなかったんじゃないかなって思います。
話はちょっと逸れますが。
『子供』という言葉に2つの意味をもたせる展開はドキプリにもありましたね。
母の愛その2
もう一つは勝生真沙子さん演じる我修院セレナの愛ですね。
カグヤの存在にラテがエレメントさんと同じ反応をし走り出したこと。
研究に没頭している科学者のセレナさんが結婚してるようには思えなかったこと。
父親の描写も一切見えないこと。
カグヤという名前に加え、作中でかぐや姫の物語を読んでいる描写が挟まれたこと。
以上のことから、カグヤが人間ではなくセレナさんの実の娘でもないことは容易に想像ができたわけですが。いわば義理の娘の命を救うために必死になっているセレナさんにまた涙腺がやられてしまいました。
ただセレナさんの行いは許されるものではないというか、そもそもカグヤの身が危険になったのも研究のせいやんけ!とか、それなのに多くの人を巻き込んでカグヤの命を助けるってそれはどうなん?とか、見てる最中ですら思ってたんですけど。
涙腺崩壊を招いたのはむしろその身勝手に思える彼女の立ち振舞いというか。
そうなるまでにカグヤを愛してしまったんだなって伝わってしまってもう涙腺がダメでした。頭の中であれこれ考えていたのにそれでも泣いた。なんだこれ、すごい破壊力。
セレナ演じる勝生真沙子さんの演技が素晴らしかったですね。元々声が勇ましくて好きなのですが、勇ましさだけでなく確かな愛も声から感じました。娘を想いで包み込むような、娘を失いたくなくて必死なような。そんな感じだったように思います。
…それはそれとして、セレナさんの行動は冷静に判断する必要があるところだと思います。まあそれはおいおいね。今日はただ感じたことそのままに記します。
バトル
いやもうなんか、めっちゃ動いてたなーという印象。どのバトルも全力描写でしたね。
映画特有のパートナーフォームはヒーリングステッキを持たないことで、より格闘描写が自由に描ける様になっていたように思います。あとバトル大好き人間としては、氷や雷を身一つで出すの大好きでしたね。各々のエレメントボトルの力もまとめて宿してる感じなんでしょうか。
すごいとは思ったんですけど、今覚えてるのがそう思ったことだけで具体的にどこがすごかったとかは全然情報として書き出せません。2回目以降でちゃんと覚えてきたいと思います。
おわりに
あとまあキュアレモネードは抜群に可愛かったんですけど。YES勢の活躍はボイスドラマに期待ですね。
とりあえずプリキュア映画見てあんなに泣いたのは初めてだったので衝動に任せて感想を書いてみたのでした。
ちゃんちゃん。
ノケモノたちの夜 第73夜感想
やっぱり来たああああって感じの今週。
状況は最悪なんですけど、否が応でもテンションが上がりますね。
というか情報開示量がえげつないんですが。さてこれどう処理したものか。
まあとりあえず書いていきますか。
厄災
71話の描写からこれは…って感じでしたが、いやーやってくれましたね。
厄災解臨、シトリの想いの果て。心のなかにある虚無から逃れようとして眠り、目覚めてもそれからは逃れられなかった彼。
虚無。大切に思っていた『かつての主』の記憶、それが薄れたことにより生まれたものでしょうか。ぽっかり心に穴が空いちゃった的な。
とはいえアスタロト除く他の十三災はそれぞれ絆ある契約者ができ、アスタロトも美術品という個人の嗜好がありました。つまるところ喪失したものに代わる何かを見つけているわけです。
シトリにはそれがなかった。
契約者を持つ同胞を見てもくだらないと思い、かつての主を失い色あせていく記憶により空いた穴は埋まらないままだったわけですね。
永久に虚無が埋まらない、埋めてくれない世界に対しての想い。というか憎しみ?
それが彼の厄災解臨へのトリガーでしょうか。
ナベリウスの場合はダイアナを守れなかったことで『自分が許せない』『ダイアナを殺した相手への憎しみ』がトリガーになった感じでしょうか。
兎にも角にも、どうやら封印環というのは簡単には壊せない仕掛けが施されてるのかな?
…まあそれより。
見開きドラゴンのシトリ、超やばいですね!!!!!
画力ここに極めれりって感じです。
かつての主と十三災
さてまあ情報の大洪水なわけですが。
・かつての主は呪法に通じていた呪術者。13人の弟子がいた。
・その13人の弟子がマルバスたち、死んだ彼らを主が悪魔に作り変えた。
…えーと、どこから整理していいのか。
まあお話自体はよくあることなんですよね。
力を持っていた主を恐れた権力者が、主に適当に罪をでっち上げて殺そうとした。
そんな主を助けようとして身代わりに死んだマルバス、そのことにナベリウスがキレて反逆罪となり、それを口実にこれ幸いと領地を攻められダンタリオンも死亡。当然弟子が見逃されるはず無く、結局みんな死んでしまったと。
そんな彼らを悪魔に作り変えたのが主。
十三災の悪魔としての固有能力はそれぞれの死因に由来する、筋の通った話ですね。
いやーまあなんというか謎が解けていったんですが…。
…いや待って。
主が三ツ目になってません?????
ええ…それなのに自分が力を与えたソル団長に十三災が滅ぼされるとか預言してたんですか??悪魔にしてまで生き長らえさせた弟子たちを、自ら与えた力で滅ぼそうとしたのと同義ですよね??
話がこんがらがってきました。色々複雑な事情がありそう。
…ただ、かつての主もまた『ノケモノ』だったんですね。強すぎる力を持ち一般の人間社会からは離れた存在。呪法の研究に明け暮れ、それができれば別に社会から孤立していても良いという価値観だったように思います。ただそれでも孤独は感じていて、それ故に似たような境遇で才能がある子たちを弟子にしてたのかな。
人間時代のことはわかったけど、謎は増えましたね。
来週あたりまた予想しましょうか。
過去の予想との比較
で、まあ三ツ目とか十三災とかについてだいぶ情報が開示されたので『前どんなことよ予想してたかなー』ってちょっと洗い出してみました。
十三災と団長の類似具合 マルバスとナベリウスにどうも『人間時代』があったことを踏まえると…両方ルーツは三つ目の悪魔の可能性あるかなあ 2人は『悪魔化』されてあまりにも永い時を生きたから人間だったときを忘れてるって感じじゃないでしょうか 三つ目、ラスボス説 #ノケモノたちの夜
— べぎ☆♡ (@begirama_5ju) April 22, 2020
4月の私。マルバスとナベリウスが三ツ目に悪魔化されたという、実質的に正解を導き出してた模様。実際には悪魔化したのは人間時の主ですけど、主が三ツ目のようですからね。
我ながら怖いな…。
めっちゃ自画自賛しとこ。
で、時が進んで7月の私。
十三災の盟主は『今はいない(生きてない?)』のと『契約者』であることから人間でしょうね 剣十字騎士団団長ソル=アダムスと十三災の類似点を考えると、三ツ目が盟主と契約して人間のマルバスたちを悪魔化させた…? #ノケモノたちの夜
— べぎ☆♡ (@begirama_5ju) July 30, 2020
ほぼ正解だった予想から若干遠のいた模様。
何やってるんだ私。
そして直近、十三災が元人間であったことが確定した71話時点。
71話感想より。
>かつての主、十三災を束ねていた契約者のなれの果てが三ツ目なんじゃないかなーとか妄想してしまいますね。
そして再び正解へ。
…というかこうして振り返ってみると、前言ったことを完全に忘れていて主張に一貫性がないですね。これはあまり良くないなーと反省。まあでも前の自分の言ったこと振り返りながら感想書くとめちゃくちゃ負担かかるんですよね…。
とはいえ文字に残しておくことで、こうして思考の過程というか推移が見れるのでツイートや感想記事自体は役に立ってるなーと思いました。本編とまるで関係ない話なんですが。
おわりに
来週はまた休載ということで。どうも私、そのことを言っていた先生のツイート見逃してるっぽいんですよね。ファン失格か?
まあ来週は今週の話をうけてじっくり考えたことを記事にしたいと思っております。
トロピカルージュプリキュア3話感想
いやーキュアコーラルめちゃくちゃ可愛いですね。
ということで本日は涼村さんごがキュアコーラルになる回。
それに伴って、さんごもガッツリ掘り下げられました。
1話2話で彼女に感じていたことも合わせてどうぞ!
私のさんごの印象
1話ではほぼ姿だけの登場で、2話でまなつと友達になったさんご。
『可愛い』と思いましたし『いい子か!』とも思いましたが、どうにもこうまだ情報だけに留まってるといいますか。例えばおしゃれやコスメが大好きっていうのも『へーそういう設定なのねー』ぐらいにしか思わなかったんですね。
まあといってもそもそもガッツリ掘り下げられたわけでもないですし、プリキュアになる話でしっかり描写されるのを見れば『涼村さんごはこういう子』っていうのをちゃんと掴めるかなーと思っていたので、そこまでは気にしてなかったんですけども。
3話を見たら、そう感じていたことはあながち間違いでもなかったのかなと思いました。
というのもさんごには自分の意見がほぼないんですね。
お揃いで買わないかという友人の提案にも。先生のドジに対する印象にも。
アイスが食べたいかという意思確認にも。アイスの味を選ぶときも。
今日の買い物の感想を聞かれたときも。
すべて相手の意見に合わせている。
実際すべてそう思っていて同意は本心からなのかもしれないですが。少なくともアイスの味には関しては直前までショーケースを見ていたのに友人たちがストロベリーチョコに決めた瞬間に『じゃあ私も』と明らかに合わせて同じものを選んでいます。合わせることで無用に和を乱さないようにしているといった印象でした。
度々描写されていたさんごの優しさから来るものなのかな?とも思いましたが。
人魚のローラに会ったときには可愛いと言っていたにも関わらず、友人たちが『人魚は変顔だよね』と言っていたことにも同調。自らの本心を押し殺し笑う表情が健気というかなんというか。本物の人魚にあったからわかるとは言えないでしょうが、それでも自分の本心を隠したのは事実であって。
優しさ、そして自分の意見を封じ周りに合わせる。
Aパートで見える涼村さんごのキャラクターはそんな感じでしょうか。
こうして考えるとイマイチさんごのキャラを個人的に掴めなかったのも、個人的に納得です。自分の意見を封じている子のキャラなんてそりゃ掴めませんぜ…。そういった雰囲気が1話2話であったかはさておき、なんか個人的に腑に落ちたのでよし!!!
溢れ出る想い
そんなさんごにとって、まなつはそれこそ太陽みたいな存在でしょう。
アレもソレも可愛い。アイスの味は迷いに迷って、皆とは違っても自分が食べたい味。他の子達が可愛いと思わないものでも、自分にとっては可愛い。友人たちに同意を得られず、一人で食べることになったとしても屋上で食べることを選ぶ。
周囲の意見に合わせること無く我道を行くまなつは、周りに合わせがちであったさんごにとって羨ましく眩しく見えることでしょう。まるでまなつは真夏の太陽。言いたいだけ。
ですがまあ自分の心なんていつまでも抑えたままでいられるはずもありません。
制服も入学初日で改造してたし。
人魚つまりローラが怪物を操る悪者だと言われたとき。
サマーとローラが敵の攻撃を受けピンチになったとき。
自分の友達が危機に陥ったときに、思わず動いてしまったわけですね。
ああもうとてもいじらしいじゃないですか。こういうときは理屈じゃないんですよ。心の衝動のままに行動してしまう。友達の意見に『違うよ』と言ったり、思わず『まなつ!ローラ!』とちゃっかり名前呼びして駆けつけちゃったり。
普段出せない本心が、怪物が襲ってくるという非日常になったときに思わず出ちゃうというシチュエーションがとても好みですね。
変身
そして溢れ出る本心とそれを止めずに押し出す勇気にパクトも反応。
新しいプリキュアの変身です。
か、可愛さの宝石箱やー!!!!!
それ以上言うことは特にありません。
皆さんバンクを見ましょう。可愛いという宝石が散りばめられてますよ。
おわりに
最後には自分の可愛いと思うものをしっかりと言えるようになってめでたしめでたし。さんごの『可愛い』は友達からも『可愛い』と言われているのが、まなつとの比較で面白いですね。自分の感じたことに自信を持ってよかったんですよ。
次週はキュアパパイヤ、突如現れた新たなキャラが新たなプリキュアに。
これまた楽しみですね。
おまけ:今週のローラ
さんごの可愛いを肯定することで、自分の可愛さを肯定しようとする思惑もあるローラがとても好きでした。
おしまい。ちゃんちゃん。
ノケモノたちの夜 第72夜感想
今週も良かったですね。
なんか段々と感想前の小文も言えることがなくなってきたというか。
心の中が『いい…』で満たされて、もうとりあえず読めばいいんじゃないかな?って気持ちになるんですよね。感想記事の意味とは。
はい、ちゃっちゃと本題いきましょうね。
絶頂の最後
なんかアカンこと言うてる気がする見出しですね。
退屈な長い生を過ごしていた二柱。
それが契約者と出会って変わったわけですね。
限定解臨にまで至ったという点でも非常に似通っていますが、今回の勝負はマルバスに軍配が上がりました。ダンタリオンは死んだ。もう決着が変わりようがないといっていいでしょう。
まあそもそもルーサーを庇って大網に触れたことで満身創痍であったダンタリオンが勝つ道理は流石にないわけですが。
あえてこの勝敗に理由を見出すならば。
『今以上はない』と未来の可能性を捨てたダンタリオンに対し、マルバスは未来を掴もうとしていました。その差ですかね。マルバスが望むのは今この瞬間ではなく、この戦いが終わった後ウィステリアと二人で生き続けることですから。
…ただこれだけは誤解のないように言っておきたいのですが。
この勝敗は生き方の正しさを決めるものではないと思います。
少なくともダンタリオン自身は満足の行く生き方だったと思いますし、その価値観を否定することは彼以外の他者ではできないですね。
…まあその生き方の過程で出た被害が甚大すぎるので、その点は擁護できませんけどね!!!イベルタ…。
しかしまあ絵がだいぶ変わってきてますね。線や塗りがくっきりはっきりしてきてるといいますか。決めゴマでの神々しさがやばいです。悪魔だけど。
悪魔の運命
生前は人間であったことは先週も出ていたんですが、ダンタリオンには人間時代の記憶がはっきりとあるんですね。マルバスやナベリウスはなんかすっかり忘れている感じですが。解臨でのぶつかり合いのときにマルバスがちょっと思い出してましたか。
そして明かされる三ツ目の予言。
我ら、すなわち十三災がソル団長に滅ぼされる運命であったと。
いやーちょっとまって情報の大洪水ですね。とりあえず気になるのは…。
・三ツ目が力を与えたソル団長が十三災を滅ぼすという預言。
・かつての主と三ツ目の関係性。再会の望み?果たしそこねた残滓?
・何故か生きているアスタロト。
といった点ですか。
そしてナベリウスもブラックベル家での戦いで死ぬはずだったということですが、そもそもあの戦いって直系の男子に悪魔が見えるものが生まれなかったのがきっかけともいえて。そして直系の男子が悪魔が見えるようにとブラックベル家が契約したのは三ツ目なんですよね。ナベリウスの死地を生み出すための思惑が見えてこなくもないですよね。めっちゃ回りくどいけど。
預言がわかったら謎が増えた件。なんなんだ一体!!!
…ただまあ、その預言を覆したのが契約者との絆と言うのであればこれほどエモい話もないですが。そうしてもアスタロトの生存は謎ですね。
おわりに
来週はシトリくんのターンですかね。どんどん堕ちていくシトリくん、大好き。
えーそしてですね、いえあえて言わないでおきましょうか。
言ったらまーた実現しなくなりそうなので。